Re:11colors

毎週水曜更新(2021年9月現在)。革靴、模型、日常。

塗装日記 10/9、10/17 -ヌギカケガール-

サイトウヒール氏が手がけるLOVELOVEGARDENシリーズだけども、ヌギカケガールは塗装の対象として一番面白いと思う。少し上がった腕に、ダボっとしたツナギ。サイドからの光を浴びると露骨に明暗がつく。その辺を観察しながら塗る。今回はその明暗がくっきりとつく様子を正確に捉えてみたかったので写真を撮影しそれを基に陰影を入れていった。

 

f:id:nero_smith:20211017173339j:plain

 

ラッパーが「MIC Check 1.2」と繰り返すように塗装はカラーを自分が思う様子であり続けられるように最後まで追い続けられるのかというのがポイントっぽいがじゃあ、写真に撮ったフィギュアの通りになぞろうとするとどうにもそれは違うらしい。

 

f:id:nero_smith:20211013193335j:plain



理由はとても簡単で、服や髪、靴それぞれに異なる反射の仕方があるからだ。そしてこのキットに関して言えばガツンと暗いところは暗くしているのだけど「本当に暗いところは凹凸関係ないな」という当たり前のことに気づく。部屋が真っ暗になってしまえば室内の様子なんてわからないように、そうなのだ。明暗の付け方は撮影してなぞるという外部に頼る方法だったが、それにしても「ここまで暗くしていいのか?」という漠然とした不安がよぎる。目の前にはここまで暗い存在がいるので、そのままついていくことにする。失敗してもそれはそれ。それにしても、塗る前はなんとも思わなかたのだけど、インナーや肌の色が決まってくると急に「脱ぎかけ感」が強くなるのはなぜだろうか。つなぎはバリッとした質感を意識したがインナーは比較的オンスの軽い、ちょっとポリエステルが入った生地をイメージした。好きなので。このように生地が見えるうちは幸福だなと思う。

 

f:id:nero_smith:20211017172819j:plain

 

驚くべきは髪の毛の赤茶だろう。全体的に彩度と明度が低くアッシィなまとまりを見せていたので振れ幅を大きくしたくて、思いっきり白を混ぜたらピンクっぽい綺麗な茶色になった。茶色とはAdobe IllustratorなどでCMYK値で組み立てようとするとC50 M60 Y70 K0などのCMYの値が極めて近いものになることがあり、そう考えると実質グレーだったりもする。そこに白を混ぜていくとCMY値の一番強い色がじわっと浮き上がってくるのだろう。これは面白い発見だった。明るくはなるものの鮮やかにはならないので使う色の範囲を広げたいときにはまたやると思う。

 

f:id:nero_smith:20211017175022j:plain

 

なんで一番いいと思った絵の写真の撮影を失敗しているのかは全く謎だが、先日有楽町の交通会館で行われていた佐竹政夫氏の古典で見かけた夕焼け空を飛ぶオリーブグリーンの飛行機は光がオレンジで、影は青紫であった。今回は陰影のつけ方は写真に頼っているので光色と影色の設定に悩む余裕があったので真似してみることにした。実際にこのように見える風景を私も見てみたい。

 

f:id:nero_smith:20211017172810j:plain

 

陰影をお任せしてしまうというのは色について考える資源があることでもあったが、顔つきについても考える余裕があった。目線を横目に変更してみようというチャレンジは思いの外楽しく、ドラマが生まれることに驚かされた。よく考えれば正面を見続けている人間というのをみる機会は少ないのでありなのかもしれない。 作業的なメリットで言えば横目の方が左右のバランスの捉え方が楽かな。というのもある。

 

f:id:nero_smith:20211017172827j:plain

 

それにしてもこのキット原型の顔つきは結構シャープで、可愛いというよりはかっこいい女の人なのだけど、塗ってみると非常に美人。私のような男が考える「可愛い女の子」的な唇を桜色にするような方法よりは口紅のカラーをちょっと検索してみると様々な色があることに気づかされるので、その中でお気に入りの色を塗ってみるとそれはそれで、女性の顔作りの幅が異様に広がるのでオススメ。今回は唇はローズベージュという色合いを意識して塗りました。

 

というか、これは化粧品を集める女性の気持ちがよくわかる。口紅一つで顔のニュアンスが全然変わる。塗っていてマジで楽しかった。この〇〇ガールシリーズは現状3人しかいないのだけど、さらに増えて欲しいなと切に思う。ヌギカケガールは秋葉原イエローサブマリンスケール感とラジオ会館にあるボークスにまだいるので、もう一人くらい買ってもいいかな。という感じ。

 

 

shop-tonerico.com

 

通販で女性のレジンキット買うならここかなといつも思ってます。

マシーネンの世界の女性フィギュアは程よくSFしてていいですね。

 

今週の物販

 

 

 

 

とても大事なことを書きます

今日はとても大事なことを書きます。

 

f:id:nero_smith:20211013193324j:plain

 

法人PCでなおかつWindows環境でAdobe Creative Cloudを使っている方でアプリケーションが起動しない方。いますか? 検索してみるとせいぜい「初期化しています」で止まるみたいな話が出てくる程度で、「環境設定をリセットしましょう」「環境設定のwacomのペンタブに関するチェックボックスが原因」など対処法がいろいろ出てきます。One Driveが原因とか各種クラウドサービスが干渉しているみたいな話も出てきますね……。

 

どれをやっても解消しないなんて場合はこちらをどうぞ(Adobeのチャット問い合わせサービスの原文そのまま記載)。

 

ウイルスバスターCorpの監視下からIllustratorを除外いただきたく存じます。
また、除外方法については会社様のセキュリティ担当者様や、ウイルスバスターのサポートにご相談をいただけますと幸いです。

①C:\Program Files\Adobe\Adobe Illustrator 2021\Support Files\Contents\Windows\Illustrator.exe

②C:\Program Files\Adobe\Adobe Illustrator 2021\Support Files\Contents\Windows\AIRobin.exe

除外していただく箇所は上記2つになります。

 

他社製品が干渉してアプリケーションが起動しないとは、なかなか公式見解としてサイトに載せられなそうですね(この回答の前にアプリケーションが起動しない旨をお話ししたら「ウィルスバスターCorp入ってますか?」と聞かれました)。

法人PC、よくわからないスペックな上にGoogleで深掘りすればするほど一般向けのPCと違うところが変にロックかかってたりするし、企業独特のセキュリティ環境にあったりするかと思うのでなかなかの闇ですが、とりあえず上記の件、試してみてください。私は試してからは一回も不具合無しです。Macの方はチャットで問い合わせてみましょう(ごめんなさい)。めちゃくちゃ親切に答えてくれます。

 

f:id:nero_smith:20211013193315j:plain

 

一応どんな状態かを記載。

Windows10を使ってAdobe Creative Cloudを利用。

起動しなかったのはAdobe Illustrator 2021。2020は起動する(が日本語文字設定周りにバグがあるので使いにくい)。2021もアンインストールして再インストールするとしばらくは動くが一週間も経つ起動しなくなる。

起動しない状態で試しにタスクマネージャーを起動してみると実行中のタスクにはAdobe Illustrator 2021の記載があるので裏では動いているのかなんなのか。

 

f:id:nero_smith:20211013193335j:plain

 

ここからは宣伝と物販です

 

読むといいもの

nippper.com

 

聞くといいもの

ゆとりっ娘たちのたわごと

ゆとりっ娘たちのたわごと

  • ゆとたわ
  • 即興コメディ
  • ¥0

podcasts.apple.com

 

買うといいもの

 

 

 

 

 

 

 

 

私のほしい物リスト

https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/3XJN7LQK55M9?ref_=wl_share

 

 

何が世界観を作るのか NATURE AQUARIUM EXHIBITION 2021 TOKYO

入ってすぐ、パネライと思しき時計をつけている天野尚氏の写真が眩しい。

 

パネライがダイバーズウォッチとしての由緒正しさを持っていることから着用には合点が行くが、ここから彼の人となりを知ることになる。競輪選手としてお金を稼ぎながら趣味に打ち込んだ選手時代、虫の鳴き声に風情を感じること、アンティークの金魚鉢を集めていたこと。絵はこだわるがあまり完成することは少なかったそうだ。手書きの原稿用紙の文字を見てなんとなく人柄を察する。彼は、誰なんだろうか。アンティークの金魚鉢に何を見たのだろうか。不均一な厚さで、ヌメッとした質感。部屋にごろっと転がっていることが目に浮かぶ。収集したものがそのように転がっていることがなんと美しく、刺激的で、優しいことか。

 

f:id:nero_smith:20211011200006j:plain

 

俺とは違う何かを見ていることは確かだけど、何かをつぶさに見たり、聞いたりしていたのだろう。その権化というか、眼に映る全てを吸収してやろうと言わんばかりにめちゃくちゃにでかいカメラで写真を撮っているようで、このカメラがシャレにならないくらいでかい。フィルムは富士フィルムに特別に作ってもらっていたというがフィルムもまたでかい。なにこれ。クリアファイルか?と一瞬思ったりするほど。それでこれまた自然の迫力をそのまま写し取ったような写真を撮るのだけど、それが思いっきり凝縮されたアクアリウムの世界に落としこまれるのが面白い。面白いっていうか、なんだろう。デカいものがギューっと小さくなるのだから密度がすごいよな……という感じ。

 

f:id:nero_smith:20211011200134j:plain

 

とはいっても彼はもう存命ではないので彼の意思を継ぐ何人かのスタッフが作り上げたものか、あるいは彼のレイアウトを写した写真を見ることでしかその痕跡をしることはできないのだけど、例えば今回の展示の目玉のネイチャータワー360°は

 

「ここは森林!?」

 

と異空間に飲み込まれるような迫力があるのだけど俺が包まれる自然はきっと天野氏やスタッフの方々とは遠く及ばない。もっとデカいところを見ているわけだけど、そういうのとても楽しい。かっこいい流木や興味深い植物、泳ぐ魚を目を細めている間に時間を奪われるわけだけど、その奥にはめちゃくちゃにデカい自然がか隠れてるのが面白い。

 

f:id:nero_smith:20211011200255j:plain

 

もちろん水槽の展示もたくさんあって、それをじーっと見ていると大体わかってくる。手前にレイアウトする石や水草は小さく、奥に行けば大きく。場合によっては執拗な高さまで盛られる土。奥行きをしっかりと出す考え方と前後を横断する形の流木。しれっと、背景には白や青などのパネルを配置していたりとか、そういうことが見えてくる。

 

「なるほど、そういうことか」

 

と思ったときに俺が見ているのは水槽で、天野氏が見た自然とはまるで違う狭い世界だった。

 

f:id:nero_smith:20211011200602j:plain

 

なにを見て、なにを形作るのか。あのアンティークの金魚鉢が、忘れられない。

 

www.tokyo-dome.co.jp

 

結構会期長いので行ってもいいかもしれない。俺はミニパルダリウムが欲しい。

買えばよかったな。週末、買いに行くか。