先日作った平野義高氏のセーターを着た男をとても気に入ったので適当に飾っているのですが良いです。
手にとって近くで見る限りは平野義高氏のセーターを着た男は柔らかな造形で、ややもすると起伏が穏やかな感じがしますが遠くから見ていると影の入り方が抜群に良いです。1/35というサイズの人形を普通の人はどのくらいの距離から見るのか?というのを考えているのかもしれません。
平野氏の造形については仏像ではないか?と仲間の指摘がありましたが、そういう方面で話をするのであればこれは地蔵かなと思いました。小さく柔らかな存在感なのにめちゃくちゃに重たい感じがします。
部屋に模型を飾ることについてはいつも色々と考えていますが、そういう意味だとバッチリ精密に作り込んだ本物そっくりのフィギュアを飾るのとは別の方向で、サラッとまとまった原型の良さだけがにじみ出る無塗装仕上げというのは美しく調和するなと感じています。平野氏の作ったレジンキットで、このようにそれだけでも場が成立するものがあればまた作ってみたいですね。一体だけポツンとおいて、めちゃくちゃに美味いというのはとらやの小さな羊羹みたいですね。
とにかく、このセーターの男の絶妙さはちょっと忘れられなそうです。
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