Re:11colors

毎週水曜日更新(2022年11月現在)。革靴、模型、日常。面白いことあれば他の日も

ある日、組み立てが楽しくてプラモデルにハマる

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あまり知られていない可能性があると思うが、接着剤を使うプラモデルは、組み立てるだけで楽しい。とにかく楽しい。今も楽しいし、ずっとこれからも楽しいと思う。最初に接着剤を使ったプラモデルを色を塗らないで完成させたときは本当に驚いた。均一な色のプラスチックの塊がこうも美しいかと。作っている最中も「こことここのパーツが合うのか!」とか「そこはぴったりハマるのね」なんて、わけのわからないことの連発でサーカスか手品でも見ているような気分だった。

 

それでいて目の前で出来上がるのはやたら密度のある塊。日常でこんなに細やかなものを自分が作れる日が来るとは思わなかった。細かなパーツをうまくつけられなかったり完成したと思ったらぽろっとパーツが落ちることもあったが、ずっと作っていると作りなれてくる。

 

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接着剤をうまく使うことがよくわかっていなかったから、例えば車のサイドミラーみたいな左右対称のパーツは流し込み接着剤と普通の接着剤を右と左でそれぞれ試したりした。そうやって道具の特性を見極めながら進めていくと、「組み立てそのものをしっかりやるとどうなるのか?」が気になりだしてくる。実際しっかりやってみようと慎重にやっても、戦車の転輪の角度が揃わなかったり、接着剤がはみ出したせいでプラの表面が荒れることがあったし、飛行機なんかは翼や脚周りの角度をしっかりと出してあげることの大事さを感じたりしたが、ある日気づいたことがある。

 

「絶対どこかしら失敗する」

 

そう、絶対どこかで失敗するのだ。最後まで完璧にうまくいったなんてことは一度もない。外見はうまくっているが裏返すと失敗しているとかそういう感じ。絶対に失敗する。最初から最後まで、パーツを落としたりせず、貼りつける角度を間違えることもなく、適切な量の接着剤で「完璧な無塗装モデルを作る」というのはどうやら至難の業らしい。そして接着剤がはみ出て荒れた表面は塗装したらわからないなこれ……。

 

この頃、組み立てがとにかく面白くて面白くて仕方がなかったせいもあり「これが良い組み立てである」というのが自分の中でしっかりと固まった。水平垂直をしっかりと出す、翼の角度は左右で違いが無いように。パーツのゆがみを接着の工程で逃がしながら貼るみたいなことも覚えた。とにかく組み立てるだけで楽しい。今となっては塗装もしれっとやるけど、無塗装が物足りないなんて思ったことは一度もない。

 

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今は、塗らないとダメというわけでもないし、塗らない方がいいというわけでもないという状態だ。明日にでも午前中にプラモ売り場に行ってタミヤの傑作機を買ってきて無塗装で組み上げたいし、まだ完成していないICMのヘンリーフォードのフィギュアを塗装したい気分だ。漫画のカラーページと白黒ページを違和感なく読み進めるように、どっちだって楽しいことを俺は知っている。

 

今日の物販