休みの朝に目が覚めて、このままだと二度寝してしまいそうだからとやや無理やり身なりを整える。最近はジーンズに飽きてきたので軍パンに足を通して、Tシャツを着る。午前中に用事を済まそうということでそのまま駅へ向かう。電車の中で寝てしまえばいいやと出社と変わらないテンション。
目的地に着く頃には目が覚めてきて、カーゴパンツのバリッとした生地の質感が肌に伝わってきたり、建物のガラスに映る型崩れしないその姿を認識して「ああ、やっぱりいいなこれ」って思い出すと本格的に覚醒してくる。無理やりに起きたものだから時計がちょっと気分と違うかなとか、靴が微妙かななんて思ったりしながら「まあ、いいか」と歩を進める。
こんな風な生活を土日のどちらかにしている。休みの日の午前中、人がまだ集まる前に大抵の用事を済ませるために。ただ、その都度カーゴパンツの愛おしさや、靴や時計の頼りになる感じを実感する。「チグハグな組み合わせかも?」と思っても自分で買って集めたものたちなのでよほどのことがなければまるでダメということにはならない、自分だけのワードローブ。自分だけのクローゼット。
最近、タミヤの傑作機シリーズにはそういう信頼を勝手に寄せています。特に2000円くらいのものはなんだかどれもクセがなく作りやすそう。ついつい「最新キットが一番良い」と思いがちだけど、プラモデルを設計し形にするまでの技術と、製品としてのプラモデルのバランスの良さが時代によって異なる気がしていて、ここでいう2000円くらいのキットを作っていた時期は、プラモを設計する技術が高すぎず、パーツ点数も増えすぎず、というわけで作りやすいプラモデルが多いのかもしれないです。
私が穿いているカーゴパンツはバリッとした綿100%の厚手のオックスフォード生地。洋服も、最新の技術でストレッチだドライだとかってありますが、これはこれでやっぱり綿100%の昔ながらの優しさに惚れるみたいなところがあります。
今週の物販