まずはこの記事を読みましょう。
踊る芳醇さ|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト
と、いっても長いし、全く馴染みがないものでもある場合がほとんどだと思うのでざっと自分の糧になったところをまとめると
馴染みのあるものや、なおかつ絆を感じさせるものを作り出すことで人に受け入れてもらおう
というような話です。本当はもっと複雑ですが。
この辺の話は実際のところ、ゲームデザイン的な観点というよりはファッションで理解をしている人が多いかなと思う。それはつまり芳醇であることは事実の通りであるということではなかったり、ときに忠実であることを守ろうとするばかりつまらないことになるという(そう、それは鏡の前に立った自分が「正解だろうけど、違う」と感じることかもしれない)。
この、オレンジと黒の配色のシュビムワーゲンはイェーガーマイスターというドイツのお酒のメーカーのデカールが貼ってあるが、ここには芳醇さがある。
というか、芳醇さを意識して作った。ここに自由はあるのか、ないのか。
私の部屋にはタミヤのポルシェ934RSRイェーガーマイスターがおいてある。
そして、デカールを失敗してしまった部分があるので、それを修復するためにデカールを追加注文したのが余ったので、こういったものが出来上がっているが、ちょうど冒頭のエントリーを読んだのでそれを試すことにした。
デカールは余っている、色はオレンジと黒の配色で良いだろう。
実際に並べるとまるで揃いのなにかに見える。
ポルシェもシュビムワーゲンも、イェーガーマイスターもドイツなのでそれぞれが鎖でつながったように強固な絆が生まれている。この狙いは意味があって、自由なのかというと、とっちらかった自由ではなくて意味がある。アイデアは自由だけど、仕上がりは至って素直というか、理詰めのように決まっている。
オレンジなことにも、イェーガーマイスターのデカールが貼ってあることにも、このポルシェが部屋にあることで意味がしっかりと出てくる。
ふわぁーっと「あ、イェーガーマイスターカラーのシュビムワーゲン、かっこいいな」と思うのはイェーガマイスターカラーを知っているからだし、それにデカールが貼ってあることでその色合いが明確にその色合いの役割を果たすからだ。
プラモという偽物で、存在し得ないものを作っているのに、なぜか妙な説得力があったりそこから「かっこいいな」と思うというのはこれは芳醇さや絆の役割によるものが多いからではないか。
これは製作中のものだけど、この、オレンジと黒の配色にゴツいタイヤ。なんだか建設現場の機械に見えてこないだろうか?野球が好きならジャイアンツのリリーフカーにも見えるかも知れない。それだけ芳醇さや絆というは、ややもするとブレやすいものなのかも知れない。
芳醇さや絆を意識した、かっこいいプラモデル。これはもう、最終的にはおしゃれの世界に近くなってくるのではないでしょうか。

タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.06 ドイツ陸軍 Pkw.K2s シュビムワーゲン 166型 プラモデル 32506
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