Re:11colors

毎週木曜更新(2021年1月現在)。革靴、模型、日常。

複葉機の文法を読み解き、よくできた何かを作る

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使い込んだ様子のものとか、均一ではない表情に愛着を覚えたりすることは、きっと誰にでもあったりして、かっこいいものだと時計だとか指輪だとか、ジーンズやジャケット……といった具合でファッションアイテムが多いのかな。そうでもないものだと、毛布とかクッションとかぬいぐるみ。

我が家にも昨年の今頃精神的に参っていた頃に受けたセミナーで、講師の方に褒めてもらったことが嬉しかったのでその直ぐ側にあったポルシェのお店で買ったポルシェのぬいぐるみがある。かわいい。

 

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AIRFIXのヴィンテージクラシックス 1/72ホーカー デモンはクッションとか毛布、ぬいぐるみの類に近い、決して一級品の何かというわけではないが、それでも愛着が湧く良さがあるキットだと思う。

 

私は、この毛布がペンドルトンのアレだったらな!とか、クッションはもっと高級なもので、ぬいぐるみはシュタイフでとかそういう「こんなに長く使うのであれば、もっと良いものにすればよかった」という後悔をしたり、では、その一方で今話したような丈夫で長く使えそうなものに取り替えようとすると、大きさが合わなかったり、思ったより重かったり軽かったり、手で触った感じが気に入らなかったりとかそういうことで結局いつまで経っても昔使ったもの以上のものみたいなのは見つからなかったりして、そのまま「なんか家にあるもの」を許してしまう。

決して上等なものではないが、良いというもの。

そしてこのデモンもそんな感じがする。

 

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複葉機の面白いところは作る側にしっかりとに組み立てを要求するところだと思う。力任せに翼を棟上げすれば支柱はポロポロと外れるし、足回りも上手く安定させないといつまで経ってもグラグラ。ただ、どちらもしっかりと組み上がるとバシッと固くなるので、骨組みが持つ強度というのがよく分かる。本当に複葉機を作っているような、頭を使う「ハードな組み立て」が楽しい。

そして、その複葉機の文法は多分、現代のキットでもさほど変わらないんだろうなと思う。せいぜいパーツの精度が上がるくらいで、「上翼と支柱が一体成型」みたいなことは起きないだろう。

 

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出来上がったものは超絶ディテールでバキバキに決まったものというよりは、複葉機の文法を抑えた素晴らしい存在。複葉機の楽しみをたっぷりと味あわせてくれる。気分が良かったせいもありしっかり塗装をしてデカールも貼って張り線も渡してしまった。大作や名作ではないかもしれないが、素晴らしい凡作だと思う。すごい好きだ。

それでも「この力の注ぎ具合をもっと良い複葉機のプラモデルに……!」と思ったりもするが、さっき話した毛布だとかクッションのように、気合を入れて作ろうと思えば思うほど、愛せる飛行機は見つからなくなるだろう。

 

複葉機のプラモデルが部屋にある様子は私の中ではなんだか特別な気分になる。なんだか、大人のプラモデルという感じがするからだろうか。

よくできた何かが部屋にあるのは気分がいい。

 

複葉機、一丁、いかがでしょう。

 

今週の物販

 

 

エアフィックス 1/48 デ・ハビラント D.H.82a タイガーモス プラモデル X4104
 

 

 

 

 

 

 

あ、

あ、今日はブログの更新日だった。

その癖21:00からツイキャスやると言ってしまったので予定を詰め込みすぎた感がある。

 

何を話すかは大体決めていて、まぁラジオみたいなもんだろうと鷹を括ってるし、そもそも人が来ない可能性があるので30分、壁に向かって言葉を発し続けるだけという世界線もあると思う。恐ろしい。

 

ただ、こうして「話す前にブログを書こう」とやってみるとなんだかラジオ局のオフィシャルブログの記事みたいで面白い。これから僕は喋るんだな、ということがはっきりしてくる。このブログはもはや、よほどセンセーショナルなことがない限りはプラモデルブログと化してるのだけども、ツイキャスでもとりあえずプラモデルの話でもしようかなと思う。仕事が終わってしばらくの間、最近作っていた複葉機のプラモデルの張り線が終わるかどうかという感じなので、それが配信開始時間までに間に合えば良いなとか、そんな感じ。

 

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音声メディアの面白いところは多分、人がどれくらい集まるかとか、誰が来るかとかで何を話すかが変わるところだろう。話題のチューニングは話し手に任されてる。例えば、信頼のおける何人かと話すときと、腹に何を抱えてるかわからない大勢と話すのでは随分と違う。その辺のチューニングが話す側の醍醐味なんだろうなと思うし、腕の見せ所というか「この人面白いな」と思われるかどうかの分かれ目な気がする。いや、僕は「この人面白いな」と思われたいのだろうか。

 

プラモデルの話をすると言ったけどキットレビューをするつもりはあんまりなくて、作ってるときに思ったことを話そうと思う。書くと話すでは随分様子が違うはずなので考えている何かが、他人に伝わるような形になって、どう出るのかは楽しみ。別に面白いことを話してやろうとか、一石を投じようとも今回は思ってないので「とりあえず話してみるか」とやってみます。

コメントや質問、お待ちしてます。

 

それでは。

 

今週の物販

 

 

 

 

 

作った後の15分くらいは詩人になれる

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父に「書け」と言われて当時野球少年だった私は、試合後の反省ノートみたいなのを書くことになった。今はどうかわからないけど20年前の少年野球というのはピッチャーが2人いれば地域内では敵無しというか、強いチームだったのだけど僕のいたチームは3人。中学生みたいなでかい身体の10番、ひょろっと背が高くこれはこれでピッチャーをやらされそうな3番。そんなに背も高くなく力もないけど左利きなだけの僕、なぜか1番。

 

今でもたまに顔を覗かせるが、そのときもメンタル弱めで立ち上がりに難があり、イケイケのときは良い感じで後に週刊ベースボールの少年野球の指導者向けのページに「少年期によくある」と書かれていて「は?俺これで中学校3年の夏まで干されたんだけど」と怒りが沸々と湧き上がるナチュラルシュートボールを投げる、クセ球の持ち主。打たれないから直す気もないし、直し方もよく分かってなかった。

 

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試合は土日に開催されるので月に2回くらいマウンドに上がれば良い方。ノックアウト方式なので、負けたら終わり。負けた同士で練習試合もやる。勝っても負けても書いた、かといえば3回くらいで書くのやめたんじゃないかな。面倒だし、そんなに続かなかった。

理由は簡単で試合後に書けば良いのに後回しにすると全く書けなくて「書くことないな」って感じでフェードアウトしてしまったという子供らしいもの。

 

大人になっても、その日の反省みたいなのはそんな形で書くのを忘れると、そのまま書くことが逃げていくことが多い。前の仕事はバイトで入ったけど、そのときは毎日のことを書いてたらみるみる力が上がっていったのを覚えてる。

プラモデル以外のこともそうだが、一仕事終えた後にしか書けないことというのは今話した通りで結構ある。だから、最初の頃は作った後の感動をすぐ書くようにした。

 

 

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プラモデルの厄介なところは、作業や実機の話を調べて書くことができること。塗料はタミヤアクリルの何を使っただとか、この戦車はいつの時代のどういったものでどこで活躍したとか、誰かの言葉で書かれたものを摂取して書くということがかなり容易な世界。ピッチャーが指の掛かりや、球の握り方をどうしたとか、腕の位置を下げたとかあのバッターに投げたボールは肘でタメを作ってリリースのタイミングをわざと遅らせたとか、そういう話をするようなことをしなくても書けてしまう。

 

書いたから何かが身につくのか?というとそれはわからないんだけど、僕なんかはひたすらに組み立てるだけを行なっているのでそういう意味では「よくあのキットの翼と機体の間に隙間が出来ませんでしたね」と言われたり「改めて考えるとめちゃくちゃ跳躍してんなー」なんて言ってもらえたりするので、多分プラモデルを作ることも上手くなると思います。

 

今週の物販

 

 

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  • 発売日: 1972/11/01
  • メディア: コミック