革靴のウェルトはダブルウェルト(=オールアラウンドグッドイヤー)の場合、踵の内側が始まりで終わりだ。
これは、継ぎ目を一番見えにくいところに配置する職人の気配りだ。革靴に興味がない?それなら別の話。プレゼント用に包装紙でラッピングされた紙の終わりは正面にはない。大体はその真反対の裏面にある。サイコロの1と6の関係。綺麗でない部分は一番目立たないところにある。
こういう気づかいは日常でもしてたり、されてたりする。それを見て「ふむふむ、こうなってるんだな」と思うのか、実際に包装紙でギフトラッピングするような体験をするのかは別として。
僕は模型を作るときはこの考え方を大事にしている。ミリタリーミニチュアのようなプラ製のタイヤは切り離した部分は真下に行くように。カーモデルのサスペンションも取り付け方向に指定がなければそうやって綺麗でない部分は隠して、仕舞ってしまう。当たり前なのか、それともゲート処理といった加工を行うのかは知らないけど。
だからSWEETの飛行機の模型の箱を開けたときに驚いた。「切り離し部分がほとんど目立たないなこれ」って。それくらいわかりやすく配慮が存在してて、ウェルトと同じだなって思った。
もちろん、縮尺が1/144と小さいため、その辺の気配りがしやすいのだとは思うのだけど、それをやるかやらないかは作り手の考え方に任される(俺がプラ製のタイヤをそうするように)。
また、小さいのにも関わらず、モールドがよく映える。どこを省略してどこをよく見せるのかが考えられてるような気がするがそうだとすればこれは「そのままを再現する力」ではなくて「描く力」が作用してることがわかる。形を作る力、造形力。
加えてこのキットに関しては、キャノピーを2つ入れ込むことで、クリアのパーツの方のキャノピーを使わせるという知恵がある。強いアイデアの塊。トリッキーだ。
そう、このキット2つ入りの1つは透明、1つはグレーなのだ。
こうなるとターンテーブルに2つのレコードが乗ってしまってる状態なのでプラモDJの俺たちはあとはそれをプレイするしかない。混ぜて生み出すアイデアはArt. Official. Intelligence。
双剣のバーツの最強の武器は透明の剣だったと伝え聞く。透明と不透明が織りなす螺旋はそれぞれをよく見せ、互いを饒舌に語り合う。そして、エレールのヤバいHバンのイケてるパーツ構成をサンプリングによって偶然とはいえ人工的に生み出してしまう。
大空で一部が透けたマシンは敵の距離感を狂わしドッグファイトでは直接相手を切り裂いたという逸話がある。
そして、ある者は「質量のある分身を生み出している」と話し、また別の者は「あれは光学迷彩を試作したものだ」とまことしやかに噂する。
SWEET Assemble Mixing Plastics
俺はあの子を探さない。
初めての人は思うがままにもてなされて、自分が踊れることを知り、そうでない人は読み解きまくって知識をそのままビートに混ぜてリリックを乗せるように作りましょう。
それでは。
今日の物販

Art Official Intelligence: Mosaic Thump
- アーティスト: De La Soul
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