紺のジャケットを作るときは、どこか新しいテーラーヘいくとき。
そんな気がする。お店の提唱するスタイルを吸ってみるにはもってこいの形。気に入れば選択肢の一つになるし、そうでなくても汎用性の高いものなのでとりあえず持っとけという感じになる。
持っているジャケットがいつの間にかテカテカになってしまったのでもうダメだなとしまいこんでいるのだけど、そうすると1週間というか、1ヶ月の歯が抜ける。定番ばかりで固めているわけではないのだけど、いつも着ているジャケットにクラクラしてきたら必要なのはこういうの。俺は、2010年代後半から現在までで定番だけで固めるというのはSNS以降のネットの最適解みたいな感じであまり好きではない。というか、それだけでおしゃれになってたまるものかという風に思う。
今はそういう意味だとオーダーが最適解になったとした場合に気軽にそこへいくことができるし、中の様子を知ることもできるからやっぱりそれはそれで、という良さと「いやそれは違うだろう」という感じもある。「自分の手持ちにあっているのか」とか「他のオーダーしたものとの相性がいいのか?」という話にならないことが多い気はする。その前に「コスパ」の三文字が覆いかぶさるから。
フィボナッチ紳士洋品店は墨田区にある。思ったよりこじんまりとしていて、店の奥に畳の部屋があるのが最高。あと、今回は作らなかったけど柄物の生地が結構ある。
この手の採寸や仕様を決めてあとは工場に出す形態の場合、どの工場と手を組んでいるのかが大事っぽい気がするが店主が「日本で一番いいと思うところにお願いしている」と話していたのと、工場で用意しているボタンのリストなんかを見ていると確かにそんな感じだった。
今回は安いラインのシルバーラインで生地は少しいいやつ。ブレザーを作ったので、一点物感は抑えたかったし。予約の際に「こんなものを作ろうと思っています」という話をしておくと生地を事前に選んでおいてくれるのでだいぶ話が早いです。納期は一ヶ月ほど、ということでした。
今週の物販