Re:11colors

だいたい木曜更新です。革靴、洋服、プラモデルなどものに触れて感じたことを書きます。文学フリマ東京に大体います。 お仕事お問い合わせは 4mens.shoes@gmail.com よろしくおねがいします。

合わせ目は境目

「合わせ目を消して」

うん。出来ない。いや、やろうとしないだけなんだけども。合わせ目は現状、消すか、そのままかという二択。後者は工夫がなされて目立たないパーツ分割がなされることも。どちらにしても、消すか、そのままか。

 

合わせ目は実は境目であり、それを上手く使えばこれ以上ない完璧な塗り分けが達成される。そして、そこに残るのはパーツが組み合わさったものであるという痕跡。そう、合わせ目はまだ「目立つ」ことに慣れてない存在だ。

 

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夏頃にStripe modelingと題してジェット機をそのように塗ったがまさかこんなにもパーツの分割が強烈な縦方向への方向として作用するとは思わなかった。

 

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タミヤイタレリのアラドもその見事なパーツ分割がまさに露わになった。フロートなどは特に面白い。

また、エンジン周辺の水色とグレーが交互に並ぶ姿も可愛らしく良いものだ。

 

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模型は、そのモチーフを再現するため手を加えられ、巧みに作られることが多いもののような気はするし、私も現に今、そういう風にもなれそうな自信とドキドキした気持ちが混ざり合ったものが腹の中にある。

 

ただ、反対に模型とは実際にどのように作られていて、どういうものなのかを表明するような、合わせ目のラインの美しさが生えるような作り方も決して見逃してはならない気がしている。

 

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wnwのある生活-2-

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模型は、続けているとある日突然上手くなると思っていて、それが市松模様スピットファイアを作ったとき。今までは、どうなるかわからないところは失敗することがほとんどだったが、今回は反対でうまくいった。曲面の市松をどう塗るものかと思ったがすんなり塗れたのであった。キャノピーは前だけ黄色く。Wingnut Wingsの練習用にと木の表現をコックピット周辺で遊んだのだけど全体が良い感じになったので、隠したくなったため。

 

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うまくできたな。と思った後に、タミヤイタレリのアラドを作りたくなって、作ることにした。何がどうそう思わせたかは不明だが、長らくイタレリのキットを作りたいと思っていて、それをWnWを作る通過点においたというわけだ。イタレリのキットとは辛口評価のものもあるが、これは作りやすく、日本人が設計するそれとは違うロジックを読み解いて形にするのが楽しかった。

 

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実はここで、形の良さと自信の模型を作る力の評価を見誤った。出来上がったものは確かにカッコよく満足だ。ただ、完成が近づくにつれて

 

「これ、もっと塗れるな。カッコよく仕上げられたな」

 

と気づいてしまった。

これは多分その通りで、もっと上手く作れたと思う。全体を工夫して色を塗り、形にすることが出来た。これは、何だかわからない気持ちで、初めての感覚だ。

 

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いつもはやらないキャノピーの縁の塗り分け、初めてなのに一発で出来上がる。何で上手くいったかもわかる。「行けるのでは?」とキャノピーの全体の形状から判断して、チャレンジをしたからだ。パーツ1つにごとに何かを考える精度が上がってきている。

 

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きっと、あと少し手を伸ばせば俺は模型が一気に上手くなる。その感覚が今よくわかる。自信のようなものが溢れているのを感じる。

 

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次はこれを作って、そしてWnWに取り掛かろう。

すっかり飛行機の多い部屋になってきて、そのまま飛行機模型が好きになってきている。

ロングトレイル、ハセガワジムニー

突然ですが、プラモデルは食べ物です。口が食べるのではなくて、脳が食べます。

 

そのせいか、組み味という言葉があります。味には食べ物と同様にいろいろな種類があってメーカーやジャンル、スケールごとに異なります。

その点ではハセガワの近年のカーモデルは品目も多く、複雑な味。でも美味い。ということが言えると思います。

 

 

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ジムニーは間違いなく、そういうキットの一つです。ラダーシャーシを細かなパーツを使って組み上げる。車高の選択とサスペンション稼働の有無を選べます。ボディパーツにつくミラーやワイパーなどを通常通りにつけながら後方のドアガラスには内側から細いバーが付き、ライトの接着面にはインレットパーツがついてキラッと光る。そういう「細かいなー」ということを延々とやります。大変といえば大変ですが、それが良い。なんで良いかってどれも見栄えに関わる作業だから。丁寧に、というよりは手を抜かずに地道にやれば一か所を除いて失敗することはまずありません(ボディ側面のJIMNYロゴのインレットパーツだけは剥がす方向に注意。正解は下から上。後の方向はマークはロゴがバラバラになる可能性が非常に高いです)。

 

「手順さえ手を抜かずに作れれば誰でも」というのがハセガワの近年のカーモデルの特徴かもしれません。ただし、手を抜かずにというのが少し難易度が高い作業ではありますが。

 

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難易度の高さの解消にはいくつか方法があって、最も有効なのは時間をかけて作るということです。今日はこの辺で、今日はこの辺でとずっと積み重ねていくやり方。蛇が自分より大きな獲物を消化するようにゆっくりと仕上げていきます。ついつい脳が滑って次の工程、次の工程と進めると私の様に片側側面のインレットパーツがバラバラになって虚無になってしまいかねません。

 

また、時間をかけることに関しては実は、無限に可能なのです。早くすることは限界がありますが、遅くすることはいつだってできます。

疲れたけど作業がしたい日には塗装したボディパーツのムラやうっかりついてしまった指紋をリカバリーしてみたり、ゆっくりモデリングワックスで磨いてみたり、とちょっとした作業で「早く完成させたい」と思う自分自身にディレイをかけます。これは極めて有効です。

 

ついつい、トップコートやクリアを拭いてしまう部分に時間をかけることで、細かなパーツに対峙する良い状態を生み出せます。ポイントは「わざと遅くすること」です。「全体の進行を遅くなるようにコントロールしている」と脳を騙して、巧妙に「早く完成させる」という指令をかき消します。そもそも早くって何に対してですか?なんて思えてきますよね。

 

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最後にハセガワのジムニーの良いところを記載します。

一つはサスペンションの稼働です。この機構はジムニーが悪路を走っている最中の表現に非常に有効です。そして、カーモデルのほとんどは走っている最中の表現が難しいことに気づかされます。

 

もう一つは、このジムニーという車が持つ小ささとパワフルさのバランスが塗装が多少稚拙でも何だか良い感じに見せてくれる点です。平面の多い立体を筆で綺麗に塗るのはごまかしが効きにくく、難しいなと思いましたが出来上がってみると、ジムニーそのもののフレーバーがカバーしてくれていることに気づきます。

 

細かく、地道に、手を抜かずという作業が生み出す立体に不具合はなく、だからこそディレイをかけてじっくり完成まで進められる良さ。この経験はきっともっと細かく、複雑なものを作るときに大いに役に立つことでしょう。

 

去年のジムニーの記事

re-11colors.hatenablog.com

 

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ハセガワ 1/24 スズキ ジムニー JA11-2型 プラモデル 20387

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