Re:11colors

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直線と男

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直線を引くというかそもそもペンを操るのがそこまで上手いと思ったこともないので練習をしてみようと思った。

 

靴の絵を描いてるときに「線を引くのが下手だ、というかそもそもペンを操ることに関して今まで明確なトレーニングをした記憶がないな」なんて思ったのがきっかけで、どうにもこういう「出来てるつもりで出来ていないこと」は身の回りにたくさんありそうだなと気づいたりもした。ペンを操ることに関して言えば日常、私たちは当然のように筆記具を操り文字を書いたりしているので「出来ている」と認識しがちだと思う。

 



どの程度を合格点とするかはそれぞれによるところだと感じているが、直線をフリーハンドで綺麗に引く作業は極めて無機的な定規で引かれた直線という客観的な事実と比較をすることで正確な達成度を測ることができると思い始めた。

 

練習方法は定規で紙に線を引いてそれを参考に線を引くというもの。

既に引かれた綺麗な直線を見ながらグイーッとペンを動かす。

何度か繰り返しているうちにこんなトレーニングの中にも気づきはあるものでペンの角度や姿勢、目の動きや身体の使われ方などがその日の練習中に微妙に変わっていき「さっきのはどうだったかな」なんていろいろと試すようになる。

また、線を引く早さがもたらす線の表情なども面白い。

例えば勢いよく引くとスピードの増減や身体が「特に気をつけないと曲がってしまう」と無意識に制御をかける部分に表情が出る。

反対にかなりゆっくり引くとぶれだす。とても細かいぶるぶるとした震えが線に出て来たりもする。

 

筆記具との相性も様々だ。

万年筆の用なペン先のものは程よくしなってくれるので直線を引く場合にペン先が少し固定される感じがするのでそのまま、目線を直線上に動かして肘や肩を上手くコントロールしていればそれなりに引ける。

ボールペンはボールがコロコロコロコロ回るので指先の力を抜きすぎるとあっちへこっちへと線が動いてしまう。

 

今は100枚綴じのスケッチブックに一日5枚。大体120〜150の線を引いていて昨日で45枚なので1000本は越えた。一冊を線で埋め尽くす頃には前より上手く引けるようになればと思う。