ジーンズを随分と買った気がするが、それでもいわゆる高いのって4本くらいだからそうでもないのか。
一本目は当時の腰履きブームの影響もあってかなりオーバーサイズ。
次はそれよりもちょっと細め。
その次はキレイな色落ちを追求してウエスト的にジャストサイズ。
一番最新のはそれよりも数字的には1インチ大きい。
今残ってるのは2本目と4本目。
理由は簡単で1本目は時代に流されたサイズ感を自分が許せなくなったことで、3本目は「トータルでの服装の印象」よりも「ジーンズをいかにキレイに色落ちさせるか」にフォーカスし過ぎたからだ。
事実それは僕の脚を悪く誇張する形であった(がジーンズは良く落ちた)ので
「物としては良いけどファッションとしてはどうなのか」
という問題を引き起こして「さすがにこれはマズいんじゃないか」とある日気づいてサヨナラ。
もちろんそれぞれの形が違うのもあるけれど、ジャストサイズというのは数字的に正しいというわけではないと知ったのは3本目のおかげであった。
どこかで散々話したことがあるけどこれは「自覚的に服を選んでいるのか」という話でもある。物が、それ自体が仮にウエストピッタリ太ももぴちぴちで穿くことで本来の100%の色落ちが期待出来るとしてもそれを穿いている自分が他人から見てカッコいいのかは別問題だ(そしてどっちをとるのかは自身の選択である)。
個人的にはその物がどれだけ優れていたとしても鏡に映る自分や、誰かに見られる自分がトータルのバランスでおかしいということは、自分にも、その優れた物のためにもなって欲しくない。
服は着てこそ、という感覚が自分にはあるので良い物をどういう風に使うか(着こなすか)というのが服が好きな、お洒落が好きな買い手側の腕の見せ所だと思っている。