おそらく、人生で初めて「あ、これがこの車か!」と認識する機会がありました。
それは帰り道の駐車場に止まっていたスズキのジムニー(もう、〇〇の△△と言っている時点で私にとっては奇跡のようなもの)。
これは自分の記憶をたどる限り、風呂に浸かりながらスマホでGO OUTを読んで「あーこれがスズキのジムニーね。眼鏡屋の店長が言っていたやつだなー」なんて思っていたことが原因だと思う。あとは車のプラモデルが猛烈に作りたくてスズキのハスラーの簡単に作れるキットだとか、トヨタのFJクルーザーのキットを通販サイトとかで獲物を狙うサメのようにグルグルと見ていたからというのもある。
要するに、車を認識する土壌はできたいたというわけです。なんとなくアウトドアっぽいものがぼやーっと存在していて、それがバチィッとつながって一つの大きな塊になるというか。それぞれがくっつかない絶妙な距離に置かれた磁石たちの中にもう一個磁石を追加したらすべてが乱れて一つの塊になる感じ。
それで改めてジムニーのプラモデルってあるのかなと探したらあったのですぐに購入。だって、見たものそのままがあるんだもの。
ボディは白いんだろうなーと大体アタリをつけていたので塗料も併せて買うことにして、そこで「あ、プラモデルって塗りたいところを塗れば良いんだよな」ってからぱたさんのこの記事を思い出して少し助けられたりした。
色に関しては「明後日の仕事の帰りに買う」と決めてから何色にするかめっちゃ考えた。パッケージの色をどう再現するかはわからないし、がっつり作業をする部屋があるわけでもないから、シタデルカラーみたいな水性の塗料をサクッと使えば片付けも容易だろうとかそういうことをずーっと考えていた。何色が良いんだろうって。
結果的には我が家にはデニム素材のぬいぐるみを飾るスペースがあるので、そこに仲間入りさせていただくという意味でネイビーに塗ることにした。あと、クリアパーツはマッキーで塗ればなんとかなるだろうと近所のロフトで赤とオレンジと黄色のそれを買ってなんとかした。
色を塗った結果は初めてシタデルカラー使うし、筆塗りなんて久しぶりだしそもそも場数が少ないのでもちろんムラだらけだし、筆跡もすごい残ってる。
ただ、これはなんだか不思議なもので、こういう塗り跡とか塗料が溜まっているところが良いなと思ったりもする。味だとかそういう話ではないんだけど。何でしょうね。
侘び寂び?正確には侘びでしょうか。楽焼と井戸茶碗と並べて見てどうなのか?という話でもあります。もっとわかりやすくいうと自然に色落ちしたジーンズと意図的に履き込んだり洗剤にこだわってみたジーンズの違いとでも言いましょうか。
今の自分の現在地で見たとしても次はこのシタデルカラーをうまく使うような予感はするし、たとえ下手だとしても、これから上達しようと経験を積んでうまくなる可能性は結構あると思う。絵もそうだったし。
あるいはエアブラシやスプレーを使えるような環境になったりして筆塗りをする機会が減って、均一な仕上げができるようになるかもしれない。
でもそうなったときに「この塗り方、もう一回できる?」と考えてみるとどうもそうでもない気がする。その「なんだかわからんが、初めて使う塗料でとりあえず全体を塗ってみた」という様ってこのジムニーにしか残らない。
しかもそのときの私の「これがOKなのかどうか」の価値観はプラモデルの塗装の仕上がりではなくて、服とか靴とか、自分でオイルステインで塗った机の天板だとかそういうなんか全然関係ない定規を引っ張り出して、なんとかOKをひねり出しているんですよね。
しかも「デニムのぬいぐるみと並べるためにネイビーにした」とかいう、マジでわけのわからない(ただこれは家に馴染む模型という観点からすると面白いアイデアかもしれない)ことが端を発しているのも、変な話。
ただ、こういう考え方でジャッジをして作る。今の俺はそれで行く。という感覚はやっぱり面白いし、それが形になって部屋で馴染んでいる様子は、細部はともかく狙い通りになっているってことでもあったりして、自分で考えた癖に「おおっ」と驚いたりする。
それにこの無理矢理1/48のおっさんを上に乗っけることで生まれたスケール感が全くチグハグな世界観がそういう、不案内が故の俺の模型に対する無礼を全部カバーしてくれているのも面白い話で、俺のジムニーは俺の部屋に飾られるために作られたものなんだよなと思ったりもします。
車も作るのが楽しいですし、帰路でスズキのハスラーを見て、先程トヨタのFJクルーザーを目にしたので、なにかそういうものを作ろうと思います。

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なんかいろいろあるっぽいので好きなものを作るといいと思います。

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コイツは実写を見たらめちゃくちゃ大きくてびっくりした。

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コレは家のそばの路地をスイーッと通っていたので可愛かったです。