Re:11colors

毎週木曜更新(2021年1月現在)。革靴、模型、日常。

麗しの塗装体験。俺はミリタリーキューティーズをべた褒めする

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プラマックス ミニマムファクトリー ミリタリーキューティーズってほんと傑作だと思っていて、メイクアップエディションっていう成型色が肌色一色のキットはさらにすごいと思う。というのも非常に塗装がしやすい。まさかキットやモチーフによって塗装のしやすい/しにくいがあっただなんて気づかなかった。

 

このキットの塗装における特徴はモールドが深いことで、それが許されていることかもしれない。イラストを立体化したもなので、そういうデフォルメがうまく消化されてキットの仕掛けとして仕舞ってある。薄めた塗料で塗ることで塗料が奥に溜まったり、出っ張っているところは薄く透けることで仕掛けの存在に目が気づいて「ああ、なるほど」と気分が良くなる。塗装がキットの立体感をより克明にするし、服の場合はその濃淡がとても綺麗に作用する。肌色のプラスチックが布になっていく瞬間が楽しい。

 

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これ、もし成型色が肌色じゃなくてグレーだったらこうはならなかったと思う。肌色の透け方が綺麗なのだ。本当に、水彩絵の具で塗ったみたいな面白さがある。

この綺麗さを味わうためにいろいろな人に作って欲しいなととても思う。

 

色は好きに塗って良いということだが、好きに塗ると自分のセンスの中のものが生まれる。それも良いけど、オススメは身の回りのものに合わせて塗るということだ。

 

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私は、イギリス郵便局仕様のミニカーの色に合わせて赤い服の女の子を塗ったのだけど、次はカメラのレンズを見ながら塗ろうと思っている。というのも次の予定はドイツの女の子だからだ。ドイツのものといったらライカのカメラが浮かんだ。

家にライカはないけど、次に作る女の子の服装を頭に浮かべながら、そこらへんに転がっているレンズを見ているといろいろなリングが布地の重なりに見えてくる。レンズはレンズで真っ黒い筒状のものかと思ったら銀の部分もあり白もある。キットを作ろうと考えていたら、レンズのことを見直すきっかけになって、なんだか楽しい気分になれた。

 

塗る余地があるというか、塗ることで仕掛けが機能するみたいな面白いキットなので、おすすめです。架空なのもだったり、男からすると女の子だったりするのも、良いのかもしれない。とりあえず、作りましょう。

 

今週の物販

 

 

 

 

 

マクロスΔ大好きマンみたいになったカメラ好きの男

前の会社でときおり会社で催される飲み会。基本的には行かないけど、送別会はそうも行かないので行きます。まぁ、普段も行きたいんだけど、酒は飲めないしみんな俺がきて嬉しいかもよくわからないので行かなかった。あと、みんなは外回りだったけど俺は会社の中で仕事をする人だったのでまぁ、職場環境的なアレもある。

 

ただ、まぁ出てみると楽しくて、仕事に使う自分の一眼レフなんかはいつも持ってたから出るたびにカメラを持ってみんなの写真を撮ってた。スマートフォンでそれなりに撮られる写真よりもボケ味が綺麗なので一人一人の表情がよく見えて、撮ってるのも楽しいし次の日に会社の共有サーバーにあげて社内チャットで密かに連絡回したりとかして。撮ってるときはバストアップの写真が多かったかな。飲みの席だからみんな座ってるし、全身撮るみたいなことはほとんどないよね。集合写真なんかはスマホの方が良いし。

 

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フィギュアライズバストというプラモデルがあるぞ!と知ったので買ってみたのだけども、プラマックスのミニマムファクトリーの同じキャラクターのプラモデルも買ってみました。一貫性の原則みたいな感じです。恐ろしい。

 

プラモデルを作ろうと思ったときに、戦車や飛行機が出る映画も見ないし、車の免許も持ってないので私の場合は大抵は縁もゆかりも無いものを作ることになるので、キャラクターのプラモデルも同じ「なんだかわからないもの」という枠に入るなと思い、多少のキャラクターモデルを作るという行為の社会的印象はさておき買ってみたのですが、同じキャラクターのプラモデルを2種買うというのはそのキャラクターが好きな人みたいな感じになるわけです。

 

買ったのはマクロスΔのフレイアさん。誰?と思う方もいるかと思いますが、私も同じ感想です。アニメの1話だけ見てみましたが思った通りのところと思った通りでは無いところがありました。

 

GWは特にすることもなく、なにをする気にもなれなかったのでとりあえず買ってきたものを作るのだけど、メーカーも異なるし、フィギュアライズバストはその名の通りバストアップの胸像。ミニマムファクトリーは全身。ということで、モチーフの捉え方が違います。

 

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プラモデルの面白いところはこういうモチーフに対してどう迫るのか?ということだとは思うのだけど解釈違いを作り比べるみたいなのも遊び方の一つ。

 

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フィギュアライズバストは飲み会のときに撮ってた前の会社の仲間を思い出す。その人の魅力がバシッとくる感じがあるのではなかろうか。ミニマムファクトリーは、どちらかというと宣材写真みたいなもので、全身が素敵に目に入るのが楽しい。

俺はこの子がこれから何をするのか、数年前にアニメ業界を沸かすような何かをしたのかは知らないけど、どういう風に切り取られると楽しいのかってのはこうやって異なるメーカーがそれぞれの切り口で何かを作る面白さだと思う。

 

ま、買った後に気づいたけどこういうふわふわした髪型の女の子にめっぽう弱いんだよな。俺。

 

今日の物販

 

 

フィギュアライズバスト マクロスデルタ フレイア・ヴィオン プラモデル
 

 

 

 

少しだけタミヤアクリルで人の顔が塗りたい俺のまとめ

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プラモデルにおいて人の顔が塗りたい!と思うことがある。
 

塗り方も沢山あるし、最近では手法も確立されているので、その通りに行うと結構うまくいく予感がする。なのでこの記事は「フィギュア塗装の本を買いましょう」で終わってしまう話なのでそれはそれでいいと思うし、優れたWEBページもあるのでそこを見てもらえばOKという感じもある。

 

ただ、私みたいに突然塗りたくなるみたいことはあると思うし、私自身これからフィギュアを塗っていくと自ずと上達してしまうので、初めて塗ったときの記録として残しておきたいのでこうして書いておく。

 

大事そうなことが3つ。「キット選択」「色の選択」「顔の思い込みから脱する」。

私の中ではこんな感じ。

 

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1.キット選択

キット選択に関しては、経験があまりなくても塗れる可能性のあるものとそうでないものがあるということだ。私は林浩己氏が原型を手掛ける1/35のレジンキットをマジックリンに一時間ほど漬けて離型剤を取ってからいきなり塗ったのだけど、このキットは顔のディテールがシャープだった。

 

目の周りや口元の作りが良く、塗装してみるとその辺のディテールに髪の毛一本ほどの色のスジとなって塗料が流れ込むのが面白く、これなら顔が塗れそうだなと好奇心が湧いた。

ここで「塗れそうだな」と思った気持ちを言葉にすると「描く必要が無い」という言葉になる。目の形や口の形を人物画でも描くように手を加えようとすると、おそらく失敗する。

ただ、多くのフィギュアを見ているとそういう「描く必要がある」キットもあるので、人を塗るという行為はキット選択の段階にも成功失敗の原因があるっぽい。もちろん、目や眉は描かずに表情は墨入れのみで陰影表現をするというやり方もあり(ここで書きたいことと違うので書かないけど)。そしてなにより、塗りたいものがあれば塗るというのが一番ではある。

 

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2.色の選択

色の選択は、あとで調べてみると基本的なことっぽかった。極力真っ白/真っ黒は使わないという感じで、特に黒がやばい気がする。

 

目や髪の毛なんかは特にそうなんだけどよく見ると真っ黒じゃなくて茶色っぽかったり赤っぽかったり、青っぽかったりするので黒を使うときはその辺の色を混ぜながら黒のキツさを和らげて塗ると良い感じ。ちなみに私は今回は目と眉は暗緑色という色を使った。その辺にある黒じゃない黒っぽい塗料を使うのが良いのではないか。

 

あとは唇。こちらもうっかり赤で塗るとかなりマズい感じになる予感しかないので、ここは薄ピンク。タミヤのフラットホワイトと、フラットレットを混ぜてピンクを作って塗ってみた。肌全体はフラットホワイトで塗ってからシタデルカラーのレイクランドフレッシュで染め塗り。

 

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3.思い込みから脱する

これの説明が難しい、ちょっとややこしくなるかもしれない。

前段にかかるのだけど、例えば「眼を入れてみよう」と衝動的に思って、一番細い面相筆に黒をチョンとつけて、目があると思しき所に点を打つ。このときの点のイメージが「丸」の場合は思い込みに捕らわれている状態。実際に自分の目を見てみると黒目は点ではなくてまぶたに覆われる形でコップのような、底の短い台形になっていることが分かる。眉もついつい線を描くように描こうとするが人の眉毛は細かな毛の集合なのでサッと線を引いてもあまりうまくいかない。しかも真っ黒でこれをやると……。そんな感じで思い込みが顔を描くときに結構邪魔をしてくる。

 

眼を入れるときに点を打つのか台形を描こうとするのかの意識の違いはなかなか大きいようで、場当たり的にチョンっと行こうとするよりも描こうとする方が精密な作業ができた。黒目の形が気に入らなければホワイトで修正して「黒目と白目の組み合わせとしての眼」を描いていく。眉に関してはどうしたものかなと悩んだのだけど、うっすらラインを引いて綿棒でやさしくこすってぼかすことにした。うっすら眉のラインが見える程度に仕上げるというか。これは1/35のフィギュアだから成立してるっぽい。

 

こんな風に「キットを選ぶ」「色を選ぶ」「思い込みから脱する」ことを実際に体験してみると見える景色というのがずいぶんと変わるもので、眉や眼を塗っている間に急に顔のどこが明るいと自然なのか?みたいなことが分かってきたりする。例えば頬骨のあたりは光が当たるので若干明るいとかね。見えてきたなら塗ればいいと思い少し塗ってみたがそれはそれでグッと表情が良くなるので楽しかった。塗り方のハウトゥはネットでも本でも結構あるので見てみると良いと思う。

 

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あと基本的には顔の塗り方で調べると「ラッカーやエナメル塗料を使いましょう」と出てくるので本来はそっちかな、と思うけどタミヤアクリルでもなんとかなっちゃったのは多分キットを選んでいるからだと思うし、うまい人はそうしているという感じなのかも。だから「塗料を選ぶ」という工程を意識するともっとよく塗れるのではとも思ったり。

ただまぁ、全員がプロ野球選手と同じグローブやバット使わないといけないわけではないので、出来上がりに満足いけば何でも、という話ではあります。

 

タミヤアクリルはマジックリンでキレイに落とせるので、そういう意味では最初に眼を描いてから全体を塗る方が合理的かも。次はそうします。

 

以下、参考リンクと買うと良さげな本

 

nippper.com

これで顔の塗装は塗料が顔の凹凸に流れ込んで陰影が生まれることを知る。

 

tokyostory.exblog.jp

クラシックな塗装の仕方という感じで手順の組み立てが見事。必読。

 

 

 

塗装という工程がここまで言葉になっているというのが素晴らしい。

手順の通りやるといいものができる。

 

総じて思うのだけど、基礎段階における顔の塗装は極めて手続き的で、そのステップを守れることが腕前に直結する。「誰でもできるのか?」と聞かれると「漢字の書き取りをお手本通りに最後までやり切ったことが何度あるのか?」という感じですね。

私は途中から適当になりましたが。

 

今日の物販

 

 

 

 

 

キット選択が大事っぽいんだよなほんとに……。