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てつじ屋の靴を履いている

てつじ屋の靴を履いている。

自分の足に合うようにと作られた靴は自分が持っている靴の中でも特別な思い入れがあるものになった。このイタリア的なツラとは裏腹に履いていて抱く印象は

 

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思いのほかオーソペディック。

ということだ。オーソペディックと響き優先で書いてしまったが正確にはオーソペディックシューズである。それは矯正靴という意味の言葉であり足の不具合を直そうと意図して作られた靴の事を指す。

男性で少しでも靴に感心があるとこのキーワードで浮かぶものはALDENだろう(ビルケンシュトックなんかもその範疇ではあるが)。

矯正靴の持つその機能美、道具的な美しさがピエール・フルニエ氏の目に止まって云々という話は他の人に任せるとしてこのてつじ屋の靴は異様なまでに靴内がよく作りこまれている。

足の持つ不具合をもりもりと矯正しようとする感触を足裏から感じ、長めの踵の芯、やや外側に傾いたヒールの積み革が足を固定させる。少し高めの踵は重心をコントロールしようとする意図を感じ、返り(屈曲性)の良さにも貢献している。

 

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これらのアイデアが盛り込まれた中で自分の足の形に沿うように作られた靴は正に道具的な佇まいを持つ—―。と言いたいところだがここがてつじ屋の面白いところだろう。イタリアMANNINA仕込みのデザインの方向性はあくまでもカジュアルに楽しく、装飾的な個性のあるルックスを作り上げてくれる。

ここまでデザイン設計が装飾的な方に明るいと足の骨格に沿いながらも視覚的に良いものを作りやすいように感じる。

個人的には今回オーダーしたノルウィージャンフロントのYの字の甲の縫いが細身の足の形を活かすようなバランスで作られているところに上手さを感じるしここの靴はこの形がフラッグシップだなと思う。

 

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こちらがお店のInstagramのアカウント。

知ってるようで知らない古き良きイタリア靴の世界が覗けるのでオススメ。

 

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こちらはてつじさんの師匠のお店MANNINAのアカウント(師匠であるカルジェロ・マンニーナ氏は既にこの世を去っている)。