いつも作業中に流しっぱなしで見ているウェザーニュースライブのキャスターの江川清音さんが土曜日に産休を取られるので出演の最終日を迎えた。
全国の天気を伝えるコーナーである、ウェザーニュースアップデートでの江川さんのパフォーマンスは圧巻の一言だった。こんなにかっこいい天気予報、見たことがない。
わざわざ説明する必要はなさそうだけど、天気予報は地方ごとに区切って伝えられる。北海道、東北、関東、中部……といった具合だ。この日の江川さんはその地方ごとに自身のエピソードや、各地への憧れを話しながら予報を伝えていた。
それを見ていると、同じ空を見ているという言葉や、空はつながっているという表現が本当なんだなと思えてきた。本当なんだけど。幕張のスタジオで全国の天気を伝える江川さんは、幕張ではなく日本という大きな場所にいた感じというか。「九州地方を見てみましょう」だけだと、幕張から九州を見ているにすぎない。それぞれのエピソードの力が加わるだけで各地を巡っている感覚になっていく様子がものすごく新鮮で、こんな天気予報があるのかと驚いた。
天気って、取り扱うにはものすごく大きなテーマ。そこに個人的なエピソードという小さな話題が織り交ぜられた予報を見ていると、自分の手のひらに急に日本全国が収まってくるような感覚を味わえて、すごかった。行ったことのある都道府県が増えれば「俺も出張で、広島行ったな……」なんて思えるのだろうか。
大手企業だと各地に支社があったりするだろうし、あとは私なんかの場合だと各地の靴屋や模型屋なんかが日本をつなぐ点という感じになるのだろう。それと違って、天気はもう巨大な一つの面ですからね。神のような視点で全国をめぐりながら自分の話をしつつ、予報を伝える江川さん。本当にかっこよかった。あの天気予報、一生忘れないと思う。
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