Re:11colors

だいたい木曜更新です。革靴、洋服、プラモデルなどものに触れて感じたことを書きます。文学フリマ東京に大体います。 お仕事お問い合わせは 4mens.shoes@gmail.com よろしくおねがいします。

知っているようで知らないかっこいい車を作る

もうこれは色んな人に色んなところで言っているんだけど、リラックスとかゆったりとか落ち着いたとか、そういうゆるいワードがどれもこれも、それを「意識してする」ような存在になってしまって、残った言葉が「ダラダラ」になってしまっていると僕は思っています。

 

ソファでくつろぎながら食べることを推奨されたお菓子だって実際は、床に寝そべってスマホでもいじりながらだらだら。あー、首がつかれた。ゴロリ。無茶な体制で口に突っ込むブールドネージュはいつもと違う溜まり方で口の中に甘みを広める。

 

そういうダラダラがリラックスであってゆったりした物なのではないかと思うと、プラモデルは気が抜けません。なにせ今回も最後の最後で思ったよりもつけ過ぎた流し込みの接着剤に痛い目を見ています。

 

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しかしですね、このキットはいいです。どのキットも大体良いんだけど、何が良いかというと、簡単に作れるところです。これはまたいつか書こうと思うのですけど、コマツのブルドーザー現象(知っているようで知らないものを作ること。こちらを参照)が軽く起きる程度のプラモデルってやっぱり楽しい。

 

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妙なシェイプをしたパーツを見て「こうくっつけるのかなー」なんて思いながら合わせるとガイドとズレたりして「あ、違うのかーあちゃー」とか適当にやってる。

それで正しい位置を確認して接着剤を流し込む。

そうやって「知らないものと知らないものでできた、なんとなく知っているもの」に、また知らないものをくっつけて徐々に「知ってる」に近づいてくる。

 

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シートくらいは流石にわかるものなのでそういうことは無いんだけど、でもこれがまた面白くて「知ってるものが、知らないものにくっつくと、突然知ってるものになった気がする」んですよね。

 

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だから僕なんかはシートをくっつけたあとはしばらく作りませんでした。

でも今度は今度で、ボンネットの存在をずーっと忘れてたりしていて「あーボンネットつけないと」なんて、こうして言葉にすると全く謎な現象に見舞われました。

自分は車というのが身近にある人生ではなかったし、免許も持ってないから、ボンネットって存在は知ってはいるけど身近なものとして認識はしていなんですよね。

これが運転している人だと、視界に入ってくるし、降りたときに車を見る視線の動きは僕と違うと思うんですよね。僕なんかは人様の車を傷つけないように壊さないようにと恐る恐るですから、外から「へー車ってこうなってるんだー」なんて眺める機会って殆どないんです。

 

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こういうミリタリーな車はもっとそういう、構造は認識していないわけですよね。

キューベルワーゲンと違ってドアもないからますます謎が深まるばかり。

 

でも、シートを置いたというそれだけで「知っている何かができた」気がするんですよね。不思議です。で、それを「知っているぞー!」なんてやってると説明書をなんとなくしか見ないから、合わなくて読み直して、合って……となんか一人で楽しくなってます。

自分だけで済む、誰にも迷惑をかけない、笑える失敗ってなんか良いじゃないですか。そういうのをダラダラやるっていうのが楽しい。

 

知らないものを知っているものだと認識した癖に知らないものだった!とかやってるのほんとバカバカしくて面白い。しかもそれを適度にやりながら、ストレスにならずに組み上がるというのはもうこれは、こういうちょっとした車両の良さではないでしょうか。

 

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そしてこのおじさんのリラックス感は完全に僕が銭湯でくつろいでいるときのそれでした。これは、知っている自分のポーズ。

  

 

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