Re:11colors

毎週水曜更新(2021年9月現在)。革靴、模型、日常。

何度でもミリタリーミニチュア

 

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意識して色々なプラモデルを作ろうと思っていて、模型売り場をうろちょろすることも増えた。前はスケールモデル一辺倒っていう感じで他の売り場は見なかったけど、最近はキャラクターモデルも見るし買ってみようかなと思うこともあるし買うこともある。ポケプラとか、いいですよね。ただこれは仕方がないのだけどプラモデルの多くは私なんかよりも遥か下の世代がターゲットなのでパッケージがポップすぎたりして「俺はこれからこのプラモデルを作るんだぞ……」という気持ちにはなりにくかったりする。

 

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その点においてタミヤの1/35 ミリタリーミニチュアシリーズの白箱の清潔感と大人っぽいパッケージの美しさには本当に恐れ入る。買うときもプラモデルはプラモデルなんだけど「俺はこれからミニチュアを作るのだ」という気分になる。なんというか買わせようという見た目じゃないというか、そういう良さ。ドラッグストアで消費者の注目を集めるためにベタベタとシールを貼られた製品のように「買ってくれ!買ってくれ!」という声がしなくてそれがよくて、時計なんかでも「なんだかんだでロレックスだよね」と落ち着いてしまう感じというか。品がある普通のプロダクトというツラをしてプラモデル売り場に置いてある。

 

ただ、プラモデルという趣味は製品の価格そのものが安いのでロレックス的なものをポンっと買うことができる。そしてそれが多くのタミヤ製品のスケールモデルだ。約束されたパーツの精度、さらにミリタリーミニチュアに関して言えば情景を生み出すための人と乗り物の組み合わせ。私は最初は「プロダクトとしての乗り物」という観点で軍用車両を作ったが、いざ「完成」と思った後にクールダウン感覚でフィギュアを作って乗せてみたところ完璧な情景が生まれてしまい驚いたことがある。

 

その後ある程度塗装をするようになったり、海外製のキットに手を出したりとまさに「モデラー」といったような動きをしているが、どんなに塗装ができても難しいプラモデルが作れるようになっても、こうして無塗装のミリタリーミニチュアを作ると、組み立てる側が決して超えることのできない壁みたいなものを感じる。この余計なものが何もない状態で部屋にあるというのがかっこいいのだ。

 

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プラモデルは塗装しなくてはならないという気持ちもわかる。私も随分と作ったのでプラモデルを買うときに「これは何色に塗ろうかな」なんて思うときも増えた。ただ、そうやって「俺がこうしてやろう」と思えば思うほど、このかっこよさからは遠ざかるし、魅力には永遠に気づけない。気づけなくてもいいんだけど、気づけると楽しいと私は思う。私は何度でもミリタリーミニチュアを無塗装で作って楽しみたい。

 

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