Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

「演出した自分」と「本当の自身」YELLOWS PLUSのメガネを買った。

 

メガネのレビューの面白い点は、読んで同じものを手に入れようとしてもなかなか手に入らなかったりだとか、そもそもかけてみたら似合わないということがある点だ。それくらい、人の顔というのは違う。

 

レビューの意味とは。

 

せいぜい、こんなメーカーがあるんだなというところまでがゴールなんだと思う。あとは取扱店で掛けまくるしかない。良い接客というのがあるとしたら「演出した自分」と違う「本当の自身」に対してのアプローチがなされたことを指すのだと思う。

 

 

その日着ている服を褒めるのではなく、それとは明らかに方向性がずれていて、いつもつけているであろう指輪やバッグなどを褒めるみたいな。だから、馴染みの店を作ると良いという話になる。

 

YELLOWS PLUSのメガネは珍しいクリアオリーブのプラスチックフレームが特徴。ゴツゴツしたデザインは重厚感があるが、素材の選択でうまく軽快な姿を演出していると思う。

 

これと、もう一つのフレームで悩んでいた。ただ、選ばなかった方は「なんかこれだと、メガネに興味持ち始めましたって感じになっちゃうね」と言う一言で選考から外れることになった。「似合う、似合わない」ではなく「どう見られるのか、見られたいのか」に関わる、いい一言だなと思った。

 

 

この店では4本くらいメガネを買っている。最初に買ったのはもう10年近く前だからあんまり記憶がないが、一貫して「イヤなやつになりすぎないように」というテーマで、選んでもらったり選んだりしていると思う。

 

そういう意味では「イヤなやつに見えちゃう」と言われてもなんとも思わない関係性が面白いし、表面上の似合う似合わないではない部分を見てもらっている感じがする。

 

似合うメガネってなんだろうっていうと、つまるところは「信頼できる人に選んでもらったメガネ」になるのだろう。だって、新しいメガネで人に会ったときに「似合うっしょ」って言えるってそういうことだし。

 

 

m.matoi.main.jp

 

今日の物販

 

 

 

 

 

 

 

創作活動におけるウェザーニュースチャンネル。そして、山岸愛梨さんについて

 

共に道ゆく誰かを感じるように、朝から夜までウェザーニュースを見ながら何かを作れば、良いものが出来上がる。それを何日か繰り返すと、その人の人となりがわかり、道を歩くのがもっと楽しくなるだろう。

 

野球やサッカー、駅伝、ちょっとマニアックならロードレース。なんだっていい。一つのことの始まりから終わりまでを延々と放送してくれるコンテンツ。思い入れがあれば少し違うかもしれないけど、第三者として眺めている限りは、特別に感情が揺さぶられることがない。

 

これらをずっと流しっぱなしにしていると、まるで世の中から自分が切り離されたような時間に包まれる。そういった時間の中で何かに没頭するのが好きだ。気づいたら2時間、3時間なんて当たり前。場合によっては1日の大半が終わってしまってもいい。とはいうものの「ネット配信のアニメやドラマを一気に見る」のは違う。それはそれで楽しいが、完全に世の中とのつながりを絶ってしまったような感じで寂しくなるときがあるからだ。

 

 

今年のゴールデンウィークあたりからウェザーニュースチャンネルを見始めた。Youtubeで朝の5時から夜の23時まで、その日の天候や、季節の話、視聴者からのレポートなどをキャスターが紹介しながら3時間を一枠として放送されている(それ以外の時間は基本的に無人での放送になる)。

 

「天気を見ている」というのは、外界とのつながりを最低限保っている感じが心地よい。朝から夜まで空の様子は移り変わるし、視聴者から送られるレポートは全国津々浦々に及ぶ。地方の水田の写真や、枯れたひまわりの写真などを見て、およそ自分の生活圏内にはない様子を作業の合間に見る。

 

作業の手を止め、ふと画面を見るときは大抵がキャスターの声がきっかけだ。笑ったり、関心を示したりしている声を聞いて目をやる。そんなことをずっとやっていると、次第にキャスターの顔を覚えたり、興味関心が湧く。

 

 

私が見ていて「この人、すごいな」と特に思うキャスターは山岸愛梨さんだ。「プロ」という感じで仕事に徹する様子が見ていて気持ちが良い。8月に新しいスタジオでの放送が開始した直後に「スタジオを走ろう」といって走り回っていた。そして、その日の最後の枠では「大きさをイメージしてもらうため」と言いながらスタジオで横になってしまった。緊張感漂う新スタジオで、キャスターだけでなくスタッフも含む放送チームに対する「年長者によるチームビルディング」を垣間見る瞬間であった。

 

いつだったか彼女が「この仕事は時間に限りがあるから、少しでも天気に興味を持つ人が増えたら」と言っていた。私も店長をしていた頃に「この最高の時間はいつまで続くのだろう」と思って、頑張っていたことがあった。そのせいか、山岸愛梨さんの言動や振る舞いに特に関心を持っている。

 

 

ウェザーニュースチャンネルのすごいところは、天気という最低限の世の中とのつながりを担保しながら1日中プロの仕事を見られるところだと思う。余計なものがないというか。視聴者とのやり取りで和やかな雰囲気になることもあるが、キャスターも予報士も真剣に仕事をする。プロの姿を1日中流しながら「よし、俺も」と何かを作ったりする時間が最近は最も楽しい。

 

というわけで宣伝です。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

寝ているのは33:23頃から

 

https://www.youtube.com/user/weathernews

 

 

weathernews.jp

山岸愛梨さんの画像は切り抜きガイドラインに基づいて使用しております。とはいうものの新スタジオに豪快に寝ている画像を使用しているため「3.次のような表現内容の作品は、公開することはできません」に該当する可能性があるかもしれません。私は、このような行動は記事中の通りに好意的に捉えております。指摘があるようでしたら、取り下げるなどの対応を致します。2022.09.05

 

 

早く帰りたい俺は「ロジカル・プレゼンテーション」を守備表示でターンエンドだ!

 

ビジネス書の最大の問題は「同じような状況になることはほぼない」ということだと思う。まじめに本の通りに何かをやってみたところで社内風土に押し潰されてしまうのが関の山だ。

 

そうして「勉強したって意味がない」なんて思うこともあるだろう。もしかすると「自分がダメなせいだ」なんて感じてしまうこともあるかもしれない。本当にそうだろうか。

 

ロジカル・プレゼンテーションという本の良いところは、ストーリー仕立てで伝えたいことが書いてあることだ。さらに良いのはストーリー部分は大抵、失敗に終わるという点だ。

 

企業と、コンサルタント会社。そしてその2社が提携を目指す、提携企業とのやりとりを通じて「ロジカルプレゼンテーションとはなんなのか」ということを知ることができる。

 

 

この本で「絶対ここを読んだ方が良い」というのは3章だ。目的の理解、論点の把握、仮説の構築、検証の実施と続いていく中で、「示唆を抽出する」というパートが最後にあるのがとても良い。

 

示唆を抽出するというパートでは「全てを調べ切って事実を並べることはできない」というようなことが書いてある。ただし、示唆は話が前に進むための重要な要素だという。

 

示唆の概念の面白さは、会議などの人の集まりに参加していると良くわかる。示唆が出ないから話が進まない。あるいは答えを出そうとしても、3章の「目的の理解」から「検証の実施」までが行われていない。そういうことがはっきりと見えてくる。

 

静かに会議に参加しながら「ああ、これは示唆が相手にハマってないな」なんて思ったり「そもそも目的の理解ができていないのではないか」と感じながら、黙っている。

 

 

そんなことをひと月でもやっていると会議の様子が違って見えてくる。「あの人はこういう論理のつながりを好む」とか「ここまで論理が飛躍するとダメか」とか。

 

ビジネス書は「仕掛けるための武器」のようなイメージがあるかもしれないが、実際はそんなことはないと思う。どの本もどちらかというと守備的に使う方が良いとすら感じる。

 

本著のような失敗をしてしまうのは誰か。俺じゃないし、君でもない。ベテラン社員たちがなんとなくで話している、目の前で起こっている会議そのものだ。

 

「なんとなく」だったり「社内風土」で構築される論理の隙間にビリッと一撃かましてやれば、話は前に進む。とにかく後出し、後出しでロジカルプレゼンテーションで得た知識を使っていく。そうして、早く会議が終われば十分なのではないか。

 

さぁ、早く帰ろう。

 

今週の物販