最近はウォーハンマーストア神保町で買い物をすると「どんな風に塗るんですか?」と聞いてくれるようになった。ゲームはネクロムンダしかやらないことを知っているからで、それ以外のミニチュアを買うときは塗装を楽しんでいることもわかっているからだ。今回は「ミリタリーモデルっぽく塗りたい」と答えて店を後にした。
TANKS GIVINGというイベントが現在開催されている。対象になるミニチュアを買って、塗装して、遊びましょうというもの。金属製のトークンが参加特典で「早いうちに参加しといたほうが、特典の数に限りがあるので良い」と言われたので、その日のうちにどれにするか決めた。お店には無い商品だったので店舗取り寄せ。
何が対象なのかを聞いたら、割と小さいものもあって「TANKS」の幅の広さに驚いたが、私がイメージするものは大きなモデルだったし、こういうイベントに乗らないと作ることもないだろうと思っていた。なので、ヘカトン・ランドフォートレスという大きな乗り物を買うことにした。
これほどの大きいモデルは初めてなんだけど、パーツが大きくて組み立て出すとみるみると形を変えて車体のアウトラインが出てくるのはありがたかった。武装なんかはゲームをする上で選べるようにする必要があるので、細かいというかそれ以外の部分のプラモデルとしてのテンポ感とは異なる感じ。ウォーハンマーはプラスチックモデルなので、プラモデルなんだけども、こういう実際に対戦する上でのキャラメイクのステップにミニチュアっぽさを感じる。説明書に書いてあるマークをなんとなく眺めて数字がデカい武器を装備させた。
「戦車模型単色塗装ガイド」という本を買ったはものの、活用したことがなかったのでそれを開いて、漠然とした「ミリタリーモデルっぽさ」のイメージを膨らませる。「暗いところには明るい汚れを、明るいところには暗い汚れを」みたいな記述があるんだけど、全くその通りで、普段から思ってるものの、こうして他者から言われるとより自覚できるなと思いながら塗装した。
この本はサンドベージュ、グリーン、ジャーマングレーと基本的な戦車の色を単色でカッコ良く仕上げるには? という割と狭い範囲に着目している本なので、全体の概要が掴みやすく、私が塗ったヘカトン・ランドフォートレスのように他分野に持ち込みやすい方法が載っている。
ベージュ系で一通り塗った後にフィルタリキッドのイエローでどんどん彩度を上げていった。かき氷のレモンシロップみたいな、瓶に入っているときは濃度があって、氷にかけると鮮やかな黄色になりそうだなと明暗がしっかりとついた仕上がりを見て思ったからだ。最後に全体のアクセントにするためにパテで作った旗を置いた。
これは本に載っているのを見てかっこいいと思ったから真似をしたかったのと、色の対比で車体の発色や明暗をはっきり見せるため。
ヘカトン・ランドフォートレスを塗装していくにあたって、これに乗るリーグ オブ ヴォータンの中で組織が分かれていることを知ったので、よそのチームから友好の証にもらったというストーリーを設定したのだけど、これが思いの外好評で驚いた。世界観を楽しんで、そこから些細な物語を楽しむ文化がウォーハンマーにあるんだなと気づけたのが実は今回一番楽しかったことだった。
今週の物販
公式通販、サイトカードが出ないんだけども、この値段だと送料無料なので買うならここかなという。
https://www.warhammer.com/en-WW/shop/lov-hekaton-land-fortress-2022