Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

タミヤT-55と遊ぶ

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「これは大きいかもな」と思いつつ、好奇心が勝ってタミヤの1/35のT-55を買った。

 

箱を開けたら案の定でかい、というか箱がでかい。ただ、箱がでかいということは結構な満足感もあって、例えばREDWINGやTricker'sのブーツなんかを買ったときに近い。重さとか大きさとか、そういうのが満足感につながる。

 

説明書もなかなかの厚み。ホチキスで中綴じ製本されており、工程数も多そう。いくつかのタイプが作れるということなので、実際にどんなものかなと説明書を読んで作りたいタイプ、というか一番手間がかからなそうなタイプに必要な工程だけ蛍光ペンで囲む。「案外手順は少ないな」なんて、思いながらパーツを切っていくことにした。

 

私は戦車模型はあまり得意ではない。忘れてしまう穴あけ、どっちが上だかわからなくなるパーツたち。一生懸命、アライメントを合わせたのに隠れてしまうパーツ。この辺が難しい。ただ、車体の上に荷物を積んだりすることは好きで庭に草花を植えるような感覚であったり、戦車をステージとしたジオラマ的な作業だと思う。荷物を積んだりして要素を増やし演出することが、車両の外にあるのかそうでないかの違いだから、もしかしたら私はもう、ジオラマを作れるのかもしれない。

 

そういう意味だと、戦車はかなりのものがパーツとして入っているのでボリュームも密度もある仕上がりが約束されてるのだと思う。戦車本体だけでなく、人や荷物が入っていて、それも物によっては複数入ってる。そう考えるとパーツが多く、説明書が熱いのも頷ける。これが例えば人や荷物が別売りだったりするといちいち探すのも面倒だし、手順としては相当混乱すると思う。私がジオラマを作れるかもしれない理由は戦車を通じて、演出を知れることから来るが、反対に作れない理由は草木や、土を作る術を知らないからである。

 

知らないというか、道具を揃えよう、作り方を調べようと能動的になれないからだ。こういう作業はどんどんプラスチックから離れていき専用の塗料や土台となる素材が必要になったりするし、マニュアルがないので、説明書に助けてもらいながら一つの塊を作るというプラモデル的な楽しみからはどんどん外れていってしまう気がする。そこにあるのはきっと、かっこいいリアルな戦車を作りたい!という情熱なんだろうなとも思うのだけど。

 

その点、戦車模型自体はかなりこってりとした美味いものが出来上がると思う。戦車自体がジオラマ的で美しいという考え方は今回T-55を作っててようやく気づけたことで、これくらいのボディサイズだと荷物がかなり積めて(雑具箱が3つくらいある!)、より、その華やかさや賑やかさが魅力的に映る。

 

大きい戦車は、今風に言うとちょっと高いトッピングがたくさんのラーメン的、昔風に言うとパフェ的だと思う。濃厚な世界を味わいたいときには、戦車なのだろう。

 

私の欲しい物リスト

 

今日の物販

 

Hallmarkの便箋に手紙を書こう

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たまにものをいただく方がいて、箱の中に一筆箋が入っていることがあったりして、僕なんかはそういうものを持っていないから「大人だな」なんて思ったりしたものの、僕もいい感じに大人なわけでそういうものが欲しいなとぼんやり考えていた。

 

最近は手紙を書く機会が何度かあって書くときに便箋と封筒を買いに行った。銀座の伊東屋の2Fにとりあえず足を運んでみたが、とても面白くかなりの時間をかけて写真のオリーブ柄の便箋と、組みになっている封筒を入手した。

 

面白かったのは便箋それぞれが手紙を演出する上でとても良いものだということだ。

花柄でも可愛らしいものからマダムっぽいものもあり、オリーブはオリーブで植物柄の中でも柔らかでみずみずしい柄だった。他のものだと動物や、キャラクター、建物などが描かれたものがありいずれにしても「送る人のことを思って買う」というのが大きなポイントだと思う。あの人にこの柄は似合うだろうか、私が書く手紙にあっているだろうかということを考える時間がとても楽しい。女性的な柔らかさのあるデザインのものが多く、メーカーによってデザインの方向性が微妙に違っているのも面白い。

 

そんな体験が楽しくて昨日も銀座に行くついでがあったので伊東屋に立ち寄ると、以前買ったオリーブの柄の便箋は無くなっていて驚いた。驚いた、というのは売れたんだなということもそうだが売場全体の便箋がどこか秋めいていて、紅葉だとか、夜だとかそういうものが並び出していることに関してである。

 

私はオリーブ柄の便箋と同じようなタッチのぶどう柄の便箋を選んで追加で購入することにした。メーカーはHallmarkというところで老舗らしく、オリーブの便箋の書き心地が良かったので贔屓にすることにしたからだ。

 

実際にHallmarkのものを眺めていると、罫線が引かれていて、黒をはじめとした濃色のペンで描くことを前提とした紙色をしているものが多くデザインが筆記の邪魔にならないマナーのあるデザインでとても心地が良い。また、印刷されたデザインも、箔押しやエンボス、ラメなどが一部施されていることが多く、少しだけ特別感がある。少しだけ、というのがポイントだろう。購入したぶどうの便箋もイラスト自体にところどころ金色に箔押しされたアウトラインが美しく、眺めていても綺麗だなと思うし、さらっとジュエリーを身につけるような気品がある気がした。

 

こういった時候を感じさせる便箋はとても愛らしく、素敵だと思う。

便箋に季節があって手紙を送る上でそういう、季節による演出が紙に宿る面白さが存在しているということにとても興味関心を抱いたし、わざわざ手紙を書く面白さというのを私のような人間にもはっきりとわからせてくれる。また、お店に出向くことで季節に合わせた展開がなされていて、その中で選ぶという行為がとても楽しかった。

 

伊東屋の便箋コーナーで30分以上過ごしてしまったのだけど、これは本当に楽しい世界だと思う。

 

 

note.com

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデンは私もNetflixで見たけども、あの世界でもこういった便箋を選ぶ、あるいは便箋を作る仕事があったりするのだろうか。なんてことを考えながら便箋を選んでいました。

 

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今週の物販

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

非日常を漂うような誕生日

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昨日は何がなんだかわからないうちに終わったが、私の誕生日であった。33歳にもなると自分の関係ないところにしがらみが生まれて、それをどうするのかって話に巻き込まれるようだ。

 

本当はそんなこと、なければ良かったのになって思うけど現実はそうもいかずとにかく大変だった。今もどうなるか、わからない。

 

そんな、よくわからないことに流されないでいられたのは妻や、このブログやnote、寄稿しているサイト、プラモデルのおかげだったと思う。妻は、支えてくれたり叱咤激励してくれる人で特別だが、残りは手が目の前で生み出す自分の世界そのもので、それが現実であるということの証明だったと思う。そしてそれを入り口とした世界のいろんな人たちがいたり。

 

とりあえず今日は事態が収束に向かう中で想定外の出来事は起きていないので心が落ち着き、アーマーモデリングを入手した。日常への第一歩はプラモデルというわけだ。こんなにいろんなことを受け止めてくれる趣味も、そうはないだろう。

 

とりあえず疲れましたが、昨日は俺の誕生日でした。みんな、おめでとうって言ってくれるとうれしいです。

 

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