吹っ飛ぶ靴欲。
年末にオーダーをかけた靴が出来上がってきた。
オーダーをするということが靴に関してはようやくなれてきた感があるが実際に注文を出すときに自分の中で何か試みるということを常に行ってきたおかげかもしれない。
今回のテーマはどこまで色を少なくできるかというのと
「ならではの靴」
というものだ。前者は置いておくとして後者の件に関しては触れておきたい。
何も靴に限ったことではなくやはりならではのもの、代表作というのは服や時計に限ったものではなく食べ物でもあるとは思うがこの靴はそれにあたる。
ある程度靴が揃ってくるとオーダーをすることは「想い通りのモノを手に入れること」とは別の楽しみが見つかってくる様に思えるのだがそのうちの1つがこういった代表作と自分の足がかけ合わさった結果を見たいという気持ちだと思う。
私は足の小ささもさることながらその細さ、甲の低さもなかなかのものでそれをかたどるように作られた靴の形の面白さを目にするたびに「この足の形で良かった」と普段とは違う気持ちになる。
自分の足の特徴がそのまま形に出るなら私の靴のつま先は恐らくこういったスクエアなものが一番似合う。
色をどうするか最後まで悩んだが(もっと一般的な茶色にするのかどうかということだ)、スモーキーな色合いの、もはやグレーに近い茶色は渋く、寂びていて自分らしいなと思う。
蛇足だが、レースアップでありながらサイドゴアというナマケモノ感漂う仕様が合わせるコーディネートの幅を広げているのが個人的には面白い。