Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

定価を思う

恥ずかしながら靴を膨大に所有しながらも定価で買ったことがあるのはこの二足だけだ。

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それ以外は貰い物、オークションでの購入が占めている。

この二足を買ったときは今でも良く覚えている。

 

どちらも履いたときに「これ欲しい!買って良い??」と自分で自分に言った。

欲しいんだもの。だって。

ただ、実際の所どちらもそれなりの値段をし、買った後は厳しい月が続いた。

 

それでも、そうなっても欲しいと思えるし、そうなれど何とかなると見切り発車が出来るような「納得」と買った後にも長い間ニヤニヤできるものだという想像があった上での買い物だ。

 

なんとなく、この納得や満足感というのは定価で堂々と買えたから、そして私が身体を通して目を利かせたからなのではと思う。貰い物やオークションで手に入れたそれは履けるし悪いものではないが(むしろ良い物の方が多い可能性もある)、買う前に店で履いた感動が無いのだ。本当のフィッティングというのを味わうこと無く下駄箱に向かい入れられ足を通し「ああ、良いね」という。

 

もちろん安く買うことが悪いわけではない。

 

私も現に安く買えたことを喜び、その得をした気持ちが周りに対する優越感や、話の種になる…ということを割とやっている人間だ。「このブーツ、15万くらいなんですけどヤフオクで1万円で落としたんです。人気がないからですかねぇ」なんて。

 

ただ、最近はお店で本当のフィット感を味わったり詳しい店員の方と話しながら一つの買い物をして堂々と支払いが出来る自分というのをなんとなくカッコいいと思ってしまう。

 

画像を挙げた靴はドレスというよりはカジュアルよりだ。靴を沢山持っていようといわゆる紳士靴、ドレスシューズの本当のフィット感を味わい、店で購入するということを私はまだ体験していない。

 

それがなんとなく自分の中で気になっている。