Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

とても大事なことを書きます

今日はとても大事なことを書きます。

 

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法人PCでなおかつWindows環境でAdobe Creative Cloudを使っている方でアプリケーションが起動しない方。いますか? 検索してみるとせいぜい「初期化しています」で止まるみたいな話が出てくる程度で、「環境設定をリセットしましょう」「環境設定のwacomのペンタブに関するチェックボックスが原因」など対処法がいろいろ出てきます。One Driveが原因とか各種クラウドサービスが干渉しているみたいな話も出てきますね……。

 

どれをやっても解消しないなんて場合はこちらをどうぞ(Adobeのチャット問い合わせサービスの原文そのまま記載)。

 

ウイルスバスターCorpの監視下からIllustratorを除外いただきたく存じます。
また、除外方法については会社様のセキュリティ担当者様や、ウイルスバスターのサポートにご相談をいただけますと幸いです。

①C:\Program Files\Adobe\Adobe Illustrator 2021\Support Files\Contents\Windows\Illustrator.exe

②C:\Program Files\Adobe\Adobe Illustrator 2021\Support Files\Contents\Windows\AIRobin.exe

除外していただく箇所は上記2つになります。

 

他社製品が干渉してアプリケーションが起動しないとは、なかなか公式見解としてサイトに載せられなそうですね(この回答の前にアプリケーションが起動しない旨をお話ししたら「ウィルスバスターCorp入ってますか?」と聞かれました)。

法人PC、よくわからないスペックな上にGoogleで深掘りすればするほど一般向けのPCと違うところが変にロックかかってたりするし、企業独特のセキュリティ環境にあったりするかと思うのでなかなかの闇ですが、とりあえず上記の件、試してみてください。私は試してからは一回も不具合無しです。Macの方はチャットで問い合わせてみましょう(ごめんなさい)。めちゃくちゃ親切に答えてくれます。

 

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一応どんな状態かを記載。

Windows10を使ってAdobe Creative Cloudを利用。

起動しなかったのはAdobe Illustrator 2021。2020は起動する(が日本語文字設定周りにバグがあるので使いにくい)。2021もアンインストールして再インストールするとしばらくは動くが一週間も経つ起動しなくなる。

起動しない状態で試しにタスクマネージャーを起動してみると実行中のタスクにはAdobe Illustrator 2021の記載があるので裏では動いているのかなんなのか。

 

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ここからは宣伝と物販です

 

読むといいもの

nippper.com

 

聞くといいもの

ゆとりっ娘たちのたわごと

ゆとりっ娘たちのたわごと

  • ゆとたわ
  • 即興コメディ
  • ¥0

podcasts.apple.com

 

買うといいもの

 

 

 

 

 

 

 

 

私のほしい物リスト

https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/3XJN7LQK55M9?ref_=wl_share

 

 

何が世界観を作るのか NATURE AQUARIUM EXHIBITION 2021 TOKYO

入ってすぐ、パネライと思しき時計をつけている天野尚氏の写真が眩しい。

 

パネライがダイバーズウォッチとしての由緒正しさを持っていることから着用には合点が行くが、ここから彼の人となりを知ることになる。競輪選手としてお金を稼ぎながら趣味に打ち込んだ選手時代、虫の鳴き声に風情を感じること、アンティークの金魚鉢を集めていたこと。絵はこだわるがあまり完成することは少なかったそうだ。手書きの原稿用紙の文字を見てなんとなく人柄を察する。彼は、誰なんだろうか。アンティークの金魚鉢に何を見たのだろうか。不均一な厚さで、ヌメッとした質感。部屋にごろっと転がっていることが目に浮かぶ。収集したものがそのように転がっていることがなんと美しく、刺激的で、優しいことか。

 

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俺とは違う何かを見ていることは確かだけど、何かをつぶさに見たり、聞いたりしていたのだろう。その権化というか、眼に映る全てを吸収してやろうと言わんばかりにめちゃくちゃにでかいカメラで写真を撮っているようで、このカメラがシャレにならないくらいでかい。フィルムは富士フィルムに特別に作ってもらっていたというがフィルムもまたでかい。なにこれ。クリアファイルか?と一瞬思ったりするほど。それでこれまた自然の迫力をそのまま写し取ったような写真を撮るのだけど、それが思いっきり凝縮されたアクアリウムの世界に落としこまれるのが面白い。面白いっていうか、なんだろう。デカいものがギューっと小さくなるのだから密度がすごいよな……という感じ。

 

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とはいっても彼はもう存命ではないので彼の意思を継ぐ何人かのスタッフが作り上げたものか、あるいは彼のレイアウトを写した写真を見ることでしかその痕跡をしることはできないのだけど、例えば今回の展示の目玉のネイチャータワー360°は

 

「ここは森林!?」

 

と異空間に飲み込まれるような迫力があるのだけど俺が包まれる自然はきっと天野氏やスタッフの方々とは遠く及ばない。もっとデカいところを見ているわけだけど、そういうのとても楽しい。かっこいい流木や興味深い植物、泳ぐ魚を目を細めている間に時間を奪われるわけだけど、その奥にはめちゃくちゃにデカい自然がか隠れてるのが面白い。

 

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もちろん水槽の展示もたくさんあって、それをじーっと見ていると大体わかってくる。手前にレイアウトする石や水草は小さく、奥に行けば大きく。場合によっては執拗な高さまで盛られる土。奥行きをしっかりと出す考え方と前後を横断する形の流木。しれっと、背景には白や青などのパネルを配置していたりとか、そういうことが見えてくる。

 

「なるほど、そういうことか」

 

と思ったときに俺が見ているのは水槽で、天野氏が見た自然とはまるで違う狭い世界だった。

 

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なにを見て、なにを形作るのか。あのアンティークの金魚鉢が、忘れられない。

 

www.tokyo-dome.co.jp

 

結構会期長いので行ってもいいかもしれない。俺はミニパルダリウムが欲しい。

買えばよかったな。週末、買いに行くか。

高い時計を買ってみてわかったこと

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一時期、異様に時計が欲しいときがあって今も欲しいのだけどだいぶ落ち着いている。いろいろと見ていて思ったけど極論「自分が欲しい時計を買う」というのが答えっぽい。悩むほどの価格帯の時計を買う上で難しいところは、家と同じで一生に何度も何度も買うことができないところだろう。それに加えてここ数年はある面ではアップルウォッチが最適解になっていて問題をさらに困難にしている。

 

「自分が欲しい時計」を探す上でさらに横たわる課題は「熟考したい」という気持ちだろう。もちろん出ていくお金がお金なので仕方がない。そして熟考するときに買い手を納得させるような準備を各メーカーやメディアがしているので、自分で自分を説得するというよくわからない状況になってしまう。

 

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吟味したり、ノリで買ってみてわかったのは中価格帯の時計を購入するのが一番難しいということだ。私の中価格帯は10万前後をうろつく感じになるのだけど、中価格帯の時計は買った後に割と早い段階でもう一本時計が欲しくなってしまった。特長としては「道具としての時計」という切り口からのPRが多く、ミリタリー要素を押し出すことも多い。ブランドそのものの歴史や高級感というよりは外的要素に頼るような話でブランドイメージ向上を図っている。メディアでのレビューでは「実用時計」とか「機械式時計の入門機」とかそういうフレーズがちらついてくる。もちろん道具としての時計を買うのであればそれで納得するのは問題なしというわけだが。

 

今のところ、購入した満足度が抜群に高いのはグランドセイコーだった。そして実のところ同ブランドにはあまり良い印象を持っていなかったので自分としても意外な答えで、説得する方の自分は頭を抱えているだろう。ただ、欲しいものが「GMT機能付きで高精度クォーツ」とバシッと決まっていて、選択肢がこれ以外にあり得ないという感じだったし、着けてみて「ああ、これいいな」と思って即決した。財政は困難を極めることになったけど。できる限り調べたが、この選択肢で出てくるのはロンジンのものと、グランドセイコーのものしか出てこなかった。なんとなく察するに機械式時計は汎用ムーブメントがあるので様々なメーカーから出てくるが、高精度クォーツはどうやらそうでもなさそう。それに加えてケース径が39mmというのも手首が細い私にはうれしかった。ここは自分には安い時計ならまだしも、結構な金額の時計のときに妥協してはいけないポイントだとよくわかった。

 

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悩んでいて「ああ、これはよくないな」と思ったのは、財布が深刻に痛まない程度でギリギリ出せる価格の時計を買う理由というのを人はいくらでも探してしまうということだ。そしてメーカーやメディア側も知ってか知らずか説得材料をバシバシ出してくる。ただ、それを買うのは稲妻が走らない。だから「良い時計を買った!」とはなかなかなりにくかった。ただ「良い時計を買ったんだ俺は」と納得はしたけど。

 

そして「中価格帯の時計を買うのが一番難しい」といったのには別の意味があって、低価格帯の時計を買うのは意外とウマいという感じがするということだ。中価格帯の時計が“まとめよう、まとめよう”とデザインがおとなしくなってきたり“買ってもらおう、買ってもらおう”とストーリーをべたべたに貼り付けられるのに対し、面白いものが多く、HODINKEEが時折特集している5万円いかないくらいの時計たちは実に個性的で高級そうに見せようという匂いがない(HODINKEEの面白い記事は「よく見つけたな……」と思う安い時計の記事に価値がある気がするがどうだろう)。

 

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時計は、そのものが高いジャンルなので何本も何本も買ってフィジカルに学んでいくのは難しいが、アンダー5万(たまに実売で3万とか切るやつ)をウロチョロして30万とか50万の時計を数年に一度くらいドカンと買うのは、買えるのであれば結構いいと思う。若いうちにいきなり高いのを買ってしまうのが一番正解っぽいが、それは人生二周目か、あるいはお金持ちの人がすることかということで。

 

それにしても、電車の中で時折見かけるブレスやケースの角が取れたタグホイヤーを付けているおじさんを見ていると「若いうちに無理して買った」という補正が一番効くのが時計だなと思うので、これ!と思ったらボーナス払いでも何十回払いのローンでもなんでもして早く買っておくとよさそう。

 

 

 

 

Three On Three: 5万円以下で手に入る夏にぴったりのおすすめ腕時計3選 - HODINKEE Japan (ホディンキー 日本版)