Re:11colors

毎週水曜日更新(2024年6月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

2月に作ったという理由で集められた模型たち 2025

 

今月はネクロムンダのコーダーギャングをとにかくかっこよく塗れた。
これは1000クレジット編成と呼ばれるまとまりに加えて、キャンペーンプレイという遊び方をするとゲーム後に得られる収入で仲間に入れることができるロボットを追加したもの。

 

ゲームズワークショップ製品の中でも造形センスが異なる」とネクロムンダのミニチュアに関して評されることが多い。人間が過激な何か触れてしまった姿という感じがするので私は好きだ。特にコーダーギャングはリサイクル業を営みつつ、カルト信者であるという設定が心をくすぐる。見た目に関しても壊滅的にボロボロというわけでもなく、色合いを工夫するとなんだか愛嬌が出てくるのも面白い。

 

 

包帯の色を白ではなく緑にしようと思ったときが最高のはじまりで、そこからは「ダークな雰囲気だけど色があざたかな感じ」をしっかりとキープするように心がけて塗装した。ネクロムンダを含むゲームズワークショップ製品のミニチュアには甘い誘惑が仕込まれていて、それは「ディテールがはっきりとしているので色分けがたやすい」というものだ。

 

これのせいで、ひとたびオリジナルカラーで塗ろうと思うとあれもこれもと色分けがしたくなる。そうすると全体のコントロールが難しくなるし、色分けしすぎるとミニチュアが本来持っている綺麗なアウトラインがぼやけてくる。僕は色を塗らない状態の姿もスマートだと思っているのと、派手な色はうまくいくと特に調子に乗りやすいなという自覚があるので、とにかくストイックに塗装していった。

 

 

ベースデコレートを頑張りたいというのが今年の目標で、それは台座に土や岩、草を守る面白さを味わうのには十分すぎるものだった。盆栽ってこんな感じでハマるんだろうな、とか少し前にやっていたパルダリウムはこんな楽しさがあったなと色々と思い出しながらやる作業はとにかく楽しい。ベースデコレートだけやっても良い気すらしてきたが、出来上がったときになんともいえない気持ちになりそうだ。

 

ベースデコレートを容易に楽しめるようにしてくれたのは道具の存在で鉄道模型につかうバラストなどをまとめて購入したのと、なんとなく「金が使いたいな」と思って購入したAKインタラクティブのペーストがすごいよかった。これは白くて乾くとザラザラとした風合いになるものなんだけど、塗料を混ぜて使うと色々な地面の表現ができる。他のメーカーのものを使ってたが、混ぜられることや、結構早く乾くこと、水で容易に洗えることなどのいわゆる「取り回しの良さ」があってかなり楽しい。

 

 

「ミニチュアで自己表現をしたいという人は少なからずいる」という話を友人から聞いたが、自分は間違いなくそっち側だ。かといって主張しすぎるでもなく、とはいうものの少し違うくらいが面白い、みたいなポジションを取っていることがよくわかる。余ったギャングをコスト無視でかっこいい武器を持たせたり、頭を取り替えたり(パテでインナースーツに思しきものを作った)するのも面白かった。

 

「期限がある」だとか「なんか今やっていることを盛り上げるために華々しいものを作る」という取り組み方で2体も作れたのは趣味のアプローチとしても自分の中では新しくて、楽しかったです。

 

今週の物販