
Burrows&Badgersのデザイナーのインタビューに「うさぎが好きだ」というような話が書いてあって、私も好きなので注文していた。ここのミニチュアのデザインは獣人の割にはかわいすぎず、かといって野蛮すぎないところがいいところだと思う。これは結構大事なことなので再三書いている気もするが、うさぎがモフモフしたかわいいだけの存在になっていないのは別の魅力を見出しているからだと思う。
いくつも塗っていて思ったことがある。それは、その気になれば数時間程度で8割くらいの塗装が終わってしまうという仕上がりの早さだ。毛並みやチェーンメイルはドライブラシでさっと塗り終えられるし、それで構わないレベルのデフォルメの利いた造形だ。

その割に解釈が難しいのが目で、ここにBurrows&Badgersのミニチュアの難しさと魅力が詰まっている。シルバニアファミリーよろしく一色でベタッと塗ると、妙な違和感があるし、かといってキャッチライトを入れようにも目の真ん中だと少し違う。
造形的に一番出っ張っているところは目玉の中心なのでついついそこに筆を運びたくなるが、実際にはそれよりも少し上が良さそう。大きさや正面から見たときのバランスなど、1ミリ以下の点を打つだけなのに気をつけるところが多い。ただし、全体の仕上がりに与える影響は大きいのでじっくり向き合いたい工程だと感じる。

今回は黒いうさぎにしたが、とにかく我慢する時間が多かった。服のカラーリングを思いっきり派手にすると相対的に黒みが際立ってくるのだけど、それでも「黒とはいえ少し茶色くしたらどうか」みたいなことを考えるタイミングが幾度となくあった。
実際には服が明るく鮮やかになればなるほど黒は黒い方が対比が生まれるので、余計なことはしない方がいいわけだが、それを耐え切る自信の有る無しが試されるというか。結果的に我慢が実り、ポイントポイントで入れた毛のハイライトもバッチリアクセントになったので良かった。
気分転換として塗るには仕上がりは早く、ただし考える余地はかなりあるというのが魅力的で、自分で面を作っていく作業なんかはディテールがしっかりとしたミニチュアとは違う面白さがある。オフィシャルサイトから買うと一週間くらいで届くので、気になる方は買ってみるといいです。5~6体+ルールブックが第一便としては正解な気がしています。
インタビューはこちら
https://www.goonhammer.com/oathsworn-and-burrows-and-badgers-interview-with-michael-lovejoy/
イギリスから10日くらいで届く通販(日本時間でいうと土曜のAM3時くらいに在庫が補充される)
Burrows & Badgers oathsworn-miniatures.ashop.me
あと、Burrows&Badgersのカテゴリを作りました。
<今日の物販>
