模型が部屋に置いてある置物と合うってのはこれはなんというか、部屋に置いてある置物と密接に関係があるので具体化される話ではないんですけども。
ただ、何にでも合う状態がきっと、それぞれの模型ごとにあって、それを俺の中ではキット毎に纏うフレーバーを観察すればわかるんじゃね?という結論が出ている。
模型、プラモに関しては説明書通りにパーツを切って貼るだけ状態(刺し身ともいう)とそれをさらに進めて説明書通りに色を塗った状態。そこから汚してみたり、陰影をつけた状態、パーツを真鍮線とかに置き換えて……と、ドンドン実物に近づけていく方向の工作がステップの一つにあって、それが部屋にあると
「よくできたミニチュアが部屋にあるな」
という素晴らしい状態になります。これ、僕は時間がないのと腕がないので全然できないのですけど、できる人は羨ましいなって思います。
ただそれだけが模型の楽しみ方なのかというと最近はそうではなくて、特に「刺し身」という語がもたらす素材をそのまま頂く様子は私も大変感銘を受けています。刺し身の魅力は、なんでしょう。今思ったのは、作った人間以外も平気で手に持てるところですかね。もちろん作った人間はもっと気軽に手に持てますね。
適当に手で持って車なら転がしてみたり、飛行機なら手にとって飛ばしてみたりそういうのが楽しくできるのは良いことだと思います。
話が結構それてしまったんですけど、例えば部屋にポンと置かれているものとか「これ部屋に置こう」ってものって大体そんなにめちゃくちゃリアルなのかって言うとそうでもなかったりしません?
プラモって工作を深めていくとさっきの「キット毎に纏うフレーバー」ってのがどんどん濃くなっていくんですよね。こってりしてきます(逆にある程度こってりさせないと持たないものもありますが)。戦車はどんどん戦の香りが強くなるし。F1はサーキットの姿や、新丸ビルの一階にズドンと置いてあったりするメチャクチャな精悍さに圧倒される感じになっていきます。F1は、こうして書くと楽しそうですね。
その濃度を調節できるのがプラモデルとか模型の面白いところで、うちはどういうわけかなんか可愛いものとか、曖昧なさっきから写真にでてくるカバみたいにもわんとしたものが多いのでそれに合わせるには、刺し身が良いんですよね。
なんか部屋にあるよくわかんないものも急に車だとか人だとかそういうのが置かれると信憑性が出てくるというか、例えばタミヤのミリタリーミニチュアなんかは人がすっごい出来が良かったりするので車が人によって活き活きしてくるし、それに呼応するように動物の置物も目立ってくる。人と、それが乗る車の大きさがカバの大きさを定義してますね。面白い。
特に、このカバみたいな曖昧な形のものはそれはそれでリアルな何かよりも生命力が深くに眠っていることがあるからパキッとしたプラモの作りとお互いにコントラストからくる相乗効果があります。そして塗らないからこその形が明確に押し出される感じ。ただただ形と形がぶつかり合う。
タミヤのミリタリーミニチュアに限ったことではないですが、白でない成型色でキットのすべてが出来ているものは、ひとつのまとまりとしての良さが特に出ますので、適当な置物と組み合わせて味うのも悪くないと思います。

タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.305 ドイツ陸軍 大型軍用乗用車 シュタイヤー 1500A/01 アフリカ軍団休息セット プラモデル 35305
- 出版社/メーカー: タミヤ(TAMIYA)
- 発売日: 2009/11/22
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特に、このキットに関してはまるで戦の様子がないので部屋に置くと非常にほんわかします。動物の置物と特に相性が良い。