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Re:11colors

毎週木曜日更新です。

坂崎千春のアデリーペンギンの絵を額装した

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ペンギンが、ペンギンの絵を見ている。

先日の記事の続き。

 

re-11colors.hatenablog.com

 

手に入れた絵をせっかくだからと額装チャレンジ。

お店は画材を何度か買いに行っている田中金華堂さん。

twitter.com

 

額装フロアにある、アイドルの限定デザインの缶であったりアニメグッズをひとまとめにしたものなどのサンプルを見て「ここならなんでもできそうだな」と思ったのといろいろなものが持ち込まれている様子が怖くないなと感じたりと、まぁこのお店なら怖くないし大丈夫だろうと思ったということでお願いすること。

私は額装に関して全くの素人だったが、お店の方はかなり親切に対応してくれた。

まずは、持ち込んだものを額装する方法を幾つか教えてくれて、その中でオススメのものを提案してくれました。その後は額縁選びです。

無難なこげ茶とかそういったものが出てくるのかと思いきや「面白いもの……面白いもの」とその絵だからこそ合うものを時間をかけて選んで出してくれる。やっぱり向こうはプロである。

「大体こんな感じですね」と絵の色味に合うような額縁を持ってきてくれ、四隅に合わせてくれたが緑のものがほとんどで左上の白っぽい額縁も節目は緑系。

 

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その後は今回の額装方法だとバックの色を決めるのでこれもまた合うものを選んでくれる。

 

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緑か、白か。淡い色でニュアンスが微妙に違うので却って悩む。悩む悩む。

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実際置いて印象をチェック。緑もいいなと思ったがペンギンの白味を目立たせるために象牙色に。微妙な色の差だからこそ白さが映える、白さが映えると黒さも映える(と持っている)。

 

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そして10日ほどで完成。

ペンギンの気取った様子と額縁から溢れるやんわりした貴族感があっていて良いなと思う。額装は、大切なものをそれらしく保管するというか保存するというかバシッと時を止めてしまうような行為で面白いなと常々感じていたが、様々な額装の方法や額縁の種類を実際にお店の方から提案してもらいながら決定していく様子は絵を買った人がその絵に独自の味付けをするという行為でもあるのだなとハッとさせられる楽しい体験となった。

注文した靴が出来上がりました

今年初めての新品靴の出来上がり。

作った靴はソフトウィング、ショートウィングと呼ばれる形のものでお店は目黒にあるBROSENT。知る人ぞ知る、という段階の店ではあるが長く続きそうな店。

 

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理由はいくつかあるが、個人的に着目してるのは「カッコいい靴が手軽に作れる点」でそれはこの店の個性だと思う。なかなか今はカッコいい靴って見かけなくて技が凝ってるとか、どことなく道具的なものであったり長く愛されてるもの割と流行ってる感じがするがBROSENTは格好良さ寄り(なのが良い)。

 

出来上がった靴に話を戻すが、踵周辺(ヒールカウンター)のうねっと一回波が入るところであったり紐を通す穴周辺の琴のような形(アデレード)の部分の曲線が起伏に富んでいて絵に描くときにその辺の豪奢な感じを見誤ると雰囲気が一気に変わるので、そこはやはりポイントなのだろう。つま先のウィングのバランスもキュッと小さくしながらも重厚感は失われてないので前後のバランスもよく取れているのではないか。

 

履き心地に一番関与しているのは履き口の狭さで足首付近までしっかり包むような高さとヒールカップの小ささが独特。加えて中に入ってる芯材も大きな面積をとっているので足首周りとカカトで止める感じ。触ると硬いが履くとそうでもないのは形状の良さ。かなぁ。全体的に立体感のあるような気がする履き心地なので足首周りを強く掴まれているような感覚も感じず、全体に負荷が分散されているのでよく良い靴で言われる「包み込むような履き心地」を体現していると思う。

あとは内振りのラストが良いとかそういう話だけど詳しくはこちらで見ていただれば(私はラストメイキングとか足に関しては素人なので主観がかなり入っていますので)。

 

www.brosentshoes.com

 

 

そして、この二つのラストが単純明快でわかりやすいのも良い。

今風にいうと「定番なラウンド」「イタリアンなスクエア」。

実際どっちも定番ですし、イギリス靴でもスクエアトゥはあるので好みで決めても問題ない。私はスクエアトゥをギュッと縛り上げて履く緊張感とか神経質な感じとか理屈っぽい感じに見えて良いなぁと思うのでスクエアトゥ(6穴なのもキリキリ感が出て好きき)。大事なのはそれぞれにどういう印象を自分が抱くか、とそれをもとに選べるか。

 

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続いて色。BROSENTはフリーカラーシステムという一風変わったメニューを取り入れているがヌメ革を染料で染め上げるというスタイル。お店にあるサンプルを見ると「大体何でもできるんだなぁ」と感じます。色々話を聞きながら決定。

 

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出来上がりを見ると「ああ、もっとここをこうしても良かったかな」とか「ラストはラウンドトゥでも良かったかな」とか色々思うが履いてみるとその辺は飛んできますね。レースステイ周辺はリザードで良かった……でも履くシーンさらに限定されるよな……とか。悩みは尽きない。

 

形は個性的なものがあるのでその辺は本当にかっこよさ重視のフレーバーが前面に出ていると思う(それこそ履き心地の良さが隠れてしまうくらいの良さ)。ダイヤモンドキャップのライリーが良い味出してますねぇ。

 

www.brosentshoes.com

 

店員さんが「カッコ良い靴を提案させたら間違いない」みたいな個性がありながらも優しいのが何というか、良い。

 

www.brosentshoes.com

 

ブログも面白いです。

 

第24回フリマ東京出店レポート

 

三回目の 反省の 時間です。

 

一回目はこちら

re-11colors.hatenablog.com

 

二回目はこちら

re-11colors.hatenablog.com

それぞれの作品の特徴

 

●それぞれの作品の特徴を教えて下さい(前回の反省と同様なので新刊以外は読み飛ばしても)。

 

・紳士靴四十七話。既刊です。オークションに出品される靴に関しての説明文をまとめたもので靴の見所を美しく語る「靴を魅力的に記す」三十七足と掌編形式の説明文を靴のイラスト付きで語る「靴を物語で語る」の二部構成。突然反省が始まったり執筆に関するルールなどが記載してあるのも特徴。文学フリマガイドブック推薦作。

 

・紳士靴九話。既刊です。私が持っている靴のイラストとそれに関するレビューをエッセイ形式でまとめたもので「既製靴」と「注文靴」で分かれています。既刊と比べて絵の分量が多く、表紙も内容がわかりやすくデザインされています。

 

・紳士靴九話ポストカード。せっかくイラストが多く出来たのでポストカードにしました。

 

・紳士靴十八話。既刊です。私が持っている靴をただ紹介するだけでなくそれを通じて得た気づきや、日常、例えばテレビを見たら誰々がどんな靴を履いていたとかそういう話などの「靴と生活」とでも言ったような本を作りました。レイアウトは動的で5段組のうち4つを上下に2段に分け、空いたスペースには解説を載せています。表紙もそうですが、全体的に「好きなように」作った一冊です。

 ・紳士靴十一話。新刊です。内容は十八話と変わらず、靴の紹介+気づき、日常という感じ。表紙のデザインや紙面設計をマイルドにしたので「靴と生活」から「お気に入りの靴とせいかつ」というようなテイストになったと思います。「十八話と九話の間くらいのノリ」な一冊。

 

製作

 

●意識したことはなんですか?

シンプルでわかりやすい紙面設計。イラストがよく見えるように文章とはっきり分けました。紙面上は別物とし、今っぽい本を作りました。

 

●大変だったことはなんですか?

絵。上手くなって調子に乗って両足描いてますが時間的な制約が大きくなったような気が。あとは単純に私が忙しくなったので進行が遅くなったのが怖かったです。

 

●完成したものはどうでしたか?

今までの集大成。というような様子のものができました。興味を持ってもらいやすく、面白くて読み応えも結構ある。そんな感じです。紙面も概ね満足できるものになっています。表紙も絵のおかげか素直で良いものができました。入門編のフレーバーもあり、よくできていると思います。

 

 

ブース設営

 ●意識したことはなんですか?

シンプルに紳士感を全面に出すことと、スピード感のある設営&撤収。

 

●上手く機能したことはなんですか?

靴をピカピカに仕上げるパフォーマンス。今回は「わぁ、すごい」と言ってくれる方が多かったです。また、服装を褒めていただけるシーンも多かったです。

POP もよく機能していました。今回はPOPをじっと読んで手にとって読むパターンが非常に多かったです。

 

●機能しなかったものはなんですか?

相変わらずなのですが「話数=巻数」と思われる方がいる点は問題点です。発売日をPOPにしっかり載せてもいいのかも。

 

●ブース設営という意味だと棚を使った三次元的なレイアウトが見られますが導入するつもりはありますか?

既刊を売り切れたら頒布終了にすることにしましたので導入予定はありません。 

 

販売

 

●意識したことはなんですか?

ブースに来ていただける方が前回の60%〜70%くらいの感じでしたので、途中からセット販売を特に意識しました。これは「しっかりと説明して売る」ということです。事前にそれぞれの本の特性を頭に入れておいたのが功を奏しました。軽く触れると

・コンセプトのユニークさと勢いの良さが映える「紳士靴四十七話」

・シンプルで読みやすい入門編「紳士靴九話」

・がっつり読みたい。本としての完成度とかも愛でたいなら「紳士靴十八話」

・絵が上手くなり読みやすさも抜群。ニューベーシックな「紳士靴十一話」

 

という感じ。です。

「読むなら何がオススメですか?」と聞かれることはどんなサークルでもあるかと思いますが、それに対しての回答として持っておくと便利。

発展系という意味で少し接客のコツを明かしますがそこから「本って結構読みます?」とか「絵が多い方がいいですか?」と質問して返ってきた答えに対して用意してある回答をマッチさせると良いセッションになります。

「本って結構読みます?」

「ええ」

「そうしたらボリュームがある十八話は良いと思います〜本の説明〜、少し読んで読めるなと思っていただけたら四十七話はこういったコンセプトで〜本の説明〜」

とやりとりをすると私が立っている意味が出てきますね。今回こういう接客を私から受けた方は多いと思います。

服装は今回はジャケット+パンツのスタイル。前回くらいからスーツの方って結構いるなって気づけるくらいにはなってきたので少し差別化しようかなという感じです。

 

●上手く行ったことはなんですか?

リピーターの方が非常に多かったこと、加えてTwitterでの宣伝が効果をあげたことです。どっちもなかったら4割くらいは捌ける部数が落ちていたような。

セット販売も上手くいきました。大体2〜3作買われる方が多く4作全て買ってくれた方もちらほら。 

 

●上手く行かなかったことはなんですか?

終始集客に苦しむ1日だったのが苦しかったです。GW最終日で遠征される方が少なかったのかなぁとか、評論島へ移ったのでエッセイ島にいないから「今回はいないのか??」なんて思った方がいたかも。原因はいろいろありそうです。

 

●見本誌提出はどうでしたか?

見本誌は出した方が良いですね。ずっと出してますけども。

 

●事前の宣伝はどうでしたか?

Twitter、ブログで行いましたが今回は機能しました。

ネットプリントで宣伝がてら一話書き下ろしましたが、そちらは反応はあまり芳しくなかったです。ただ、継続的なトレーニングとして文フリ以外でも定期的に続けていきたいですね。

 

●実際何部くらい売れましたか?

まだしっかり数えていないですがトータルで40〜50部は出ているのではないでしょうか。今回は人が来ないという焦りが半端なかったので接客自体はいつもより真剣でした。

 

その他

・評論ブースはどうでした?

 居心地がよかったです。一般来場者サイドからだと硬い感じに思われるのかなとかその辺が気になるところ。

・ブースに足を止める層はどうでしたか?

これは今回明確に言えることなのですが、女性の方がすごい増えました。理由はなんでしょうか。ジャケット+パンツのスタイルでやや派手な感じにしたから??「真面目な文学青年がスーツで参戦」という様子ではなくしたくらいしか変更点がないので。

 

総評としては「接客回数が少ない」という問題にぶち当たり苦心することになった気がします。ただ先も触れましたがリピーターの方、Twitterを見てきてくれた方が多かったのは非常にハッピーでした。相変わらずですが「新刊ください」は焦りますね。何度も出ているから「新刊ください」なわけでして。

今の問題は次作をどうするのかということです。コンセプトの面白いものができればと思ったりしています。デザイン空間をもう少し開拓しておきたい。