Re:11colors

毎週水曜更新(2021年9月現在)。革靴、模型、日常。

女子高生にストーリーはあるのか/まっつくさんのJKBRS-20S

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高校は私服だったので制服姿の女子高生をあまり知らないから、どうなるかなと思っていたら作っている最中に私は私の女子高生を発見した。まっつくさんの女子高生のフィギュアのすごいところはリアルさもそうだがポーズによって場面を演出しているところだ。この靴下をあげているモデルは特にそれが分かりやすい。

 

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ポーズを実現させるための分割がとにかくユニークで面白い。私はスケールモデルを作るので、作っている最中は兵士のことを考えていたが、ミリタリースタイルの男性がこのポーズをするのとはわけが違う。スカートかパンツかというわかりやすい違いもそうだが、ヘルメットをかぶせられることで省略されがちな髪の毛もそう。それに加えて彼女は制服を着崩しているので、なおのこと立体にすることの難しさを感じる。ここまで感じてようやく兵士たちとは違う女子高生の情景というものを私は気づくことになる。買うまでは全然気づかなかった。まじで。

 

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制服としてはオーソドックスなブレザーにスカート。もし紺のブレザーにグレーのスカートにでもすれば、いわゆる女子高生になっただろうか。パーツの精度が良く、面白いくらいに良いポーズの立体ができあがるのだけど塗装が一筋縄でいかない。単純に慣れていないのだ。着崩した制服、スカート。肌色面積が多い脚。ロングヘア―。未知と未知との交差点は「本当の」女子高生が出来上がりそうな予感を感じさせながら進んでいく。完成までの結論はと言うと、ブレザーと髪の毛以外を組み立てる前に塗って、そのあと組み立てるという工程にした。パーツ分割の都合上、そこは組み立ててからの方が塗りやすいし、それぞれ全体の印象を決める部分なのでなるべく保留にしておきたかった。

 

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靴下の執拗なまでに表現されたリブを緑色に塗ると「ああ、これは靴下の指定がある私立高校の女子高生ってやつだな」と、自分が何となく塗り始めたものに突然くさびが撃ち込まれたことを感じた。そうなるとおのずとメイクは控えめだろうなとかそういうことが決まってくる。思いっきり校則違反で突っ走る感じではなさそう。と、ここで制服の色が身に着ける人の外見を規定し、それが雰囲気につながることに気づいた。なるほどこれは楽しい。ホントはもっと白い肌で赤いアイシャドウとか使って危うい感じにしたかったが「私立高校の人である」と決まった瞬間に途端にそうではなくなってしまった。そしてつじつまが合うように塗っていくと事実、まとまっていく。女子高生を塗っていたら属性が固まっていき私の女子高生が見つかった。なにこれ。

 

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あまりにも現代の人間という感じの見た目なので部屋に置いておくと存在感がすごい。あと、顔がとてもキレイなのでおのずと美人に出来上がる。これもすごい。最後にほくろをつけて完成にした。「ほくろがどこにあると良いのか」なんてのは組み立てる側の嗜好だし、どこにつけた方がいいとかない方がいいみたいな話もないので、そういった点でリアルフィギュアはそういう余地と余裕がある世界だなとつくづく思う。

 

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