Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

足を守る歳に突入したのでHOKAのスニーカーを買った話

 

コンバースとか、アディダスも良いんですけどね」

あ、この人はそういう人か。と店員さん口からポロッとこぼれた一言に共感を持つ。

 

この日、私はスニーカーを買いに御徒町のARTSPORTSへ向かった。しっかりとしたスニーカーなんてもう10年以上買っていない。格安だからと買ったリーボックのポンプフューリーと、室内で運動するためのミズノの3000円くらいのスニーカーが現在の手持ち。どっちも家の周囲を歩き回るための靴。それ以外は革靴しか履かない。ドレスシューズ、ワークシューズ、トレッキングシューズ……革靴だって色々あるし、私のライフスタイルは概ねそれで足りていたのだ。

 

 

HOKA ONE ONEのチャレンジャー6というスニーカーを買った。これは店員さんと色々と話しながら決めたもの。店員さんはonのスニーカーを履いていて、onかHOKAかどっちにしようかという感じだった。そこで出てきたのが冒頭のフレーズだ。onもHOKAも店員さんは「機能性スニーカー」と呼んでいるのが面白くて、話を聞いてみるとコンピューターで計算したソールパターンなどを用いるようだ。あとは成形技術もそれに追いついてきているので、理想の形を描いて、形にすることができる。

 

ソールから履き心地へのアプローチという行為は革靴ではあまり聞かない話だったのでちょっと驚いた。革靴は木型を作って、底材をどうするのか?というような感じになる。ビスポークシューズとかになると足裏が設置する部分の作り込みがものすごい立体的になるのだけど、あくまでも足が入るアッパー部分の話にとどまる。

 

 

試着した靴は一様に前への推進力やフカフカとした履き心地が特長だった。特に、フカフカ感は普段は革靴オンリーの私には衝撃的だったし、そういう設計にしても着地時に足がグラッとしないことに特に驚いた。とにかく機能性スニーカーというジャンルは大分面白いことになっているようだ。その中で、チャレンジャーを選んだのはソールパターンがトレイルランニング向けということで、グリップ力が強いから。逆に言うと、それ以外の靴は前に向かう力も強いしソールも大変柔らかい。なので革靴からのギャップが結構激しかった。

 

使い道は、長距離歩行とコンクリート打ちっぱなしの展示会場のようなところの床からの衝撃に足が耐えられるようにするため。昨年、仕事で行ったビッグサイトの床に膝がやられてしまったのだ。この変は正直言って、年を取ったなと思う。足を守らないと好きな靴をずっと履くことはできない。なので、スニーカーを選ぶ楽しみを知る必要があるのだ。ちなみに、店員さんは生粋のスニーカーマニアだったよ。