特定の分野とうまく付き合えるかどうかってやってみないとわからないことが多い。とはいうものの「本質!」みたいなものをいきなり摂取するとあまりの濃さに胃もたれすることもある。
ウォーハンマーのプラモデルって自分にとってはまさにそれで、あのガチガチのアーマーに身を包んだスペースマリーンがかっこいいのかかっこよくないのかの判断がイマイチつかなかった。それ以外のミニチュアもどれをとっても個性の強い造形なうえに、これを集めて自分の軍団を作るとなるともう考えただけで脳がパンパン。
なので、勝手に「中ボスくらいのやつ」と呼んでいる1万円しないくらいのモデルを作るのが好きだったのだけど、それを含めた何十ものミニチュアを揃えるなんて言うのは無理だと思っていた。つまり、ゲームをプレイするのは難しいと判断していたというわけだ。
ところが「何十ものミニチュアを揃えるのは大変だよね」という観点はメーカーもわかっていたようで、キルチームだとかウォークライという10体程度の編成で遊べるフォーマットをいくつか用意していて、その中で俺はネクロムンダは塗るだけじゃなくてゲームをプレイしたいなと思った。ウォークライは2つのチームを作ったけど、舞台設定上どんよりしたチームが多くて、飾るのはいいけど遊ぶのはピンとこなかった。というか、そもそもウォーハンマー自体が正義も悪も後ろ暗いところがある。
ネクロムンダはギャング同士の小競り合いに主眼を置いているということで、その雰囲気が気に入った。戦いの規模が小さいし、設定が大仰ではないので、そこまで深く入り込まなくていい。時代や世界の話よりも各々のギャングの素性の方に耳を傾けやすいのも好感が持てた。いざ調べてみると6大ギャングと呼ばれる集まりはどれも彼らの暮らす場所でなんらかの仕事をしているということで、それぞれの生活が垣間見えてますます魅力を感じてしまった。
私が作ったのはオーロック家と呼ばれるギャングで、6大ギャングの中ではおとなしいデザインなのが気に入った。「基本」って感じのオーラがあって良い。遊戯王なら武藤遊戯が使うやつだ。それでも作っている最中に接着された無難な見た目の頭をもぎ取ってモヒカンにマスクをつけた人物に変えてしまった。おとなしいものがいいと言っているくせに、心の中ではどこかウォーハンマーの世界に足を突っ込みたい自分がいたというわけだ。
一個完成させてみると見える世界はガラッと変わり、他のギャングも作りたくなる。塗装である程度は雰囲気がコントロールできることがわかったので、髪色を揃えるとか、服の彩度を落とすとか、使用する色数を減らすとかでいくらでもやりようがありますねこれは。
☆報告☆
ほしい物リストからプレゼントをもらいました!ウィンザー&ニュートンの筆のおかげで顔をかっこよく塗れました
まだ祝えます!
今日の物販