巧妙にできたある種のプログラムやセミナーは使うものはそこまで変わらないのに今までのそれとまるっきり違う内容であることがあります。それはまるで料理に近く、同じ食材なのに肉じゃががカレーになったり豚汁になったりすることに極めて似ています。
私は最近、Twitterでお世話になっている方から模型をいただきました。MATCH BOXのキットです。
以前「マッチボックスイズムというものがあって、ランナーごとの成型色が異なっていると可愛らしく仕上がる」ということを教わりましたが、知ることのないまま、時が過ぎそしてこのCORSAIR Ⅱを手にすることになったのです。それはWingnut Wingsの箱の中にまさにサプライズの様に入っていましたが非常に嬉しいものでした。
何せ、私の中でいつか作りたいジェット機のうちの中の上から3番目にはCORSAIR Ⅱが入っていて、MACTH BOXの三色ランナーで、それでいて好きな緑色が含まれていたからです。
袋を開けて作り始めると、その不思議さにとても良い印象を覚えました。やっていることはニッパーで切って、貼る。これだけなのにいつもより楽しいのです。異なる形のものが組み合わさる楽しみはいつだって楽しいものですが、異なる色と形となるとこれはなかなか体験したことのない感覚です。強いていうならガンプラがそうですが、それと違いモチーフに沿ってない色の組み合わせであることがとても楽しかったのです。
稼働する翼は、一言でいえば「こっちの姿も見たいよな」と思わせる納得のアイデアで、そこにはディテール云々よりも「二つの姿が見られること」がとても素晴らしく感じました。それによって多少の何かが犠牲になってたとしても、私はわかりませんし、この方が良いと思います。
今回もキャノピーをオレンジに塗ってしまったわけですが、これはこれで……というよりはオリーブ色と浅いグリーンの組み合わせにこういう飴色のオレンジが合うと思ったから塗ったのです。
こういった2色のキャンバス地に、飴色の革の持ち手のバッグはアメリカやイギリスの伝統的なハンティングの様子を感じさせる色の組み合わせで、私はマッチボックスの色とりどりの楽しさにはそれが合うかなと思っています。