Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

Necromundaのギャング達は、時計のように数で部屋を占領してくる。

 

G-SHOCKTIMEX、Q&Q、GRAND SEIKO、DAMASKO、アンティーク。時計が本棚の一角や飾り棚などに無造作に置いてある。数が増えたなぁと思いつつも、新しい時計の情報をシャットダウンすることはできないし「これで終わり!」なんていうことも難しいだろう。

 

男のファッションアイテムの中でも時計は場所も取らず、集めやすい存在だ。ボーナス時期を狙いすましたように発売される新モデル。価格以外はいつまでも変わらない世界観をキープしながらバランスが再構築され続ける定番モデル。毎月新作が発表されるG-SHOCK。一本だけ。いや、デジタルとアナログで一本ずつ……というような洗練された所有ができればそれはそれでかっこいいけどできない。そういった方向へ舵を切ろうと、コレクションを整理しようとするが無理。俺の時計趣味はこれからも続くだろう。

 

 

つまり、「良いものを少しだけ」が自分はできない。だから、ネクロムンダで使うのはOrlock家だけ。なんてこともできない。「個別のルールブックが用意されている6大ギャングからどれか一つを選んで遊ぶのがおすすめ」と店員さんに言われた。これは、実際にプレイして見ると本当だということがわかる。ただ、最初に選んだ1つのギャングでしか遊んではいけないわけではない。

 

ウォーハンマーというミニチュアゲームは、ミニチュアだけでは遊べない。他にもサイコロやメジャーなどが必要になる。それに加えて遊び方が記載されたルールブックも必要で、私が驚いたのはそこだった。なのでOrlock家で始めようと思うとOrlock家のミニチュアと、専用の能力などが記載されたルールブックが必要になる。それ以外の汎用ルールブックも必要だ。そして、サイコロなどのゲームに必要なものはスターターセットで入手するのが最も容易である。そしてスターターセットにはギャングが2チーム入っている。

 

 

スターターセットに入っているギャングを使えば2つのギャングを所有することになる。私のように、それ以外のギャングを使おうとすると3つだ。おすすめのと言われている6大ギャングのうち半分が手に入る。さらにゲームの対戦相手が違うギャングを使っていると、それも欲しくなる。4つ目。だったら全部持ってても良い気がしてくる。5つ目、6つ目。

 

そもそもゲームという括りで言えば、モンスターハンターでずっと同じ武器を使うのか、スプラトゥーンで一生わかばシューターなのか、みたいなそういう話である。試してみたくなるのがゲームだし、手元に置いておきたいカッコ良いミニチュアみたいな観点で集めてしまう面白さもある。ウォーハンマーをリリースしているゲームズワークショップ産の10体に満たないミニチュアで遊ぶ他のゲームにも言えることだが、一見場所を取らない風を装っているくせに、数で占領してくる点が時計と同じでニクいのだ。

 

 

こういった商品を取り揃えさせる導線が面白いというか、消費の根源的な部分をしっかり押さえていることに感心してしまう。一度ハマったらヤミつきとはまさにこのこと。それでいてギャングそれぞれをイメージしたサイコロがあるのがまたね……。しかも限定だから買い逃すと手に入らない。店員さんのものを借りて何度も降っているけど重さと樹脂の雰囲気の良さが心をくすぐってくる。

 

こうやって周辺のものが揃ってきて、スタイルが構築されるごとに高揚感が得られるのって洋服を買うのと似た部分がある。あとはやったことないけど魚釣りとかも近いかも。

 

次にネクロムンダの限定ダイスが出たら買うぞ。

 


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