Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

KICK THE CAN CREWが帰ってきた。


KICK THE CAN CREW「千%」MUSIC VIDEO

 

とにかく、帰ってきたのである。およそ14年ぶり。

待ったか?待ったとも!帰ってくることを!

 

「千%」は個人的には「頑張る人の頑張りを肯定する曲」という印象。

 

かなり達観している様子というか「俺も頑張るからお前も頑張れ」みたいな感じでもなく「頑張ってる姿を伝え続けてパワーを与える」とかそういう同じ目線というより「上」な感じもするのになぜか同じ目線にいるような気がする。なんだろうかこれは。

だって「頑張って良いんだよ。頑張ることはダサいことじゃないんだよ」みたいなニュアンスってなんかこう、身近ではないじゃないですか。そう感じるのは俺だけか。

少し神様的な様子があるというか。それなのに、何でですかねぇ。KICKが好きだからですかね。

 

私が年をとったからというのが多分にある気がしますが、それにしても聴いていて染みる曲だ。歌詞で魅せるって意味でもMCUの普遍的なテイストってやっぱり今聴いても異質でかっこいいし、KREVAの 軸がブレない 澱みない 歩き出し まるで背中押すように指す光 あたりの抽象的ながらも覚醒を確かに感じさせるところは痺れるし、LITTLEだって本気はマジ 真剣はガチに続く彼ならではのパンチラインはまるで伝統芸能を久しぶりに見るかのような感動を覚える。

 

あとはやっぱりどう見ても「帰ってきた感」がやっぱり強い。

これは本当にびっくりした。14年ぶりなのに俺が思ってたKICK 像とブレがない上にアップデートされてて「時を経ることで何となく失われてしまうもの」ばかりなのかなって最近思ってたけどそういうものばかりではないんだなって驚いたし感動した。痺れたし汗もかいた。

MCU丸刈りマスターって言葉のエイリアンとかゴロウムツ並みの謎フレーズなのに言いたいことが伝わるやつ相変わらず入れてくるし、KREVAもKICKにアジャストするようなカチッと決めてくライミングな上に一所懸命なのか一生懸命なのかみたいなアレをまとめてなんかうまいことやってるしLITTLEのトライアングルあたりからの締めにかかってる感じも最高だ。

本当に帰ってきた、上に強くなって帰ってきた。それがすごい。

 

あと、KICKが広告批評の特集で「『俺は』で始まる」って話ししててそれから俺も「俺はこう思う」って考えるようにしたり、しんどい時期も聴いてたしiPhoneを買ったときからずっとKICKの曲は入ってるしそれだけ自分にとってはデカい存在で今も「俺はこう思う」って考え方で人に何か話したりもの作ったりしてるから本当に血肉になってる存在なんだと、千%を聴いて思った。

 

それと何よりびっくりしたのはこの曲を聞き終わったあとに

 

「KICK色褪せないな、頑張ってるな。それに比べて俺は……」

 

ってならなかったことに安堵したことだ。

 

「ああよかった。KICKが帰ってきたけど俺、今頑張ってるし情けなくないしKICKに失礼じゃないわ」

 

って思えたことも驚いた。さっきも書いたデカイ存在なんだなって話なんだけど。KICKが戻ってきたときに「ダメだな俺」って思うってことは過去のKICKから感銘を受けたことを形にできてないってことだし、そのときに「よしっ」って思った過去の俺にも残念な思いをさせてるわけだから、そこは本当に色々と何とかなっててよかった。ありがとう。

 

「KICKが新曲出すんだから、部屋も片付けて体調管理もしっかりしないとダメだな」

 

なんてわけのわからない回路でここ数日で生活環境が劇的に改善し続けているんだから、俺にとってはそれだけの大きな出来事なんだ。

 

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あ、あとPVも帰ってきた感とか衣装が非現実的な感じがあるのめっちゃ良いです。

強くなって復活してきた感があるというか。

素朴な日常の話

「素朴な日常の話」って購読してるブログを見て最近書いてねぇなぁって思ったりして。特に最近なんかは文フリに出ることをきっかけに志を書くような記事が増えて、それと買い物の記事が大体を占める日が多かったと思う。

 

春頃からちょっと異動があったりした兼ね合いで、メインで腰を据えていたところに加えて本社で勤務したりして今の状態を一言で言うと「今までの仕事を全て混ぜ合わせてなんとかなっている」みたいな感じ。

 

誌面メインだけど他にも少しデザインやってたからデザインもやるし、広報もやってたからそれもやるし、もともと文章書くのが好きだからその二つの仕事をやってる時も文章書いてたのもあって渡された仕事で文章必要なら入れるし。履歴書をどう解釈されたのかわからないけど「WEB方面に明るい」ってずーっと思われて、そこからそういう仕事もするし。

 

プレゼンテーションも学生のときに得意だったから年度末の成果発表会で3年くらいずっと一番とってて「話すのが上手」って思われているからテレビの収録に駆り出されたり、その辺のなんていうか「混沌に紛れ込んでる感じ」が苦しくも楽しいっていうか。土台無理な話を「いいの?やっちゃうよ?」みたいな感じでやっていって、次々盛られる料理を延々と食べ続けるようなそんな感じ。たまーに盛ってくる側を追い越せるかどうかみたいな瞬間が訪れるんだけどその辺の「あともう少しスピードがあげればブチ抜ける!」って頭の中は嵐なんだけど光明が見えるときが楽しいというか。本当はそんなことするよりも買い物とか、本を読んだり、1日中ダラダラするのが好きなんだから、楽しいわけないんだけど「強くなっている瞬間」を味わって麻痺してると思う。

 

ただ、良いところがあって今の会社はそういうクリエイティブな作業を「すぐできる」って思っている人が少なくて、貴重な存在として見てくれているところは嬉しい。それでもいつかは仕事を全て消化できなくなって、疲れて辞めるんだろうなって思うけど。

 


ClariS 『ヒトリゴト』Music Video(Short Ver.)

 

最近はこの曲が良いなぁって思ってて今日ダウンロードしてみたんだけど、良いな。

絵を描いているときって大体プライムビデオで、美味しんぼとかそういう人が死なないアニメを流してるんだけど「最近追加されたアニメ」に出てきた起用されているアニメのオープニングの感じも結構好きでして。

でも、自分が女性が歌う曲にハマる時はあまり精神状態がよろしくないことはよく知っていて、本当はHIPHOPをゴリゴリ聞いてるときがテンションとしてはよろしい。

 


RHYMESTER - マイクの細道

 

あとは、そうだなぁ。最近って意味だとRENDOのGB001をオーダーしてそのときの話をネットプリントにあげたりしてた。

 

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GB001のGBは「ゲートボール」の略で、J.M.WESTONのゴルフをあえて意識してる風に見せるネーミングをつけるのがいいなって思ったけどこれ実際のところゴルフ、641っていうよりは690的な雰囲気バリバリあるよななんて見て思ったりして良いものをオーダーしたなって感じで履くのが楽しみ。

 

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期限はもう切れてるのでこの番号を打っても何も出てきませんが。

こういう「やわらかな雰囲気」とされるUチップって似合いすぎることとか、誰が履いても大体80点は取れる様子がイヤで避けてたんだけどあまり情報が出回ってない靴でもあるから自分で履いてみても良いかなと思ってオーダーした。今年はそういう情報があまり出回っていない靴を履いたりするのも楽しいかな。なんて考えてる。

この、ネットプリントは定期的にやりたいと思ってて、大体こっちのアカウントでお知らせしてますのでよければどうぞ。 

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あ、そうだ。今日はずっと我慢してたことを書こうと思ってたのでそれを書こう。

 

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明日から胡桃堂喫茶店にて文フリについての展示と書籍の販売を行います。ということで文学フリマが縁で私の作った本が並んでいます。

 

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これと、あとは紳士靴四十七話。少ししか置いてないけど、好きな人にはかなり気に入ってもらえそうなので早めに買っていただいて完売したら次につながるかな。というわけでまずは読んでみてください。

 

 

買い物 G-SHOCK mini

タイムマネジメントが肝心。

 

というわけで最近異動もあったりして終日内勤の日もある。

外勤の場合は業種にもよるけど1日の流れってなんというか、終わりが見えてる感じで、人と接する機会も多いから話のネタにということでヴィンテージウォッチを巻いたりしていた。ヴィンテージウォッチの中でも、まぁまぁ安いものの小さく、そして溢れる大衆感が好きで「昔の人はおしゃれだったなぁ」なんて思ったりするのも楽しくて今もほぼ毎日するのだけど、今の内勤の「自分で終わりを決めてそれに向かって延々とダッシュを繰り返す」的な業務をもっと上手くやれるようにならないかと思い一時間ごとに「ピピッ」と鳴る時計が必要になった。

 

電子音に頼らなければ時間の感覚がわからないというのは恥ずかしい話であるが、それにしても業務時間中はとにかく良い仕事を、早くとスピードを出し続けて「あ、こんな時間か」となったり、あるいは時間で切って幾つかの作業をバランスをとりながら同時進行させ、その週の内勤の最終日にはどれも決着がついているという手法とろうとしたりと自分でもよくわからないことを自分で勝手に行っていて不思議だ。

 

それに対して「ピピッ」と一時間ごとに鳴る時計は「あなたは今ココにいますよー」と教えてくれている感じがあり「マラソンってこんな感覚?」と思ったり、競艇のスタートにおける定置定点のように、この時間にここにいるなら大丈夫と身体を安心させる効果もあるように感じる。

 

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一時間ごとにピピって鳴る時計というとG-SHOCKの印象が強くて、でもフェイスが自分にはデカすぎて「いくらギア的なものが持つ一種の無表情さをアリとしたとしても、自分という人間の腕の太さとか、身体の骨の感じとか普段身に付けるものとかとのバランスが大事でしょう」と面倒な持論を持つ私には相容れないもの。Baby-Gなどはどう見ても女性的なデザインにしか見えないのでもともと視野の外。その後「そういえばあったな」とヤフオクで探してその後amazonで新品が未だに売っていることを知り、G-SHOCK mini を手に入れた。

 

G-SHOCKより70%ほど小さいという触れ込みだが、その通りで到着したときに「小さっ」と思ったものだ。独特のゴツゴツさが凝縮されているというか。こういうぎゅっとつまったことで本来のデザインのバランス感が微妙に崩れて却ってその情報が一つ一つ克明になるものは私は好きである(靴なども小さいサイズになるとバックルの大きさやミシンのステッチの幅などが全体の大きさに対して同様になるので好きな様子になり、それを楽しめるので私は足が小さくてよかったと思う)。

 

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人気の三つ目、6900タイプ。液晶周りのやんわりとした水色が夏っぽかったり、小学生の頃に使っていた三角定規の薄水色のそれを思い出す。なんとなく夏の時計だなと思ったりしながら腕に巻いている。大きさもちょうど良い。

 

こういった定番を買うのは私も好きだけど「やっぱり定番だよね」と素直に思えない点もある。それはこの時計のレビューだったりを調べるとわかるけど、中学生男子もする時計だったりするし、実際はBEAMS BOYなどにも置いているのでつまるところ、そういう時計でもある。

 

みんながしているから定番と見ることもできるけど、自分が求めているものはなんなのかで事情はだいぶ変わってくるので単に「飽きのこないデザイン」と咀嚼してしまったり、たまにはG-SHOCKも良いよねとか話すのもなんだか違う気もするのである。ましてやg-shock miniを「絶妙な定番」と評することはないだろう。

私はこの時計に「g-shock mini」ではなく「Baby-G」と書かれていたら買わないし、できれば「G-SHOCK」と書いていてくれればと思う。

そんな時計だ。