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毎週水曜更新(2021年9月現在)。革靴、模型、日常。

雨に濡れた女子高生は、現代の兵士かもしれない(ただし、模型世界においての話) 塗装日記 5/1 JKT-v2-20S(まっつく)

 

女子高生は現代の兵士である。

というのは模型の中での話であって、ちょっと極論過ぎるかもしれない。

 

とはいうものの、縮尺が表記された人間の模型の中では「戦争の中の情景を描き出すという役割」を与えられた兵士のように、一瞬を切り取ったポーズが魅力的なのがまっつく氏の手がける女子高生のフィギュアだ。

兵士を戦士と高速で言い換えて、そこから企業戦士、サラリーマンへの連想を思い浮かべられなくもない。ただ、彼らはあまりにもスーツを作業着として着用し過ぎてしまってはいないか。第一ボタンが開けられたシャツに形式的に閉められるネクタイや、革靴なのかスニーカーなのかわからない靴。翻ってみれば、今度は生地と縫い糸の違うボタンホールや極端に丈の短いジャケットやパンツといった具合でどうにも兵士の持つ情感にはとうてい及ばない。

 

 

女子高生の場合は、校則はさておき、着崩すことがそのまま個性の表現になってる。めんどくさいからだらしがないのではなく、わざとやっているので、だらしなさがある種の魅力につながっている。兵士の制服と同じくらい「ルールと自身が所属する集団」をはっきりとさせるのは、一定の時期に限られた人だけが着用することが許される、制服という服装だからだろうか。

このフィギュアは雨による水濡れ表現が特徴。今まで、私はこのように雨に濡れた兵士のフィギュアを作ったことはない。衣服の水濡れが「シワと身体への密着」で巧みに表現されるということに驚いた。
というのも、よく見てみると「肌色が透けている部分は、シャツが身体についている」。そして「透けていない部分はシャツは肌から離れている」。それは、このキットにおいてはシワの部分のほとんどが該当する。

 

 

なので「肌に近い部分を奥」「離れてシワになっている部分を手前」と考えることができたので、全体に肌色を塗って、そこからシャツと身体の密着具合によって肌色からシャツの水色へと塗り重ねていくだけで水に濡れた様子を表現できるというわけ。そういった意味では下着の透け具合を塗り分けるところは、このキットのハイライトとも言えるだろう。

また、困り顔を描くのも面白い。ハの字になった眉や、ばっちり化粧をした方が美人に見える顔つきなど妙に癖のある見た目が塗っていて楽しい。まっつく氏が手がけるJKシリーズは、フィギュアの持つ造形の美しさとは違った、一瞬を切り取ったドラマチックさが魅力のシリーズだ。

普段は緊張感あふれる兵士達を塗って楽しんでいる私としては、同じような組み立て、塗装のステップでもモチーフが違うだけで、こんなにも完成品がまとう雰囲気が違うのだなと感心してしまう。

 

 

買うならこの辺(他のキットと合わせて買おう)

shop-tonerico.com

 

ご本人の運営する直営もあります。

mk2.stores.jp

苔 is 京都 in 東京都

それっぽい苔の写真と、それっぽい和食の写真を並べると京都っぽく見える説!

 

 

 

 

意外と地元の公園や神社などにも、幻想的な緑が美しい苔のフィールドが展開されているものです。

 

 

これは地元の割烹料理店のランチ。めちゃくちゃうまい。

 

 

焼き魚なんて何年振りだろう。

 

 

カニクリームコロッケが非常に美味しかった。

 

というわけでゴールデンウィークは地元東京でダラダラ過ごします。

天気が悪いので、みんなで仮想京都旅行をSNSでシェアしよう。それでは。

大好きなプラモが再販されるので語りたい PLAMAX minimum factory みゆき

 

革靴なんかは、理論上履きやすいフォルムを形にしてしまうと、結構生々しい足の形になってしまいあんまりかっこよくなかったりする。

見た目と履きやすさのバランスをどう取るのかという課題は、一人一人の足に合わせて設計されるビスポークシューズの場合に顕著に現れる。足の形があまりかっこよくないと靴の形もそうなってしま……わないようにするのが靴職人の腕の見せ所というわけ。

そういう意味では昨今の3Dスキャンによる実在する人物を元にした原型作りって相当面白い。タミヤのフィギュアなんかは導入したての頃と現在では、まさに今お話しした革靴のように、モノとしてよく見えるようにバランスを取っていった変遷みたいなのがよくわかる。

 

 

こういうシーンになってくると却って面白さが際立つのはPLAMAX minimum factory みゆきのような存在だ。

原型師の小抹香さんが、山下しゅんやさんのイラストを立体にするという「架空のものを実在させる面白さ」が妙に説得力のある身体に宿っていて、とても不思議な気持ちになる。実在の人間よりも本物っぽく見えるが、存在そのものは全くの架空という。

みゆきを作っていて感じたのは「もしこのジャケットがなくて、ビキニ姿だったら」という感想だ。具体的には、脚や腰回りの気合の入りまくった造形のままの腕や肩だったらどうだろうかということ。そのまま上に行くと二次元的な造形の顔があるので、どのような姿になるのかが気になるのだ。

 

 

実物はジャケットを羽織っているので、そんな想像は夢の中に消えてしまう。だからこそジャケットが気になるのだ。

たまたまだと思うけど、このジャケットが3次元的な身体と2次元的な顔の境界線になっていると思う。立体物としての美味しさと、イラストの可愛らしさがどっちも成り立つような重要なパーツというか。あご周りもヘルメットを留めるストラップが、平面から立体に起こす中でいい味を出していると思う。うまくつじつまが合うように作用しているというか。

そんな平面が立体になる面白さがたっぷり詰まったみゆきがようやく再販される。イラストや原型もそうだけど、トリッキーかつ精密なパーツ分割も楽しいので個人的に一番好きなプラモデルです。最大受注可能点数分は買おうかな。というところ。今月は色々買い物したので、5月になったらすぐ注文します。

 

goodsmileshop.com

 

買いましょう。