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毎週水曜更新(2021年9月現在)。革靴、模型、日常。

塗装日記 10/18-24

印象派は、光を描こうとする中で絵の具が混ざり合うと色の鮮やかさが失われてしまうということに気づいてしまい苦心したというが、それより何より外の光を捉えようとするために野外で創作する時間があったりとか完成までの製作日数の短さなども特徴だったそう。

 

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仕事の勤務時間が不規則になってしまい、精神を安定させるために毎日毎日塗装をしていたのだけど、これがうまくいかなかった。「色を取り扱うだけ」かと思いきや製作日数などの周囲の要素も関係しているようだ。確かにそういう意味だと休みの前日に深夜まで頑張って翌日の朝に程よく脳が整理された状態で見るフィギュアは夜と違って、どこに気を配ればいいかが良くわかる。

 

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途中まで塗ったものを一回マジックリンで全部落として塗り直し。

好きな色である緑で塗っていってだいぶ雲行きが怪しくなっていたものの茶色を使い出したらまとまり出した。「まとまり」とは頭の中にある様々な配色の数だけ感じることができる要素で、それがわからないと不安になり、踏み出した一歩が暗黒への始まりなのかもしれない。

私は膝当ての色をオークで塗ったあたりからまとまりを感じ出した。厚手のざっくりとしたキャンバスか、フエルト生地のようなものだと認識することができたであろうから。その好印象があって髪の毛はその日に衝動的に同じ色に塗られることになる。

 

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自分にはセンスがないとは言わないけど「例えば顔塗るときに緑を塗るような発想はないな」と思い緑を塗った。調べてみるとわかるけど絵画においてこういう技法があるが自分と相性が良いかは不明。うまくなりたいというよりは「これは良いものだ」と思うものをつ売り出せる幅を広げたい。

 

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顔に淡いピンクを薄く重ねて肌を作っていくのだけど、肌色をうまく作るというのがまだできない。でも楽しいんだよなこれ……そりゃ胸像のミニチュアを塗る人が多いわけだ。普段から見ている肌色、綺麗な肌色をじわじわと再現していくことに面白さがあるし、うまくいくとニヤリとしてしまう。

いろんな色の肌色を作りたい。アイメイクは白目部分も含めて周囲を塗りつぶしてから白目を塗れば失敗しない。塗装で難しいところはこういう部分だと思う。日常生活でありえない手順で色を塗るというか。目に対してメイクを施すわけなので、一瞬白目、黒目、アイメイク、の順だけど、そうではないので脳がグルンッとねじれる。

 

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フィギュア塗装にもし、発想の面白さという余地があるとするならそれは顔まわりの色合いにあると思う。緑色の目や、緑よりの茶色の口紅。茶色よりの緑の髪の毛。思いもよらない色を生み出して、綺麗だと感じたあとに肌に塗っても問題ないかメイクの画像を見てチェックする「緑色 口紅」とか。

 

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朝の光を頼りに肌色をチェックするが、やっぱり夜よりも綺麗に見える。

いいですね。全体のニュアンスは朝に確認するのが良いと思う。

 

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フィギュア塗装の難しいとことは手順を守る、配色がうまくいくかを注意深く見守るというところっぽい。それに加えて自分の場合は製作速度も関わってくるようで、とにかくやってみないとわからんみたいなことが多すぎる、それに配色のジャッジは良いと思う配色をうまく再現する塗料が必要になってくる。

が、こうして記録に残すことで次の塗装が楽しくなればと思う。

 

HONEMITS PRODUCTS(ホネミッツプロダクツ) 1/20 宇宙船整備員 サヴィーナ航海士でした。

 

通販ならここっすね。

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今週の物販

 

 

 

 

 

見るといいもの(エンディングのダンスがかわいい)

 


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塗装よ世界観を連れてきてくれ

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コントロールできる色みたいなのがあるっぽくてこれは何が原因でそうなのかはわからない。塗っていると「緑は好きだけど上手く取り扱えないな」とか「茶色は結構コントロールが効く」みたいなのがわかってくる。真っ赤や真っ青はまだ怖くて使えない。残念なのはニュアンスの効いたくすんだ水色がどうしても上手く使えないこと。

 

マスターボックスの1/24フランソワーズはパッケージではピンクの服を着ているが、多分ピンクを使っていたら上手くコントロールすることができなかっただろう。「好きな色だから」といって緑を塗っても微妙な気持ちになっただろう。このまろやかなミルクチョコレートみたいな茶色だからよかったというか。

 

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俺が普段Twitterで見ている「塗装が上手いな」と思う人はどこかしら個性がある。特別に精密であるとか写実的というわけではなくて、選ぶカラーパレットがずれている感じで、見ていてそれが面白いし、憧れる。センスといってしまえばそれまでだけど「完成しました!」といってあげる完成品の色が誰とも違う感じなのだ。それがいい。かっこいい、俺もそうなりたい。というわけ。今は茶色を取り扱うことに結構面白さを覚えている。特にいいなと思うのは白を混ぜたときに隠れている本当の色が出てくるところ。白色を混ぜると思いの外、茶色という色は表現が多彩であることに気づき、嬉しくなる。

 

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茶色をコントロールすることに手慣れた気がしたので、一番好きな黄緑色をべたっと使ったら非常に辛い見た目になり、逃げるように守りの塗装を行なっているホネミッツプロダクツのサヴィーナ航海士。色は、本当に難しい。無数にありすぎるし、節操なく塗料のラインナップを増やしていってもそれぞれの色に対する習熟度みたいなのがどっちつかずになりそうで、怖い。指定色がなんのためにあるのかがよくわかるし、反対に「俺にはこう見える」を作り上げていく楽しさがあることもよくわかる。世界観の作り方を、教えて欲しい。

 

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塗装日記 10/9、10/17 -ヌギカケガール-

サイトウヒール氏が手がけるLOVELOVEGARDENシリーズだけども、ヌギカケガールは塗装の対象として一番面白いと思う。少し上がった腕に、ダボっとしたツナギ。サイドからの光を浴びると露骨に明暗がつく。その辺を観察しながら塗る。今回はその明暗がくっきりとつく様子を正確に捉えてみたかったので写真を撮影しそれを基に陰影を入れていった。

 

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ラッパーが「MIC Check 1.2」と繰り返すように塗装はカラーを自分が思う様子であり続けられるように最後まで追い続けられるのかというのがポイントっぽいがじゃあ、写真に撮ったフィギュアの通りになぞろうとするとどうにもそれは違うらしい。

 

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理由はとても簡単で、服や髪、靴それぞれに異なる反射の仕方があるからだ。そしてこのキットに関して言えばガツンと暗いところは暗くしているのだけど「本当に暗いところは凹凸関係ないな」という当たり前のことに気づく。部屋が真っ暗になってしまえば室内の様子なんてわからないように、そうなのだ。明暗の付け方は撮影してなぞるという外部に頼る方法だったが、それにしても「ここまで暗くしていいのか?」という漠然とした不安がよぎる。目の前にはここまで暗い存在がいるので、そのままついていくことにする。失敗してもそれはそれ。それにしても、塗る前はなんとも思わなかたのだけど、インナーや肌の色が決まってくると急に「脱ぎかけ感」が強くなるのはなぜだろうか。つなぎはバリッとした質感を意識したがインナーは比較的オンスの軽い、ちょっとポリエステルが入った生地をイメージした。好きなので。このように生地が見えるうちは幸福だなと思う。

 

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驚くべきは髪の毛の赤茶だろう。全体的に彩度と明度が低くアッシィなまとまりを見せていたので振れ幅を大きくしたくて、思いっきり白を混ぜたらピンクっぽい綺麗な茶色になった。茶色とはAdobe IllustratorなどでCMYK値で組み立てようとするとC50 M60 Y70 K0などのCMYの値が極めて近いものになることがあり、そう考えると実質グレーだったりもする。そこに白を混ぜていくとCMY値の一番強い色がじわっと浮き上がってくるのだろう。これは面白い発見だった。明るくはなるものの鮮やかにはならないので使う色の範囲を広げたいときにはまたやると思う。

 

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なんで一番いいと思った絵の写真の撮影を失敗しているのかは全く謎だが、先日有楽町の交通会館で行われていた佐竹政夫氏の古典で見かけた夕焼け空を飛ぶオリーブグリーンの飛行機は光がオレンジで、影は青紫であった。今回は陰影のつけ方は写真に頼っているので光色と影色の設定に悩む余裕があったので真似してみることにした。実際にこのように見える風景を私も見てみたい。

 

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陰影をお任せしてしまうというのは色について考える資源があることでもあったが、顔つきについても考える余裕があった。目線を横目に変更してみようというチャレンジは思いの外楽しく、ドラマが生まれることに驚かされた。よく考えれば正面を見続けている人間というのをみる機会は少ないのでありなのかもしれない。 作業的なメリットで言えば横目の方が左右のバランスの捉え方が楽かな。というのもある。

 

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それにしてもこのキット原型の顔つきは結構シャープで、可愛いというよりはかっこいい女の人なのだけど、塗ってみると非常に美人。私のような男が考える「可愛い女の子」的な唇を桜色にするような方法よりは口紅のカラーをちょっと検索してみると様々な色があることに気づかされるので、その中でお気に入りの色を塗ってみるとそれはそれで、女性の顔作りの幅が異様に広がるのでオススメ。今回は唇はローズベージュという色合いを意識して塗りました。

 

というか、これは化粧品を集める女性の気持ちがよくわかる。口紅一つで顔のニュアンスが全然変わる。塗っていてマジで楽しかった。この〇〇ガールシリーズは現状3人しかいないのだけど、さらに増えて欲しいなと切に思う。ヌギカケガールは秋葉原イエローサブマリンスケール感とラジオ会館にあるボークスにまだいるので、もう一人くらい買ってもいいかな。という感じ。

 

 

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通販で女性のレジンキット買うならここかなといつも思ってます。

マシーネンの世界の女性フィギュアは程よくSFしてていいですね。

 

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