100周年てすごいですよね。100周年。
今年はBrooks Brothersが200周年、タミヤのミリタリーミニチュアが50周年と、どういうわけか興味があるもののアニバーサリーイヤーが続きます。
そんな中でCITIZENが100周年記念モデルを出しています。
第1弾があんまりピンとこなくて、第2弾は夏に発表されまして、そこでアレがこうだとかコレがああだとかずっと考えていました。まず目を引いたのはツノクロノ。
私はそこまで時計は詳しくないですがその異形の造形に感心して調べて「ああ、ツノクロノね」と理解して存在をはっきりと頭の中に刻み込みました。あとはまぁ、色々あって画面で見る限りコレが良いな、コレは少し派手だなとか一人で見分けていたわけです。
そんなことをしていた夏もあっという間に過ぎて9月は忙しさに見事に襲われ気づいたら10月で、販売開始。友人が「ツノクロノ」というワードをTweetしていたので思い出して、自分の中で検討をはじめましたが、最終的にはクラシッククロノグラフの限定モデルを購入。
これは通常のコレクションの色違いといってもあんまり差し支えのないモデル。
ただ、買うかどうか悩んで、いても立ってもいられずGINZA SIXのCITIZENのフラッグシップショップで見にいったら先の友人が言うとおりで「メッキの雰囲気が良い」とは思いました。もっとギラギラしてるというか、そういうものをイメージしていましたが割とシックでそれなりに存在感もあるというか。
この辺の感覚ってどう説明したら良いのかわからないですけど「思っていたより良い」というのは単純に購入の後押しになることが自分の中では多いです。そしてこの時計はそれにあたるというわけ。「あー、思っていたより良かったなぁ」なんて思いながら帰宅して次の日に再度訪れ購入。最後までツノクロノも選択肢に入ってたけど、結局こっち。
つけたときの雰囲気が「思ったより」小さく見えて、それが良かったなぁという感じです。僕は腕が細いのが理由で今ではレディースサイズと言われても仕方がないくらいの大きさのアンティークウォッチをすることが多いのですが、この大きさは収まり良かったですね。ケース径40mmの黒いやつ。あと、やっぱり、この黒の雰囲気が本当に良い。
ところで今回の記念モデルですが、夜明けをイメージした黒と金だそうです。
これはたしかにそういうコンセプトだと受け取ることもできますが、以前青山スパイラルで行った「Light is Time」って展示をそのまま凝縮したような色使いだなとも思います。
あの黒い空間に無数に吊るされた時計の細かな部品がキラキラ光る様子は非常に危うく、繊細な展示でした。今思えばその空間にやられて自分はCITIZENに好感を持つようになったんだろうなと思います。
あ、あとその好感のついでの贔屓になりますが日本の時計メーカーって安いモデルから高いモデルまで本当に手広くやります。もちろん名前は変えたりはしていますけど、何千円から何十万円までやってる。それが今回はプラスに働いているような気がしますね。
「100周年記念モデルっていうからさぞ高いんだろうな」
なんて最初は思ったんですけど、自分でも買えちゃうくらいの価格のものがラインナップされていて、それが素直に欲しいなって思えるくらいのものだったりするので。
私のは4万円+税。ツノクロノでも10万円。10万円ぽんと出せるような身分ではないですが、4万円なら出せなくもない。そんな価格的な葛藤も有りましたが、それはそれで何にしたってべらぼうに高い記念モデルを限られた人にだけという形じゃないのが嬉しいことだなと。
100周年の後は10年毎に刻んでいくのかな。なんて思いますがそれにしても150周年とかそういう大きな区切りだって50年後。100周年に匹敵する200周年なんて確実に死んでますよね。今年もあと僅かですが、ほしい方は今のうちに。
私はツノクロノも欲しいです。
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