ドイツレベル(中身はICM)の飛行機の模型を作っていたのだけど複座スペースを作るためにパーツを一部カットする必要があって、そこを失敗した。形はよく、なんていうかそういう精密なものを作りたかったのでとても残念に思い、そのままもう一個注文し、明後日届く。
なんだか悔しかったのと連休はある程度製作に当てようと思っていたのもあり、時間が空いてしまったのでハセガワのHe51という飛行機を作ることにした。突然、即興的に組むことになったのであまり深いことは考えずに流れで作る。パーツ点数が少なく、フロート付き複葉機ということで3段重ねになるわけだけど思ったよりも精度が良く、すぐに形になった。
即興的とは言ったものの実はこれは今年のツールドフランスに捧げるために作ろうと思っていたものでもあったので、その辺のビートを引きずったまま作っている。なので、どこかのタイミングで黄色くなるだろう。成功するかどうかはまだわかっていないが、楽しみな時間が待っている。
ただ、フロートを貼り合わせるときに歪みを直すように貼ろうとしたらプラスチックにヒビが入った。昔の模型だから、洗濯バサミがパキッと折れるように劣化していたのだろう。目立つものではなかったので気にしていないが、こういうところにプラスチックという素材の面白さが詰まっていると思う。
ICMのプラは少し脆い感じがあるがその分接着剤でそれぞれのパーツを追従させるように貼り付けるとピタッとくっつく。このときのピンと張った塊ができる感じは私は大好きで、そこには日本人モデラー的な思考と違うものが存在していることがよくわかる。
歪んでいるのでもなく、精度が悪いのでもなく、単にこういう風に合わせるものという感じで、そこをどう考えているのかは作った人に聞いてみないとわからない部分ではあるが、消費者視点で言えば、そこを歪みやパーツ精度と断じてしまうのはアメリカの牛肉をしゃぶしゃぶに適さないと言ってしまっているだけのような気もする。
ステーキにしたらうまいのに、ということで海外模型、もっというと海外のプラスチックを扱い慣れるという視点という意味では一点一点のパーツ精度があるものと、総合的にいい感じに出来上がるものというわけ方がなされる気がするがどうだろうか。
私はそういう意味だと後者の模型が結構好きで、面白いなと思う。一個一個は合わせただけだと隙間だらけなのに接着するとたちまち形を微妙に変えながら組み合わさりそして最終的に出来上がる。なんだか日本のものとは違うかっこよさに目を細める。
そこに、国ごとに建築の考え方が違うように、海外の人の組み立ての妙を感じることができるからだ。
↓模型はもれなく組み立ててブログにのります。
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