Re:11colors

毎週水曜日更新(2024年6月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

力強く優雅な靴を再び履こうと修理に出した。BONORA スクエアUチップ

「好きな靴メーカーはどこですか?」「BONORA。もう無いけどね」 こんな風に意地悪だけど良いものを教えてくれる先輩がいて、俺はそこからBONORAのことが気になって仕方がなくなった。BONORAはイタリアのシューメーカーだが、当時も今もイタリアの靴は日本で…

カムバック シャノン Church’sのSHANNONが修理から戻ってきた。

「偉大なる凡作」なんて言葉があるが、Church’sのSHANNONをはじめとするプレーントゥダービーは「これだ!」という名作を探すのが結構難しい。 この形の靴って世の中にたくさん溢れていて、高いのも安いのもいっぱいあるのだけど、SHANNONは型崩れせずに見た…

洗ったチロリアンシューズの話をする。MEPHISTO PEPPO

靴には履き心地としての「履きやすさ」と違う、ついつい履いてしまう「履きやすさ」があると思う。ここ数年、雨の日や肉体労働の比率が大きそうな日、あるいはアクティブに歩き回りたい日などにオンオフ問わず履いているのがMHEPHISTOのPEPPOというモデル名…

今日がお前の命日だ

今日は私の父親の命日だ。2012年の今日、肝臓がんで息を引き取ったが、私が生まれ物心がつく頃から高校生になる00年代の初頭まではずっと革靴を作っている人であった。 私はブラック企業で働いてしまい、大人になったのに結婚も、彼女も見せてやることができ…

水曜日の靴の話

靴の話はすると面倒なのでしません。っていうと話が進まないのですが、しっかりとした靴の話はnoteでお金をいただく形で書いてあります。 さて、靴の話というのは時計の話と割と似ていて、いわゆる本格革靴と呼ばれるものを買ったのは26歳のとき。冒頭の話の…

足の裏は覚えている

今の仕事はスーツで、前の仕事は私服。 どっちが楽だったかっていうと一見、私服なんだけどこうして働いてみるとスーツも楽。最大の違いは「スーツさえ着てれば良い」というような空気。これはサラリーマンが感じる共通認識なのだろうか。なので靴も「革靴を…

靴の抜き差し

この手の靴は一つの、飛び道具みたいなものなのですが。 ドレスのデザインで、タフな革を身にまとわせてそのコントラストを楽しむやり口はずるいというか渋いというか、なんですかね。 「こういう靴がもっとあればいいのに」 と思うようなことはありますが、…

俺の思う最強の靴修理屋を超えた店へ行ってきた

最強の靴修理屋ってなんですかね。 これは難しい問題です。なぜならみんなそんなに考えていないからです。 ただ、大きな問題として、靴修理は業務の特性上、汚れてしまうという欠点があります。そしてですね、 「結構力いるんだな!」 とか 「その割に仕上が…

チャッカブーツ9852

「戌年の頃に犬のタグのある靴を」が目標でしたが、すっかり年を跨ぎました。 結果的に「こういうのないかなー」と思っていたものが手に入ったので今年も幸運です。 チャッカブーツは羽根が生み出すV字と爪先の緊張感がポイントです。 8番ラスト、1940年代に…

第27回 #文学フリマ東京 出店レポート 

いつものブース。今回は文字だけポスターと表紙ポスターを復活させたけどこっちのが足止め率高し 第27回文学フリマ東京に出展してきました。 今回は当日、起きたらiPhoneが充電されておらず、部屋中の充電ケーブルを挿しても全く充電しないという緊急事態か…

#文学フリマ東京 宣伝-この靴がこの絵「生活と革靴2」-

こんにちは。いよいよ日曜日は文学フリマ東京が開催されます。 c.bunfree.net 私のブースは二階のク-37ですが、そこで販売する新作がこちらです。 https://c.bunfree.net/c/tokyo27/2F/%E3%82%AF/37 相変わらずシンプルな装幀です。 生活と革靴2 36ページ A5…

新刊「生活と革靴2」を文学フリマ東京に持っていきます。

こんにちは。 文学フリマ東京までもう10日。早いです。 今回は引っ越しもありまして、用意できるか不安でしたが、無事 「生活と革靴 2」 が届きました。 内容は、いつも通りの革靴の本。でも、前作より少し濃い内容になっています。 今まで出した本の中でも…

生活と革靴 2を入稿しました。

文学フリマ東京に出品する「生活と革靴 2」 を入稿しました。 内容は毎回恒例の「革靴関連の本」。 絵も文章もレイアウトも装幀も私というオール私の一冊。 「紳士靴シリーズ」ということで何冊か出していましたが、いわゆるビジネス・ドレス然としたもの以…

脱ぎ履き感の良さとデザインの秘密(と思われること)

革靴って脱ぐのめんどくさいし履くのもめんどくさい。 そこになにか信仰のような「男の仕草」として靴べらを使って履くとか、靴紐を解いて脱ぐという流れがくっついて来て、何とかなっている存在でもあるなと思います。 ただ、この動きはどの靴に関しても靴…

仕事と革靴

生活と革靴という本を出して、生活と革靴ってバカ正直で良いタイトルだな、なんて思ってたんだけど最近ふと「仕事と革靴ってのもあるよな」となぜか仕事と生活を反対の関係にして考えることがあった。 僕は私服で仕事をしてるんだけど、それでも革靴を履いて…

中山製靴7ヶ月

中山製靴のチロリアンシューズ、最近履く機会が多くて「ああ、そういえば結構経つよな」と思ったので書くことにした。 一年の殆どを革靴で過ごし、下駄箱の都合でスニーカーともお別れしているのでスニーカーの履き心地なんてとうの昔に忘れたのだけど、そう…

西洋ファンタジー感もある、魚のサンダルを履こう。

サンダルをオーダーした話

靴の絵の描き方について

今日は靴の絵の描き方について書いてみようと思います。 私が描くときはあんまり「中に足が入るから、足のことを考えて描く」ということは意識しません。理由は私がすでに革靴をたくさん持っているからというのもありますが、「実際にそれを考えていればOK」…

秋の文学フリマ東京に出るのか、出ないのか。

「出るときは新刊を作る」という約束、というか物を作るモチベーションとしての締切が文学フリマだったりする。規模としてはやっぱり文芸系即売会としては大きいし。 今年の秋、11月ころは多分暇なんだけど、その前の8月から10月の見通しが不明だ。今も文フ…

雨の日の過ごし方における靴の話

今週のお題「雨の日の過ごし方」 雨の日は本当は家の中でダラダラしていたいのだけど、仕事がある以上そうはいかない。休みの日だって買い物に出たりする必要が出てきたり、どうしても遠出しないといけないこともあるから一日中部屋で過ごすにはそれなりの準…

中山製靴3ヶ月

タイトルの通りで3ヶ月ほど履いているけど特に記録を残していなかったので、書こうと思う。 「本当は」って言って良いのかわからないが、本当は登山靴なので街履きにしようというのも中々悪い話だ。そんなことを言うと多くの靴がそれぞれのルーツを持つので…

第26回文学フリマ東京出店レポート

今回から、反省は無しで。 第26回文学フリマ東京に出展してきました。 相変わらずの設営スタイル。特に凝ることもなく、かといって何もしないわけでもなく。どこまで設営に凝るか? は悩む方が多いと思いますが、布引いて値札つけて、自分のサークル名とブー…

オ-27で会いましょう

文学フリマ東京で靴の本を出してもう3年半くらい経つわけだが、相変わらず私は一人である。 実際のところはそれぞれがそれぞれに違ったものを出しているので各々が独立してそうだと思うのだけど、まぁ一人だ。一度、ファッションの批評誌が出たことはあった…

文学フリマ東京に出す予定の新刊について

こんにちは。 もうあと文学フリマ東京まで2週間と少しですね。 無事に新作を入稿することが出来ましたので、新作「生活と革靴」の話と最後に表紙を公開して終わりにします。 まわりに革靴を日常的に履く、という人はどれくらいいるでしょうか。 私は日常的…

2018.05.06開催の文学フリマ東京に参加します。

こんにちは。 今年も春の文フリ東京のシーズンがやってきました。 今回は今までの中でも随一のスロースペースでの制作進行になってますが参加するのでご安心ください。 新作のタイトルは「生活と革靴」です。 いつもは「紳士靴〇〇話」なんてタイトルでやっ…

描く靴〜デッサンの55の秘訣〜

デッサンの55の秘訣を、すべての課題に靴を題材として取り組む記事

良い靴

良い靴には色々と条件があると思うが ・脱ぎ履きが楽 ・丈夫 ・汚れや傷が気にならない これは日々なんとなく履くには良い条件だ。 この靴はそういった条件を満たした靴。 羽根が大きく作られている靴は紐を緩めるとバッと開くので脱ぎやすい。 履くときもズ…

FMステーション化する靴

portal.nifty.com 「なんでもない風景をFMステーションに - デイリーポータルZ」を読んで「あーこれいいな」と思って作ってみることにした。 作り方は元からあった靴の絵を元にFMステーション風の模様をいくつか作って配置。 靴の絵と水面の線以外はPCだから…

Good aging コンビシューズ

なんでもないようなルックスで、いわゆるビジネスシューズ然としていないものを「道具としての靴」という分け方をするのはなんか違う気がするし「道具として」なんてフレーズを使うほどに、道具を使う機会があるのか?と思うとそうでもないのでその辺が難し…

春とチロリアン

中山製靴のチロリアンシューズが馴染んできた。 今日は朝から天候が怪しく、さらにどうなるか見通しの立たない天気。 暑いのか寒いのか、晴れるのか雨なのか。全くわからない。 そういうときにこそ履こうと思っていたのがここのチロリアンシューズだ。 雨に…