Re:11colors

毎週水曜更新(2021年9月現在)。革靴、模型、日常。

隠れている文芸を見つけたい

私は今、nippperというプラモデルのWEBメディアに寄稿していてかなり文芸的なものを載せている(と思ってる)。

 

nippper.com

 

プラモデルというのは調べてみるとわかるが、大抵は制作過程をレシピサイト的に追ったものや、プラモデルそのものの紹介やモチーフになったものの歴史的な資料が添えられた記事がWEB上に多く上がる趣味だ。しかし、実際に作ってみると思いの外「決定的瞬間」が多い趣味で、頭の中がスパークすることも少なくない。

 

そこで、私は決定的瞬間の連なりを記録に残そうと思った。頭の中で起こる出来事を文字に起こすのは難しいかなと思いきや、こうして文芸に触れる人間ということもあり、それぞれの瞬間に言葉で輪郭を与えてやることは比較的容易で、何より楽しかった。作る前に「後で書こう」とは思うものの、何が書く題材になるかはわからないので、瞬間を捉えるカメラマンのようなものかもしれない。

 

今回は「文芸アドベントカレンダー」の6日目の担当として記事を公開します。

私は模型には文芸が隠れていると、思っています。

 

 nippperにはたくさんの記事を書いたけど、最近では戦車模型を組み立てて塗るまでの工程はカレーを作るような楽しさと、レストランのカレーも我が家のカレーもそれぞれに美味いという話をしたけど、これは編集の方にとても褒められた。ここで「戦車模型ってカレー作りと似てるの?」なんて思ってもらえたらとても嬉しい。そして、こんな話があまり無いのが模型界の実情なのかもしれない。

 

nippper.com

 

ただ、思うことが一つある。それは「文芸はどこにでも隠れてる」ということで、それを見つける目を持ってさえすれば何もかもが文芸になるということだ。私は、文章を書くのが好きで、そこから模型の世界に飛び込んだ。だから物書きの目で模型を見てると思う。

 

そして、今、私は模型という地に文芸という畑を耕してるわけなのだけど、ほとんど私しかいないので一人勝ちである。誰に勝つのかはわからないけど、ほとんど人がいないので独占状態だ。ただし需要がないのであまり反応はない(その代わり雑誌に寄稿したり、少数の愛好家に褒められることはあるよ!)。ただまぁ、これは昔から言っているのだけどみんながとびきりの饅頭を作って提出するなら、私はお茶を出して「ああ、ちょうどお茶が欲しかったんだよ」と相手の心をホッとさせて印象に残りたいのである。

 

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きっと、私のように「何かを書きたい!」とか「日々の記録をキャッチする」みたいなことが好きな人は居ると思う。そういう人は、模型に限らずだけど、なんか普段といつもと違うことをして頭がスパークする瞬間を記録に残すと楽しいのではないか。そしてその「いつもと違うこと」の1つとして、模型はとってもおすすめです。

 

オススメは?なんて聞かれると「あなたが好きなもの!」と言いたくなりますが、私は最初は飛行機を作りました。1/72という規格の手のひらより少し大きい飛行機はとても可愛らしく、大好きです(写真の飛行機も同じ規格のもの)。メーカーは、タミヤがいいかな。今は、1/35という規格の人形を作っていますが、これも愛おしいものです。

 

色なんて塗らなくても、模型のモチーフがどういうものなのかなんてよく知らなくても切って貼るだけできっと私たちはその瞬間を記録し、言葉で繋いで文芸を編み出せると思います。なんだかいつもと違うことをしたいその日には、模型について少しだけ考えてもらえると幸いです。

 

明日は或人/らっこさんです。お楽しみに!

adventar.org

 

 

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