Re:11colors

しばらく毎週月曜日更新(2022年7月現在)。革靴、模型、日常。

不忍池で蓮を見て、Lost Kingdomの花のダンサーを塗る。

 

上野公園の不忍池の蓮が見頃だ。

 

蓮の花は3日間咲いては閉じてを繰り返し、4日目には花びらをパラパラと散らしてしまうという。おそらく7〜8年ぶりに見にいった蓮の花は思ったよりも綺麗で、水面から伸びる茎や大きな葉が視界いっぱいに様々な緑を見せてくれる。

 

まるで囲まれているような気もしたし、葉も茎も花も空に向かって精一杯伸びるので宙に浮いているような感じもした。日本画で空間的につじつまが合わないところが雲で覆われるような蓮。天国か? と思ったのはきっと日本画の雲と、目の前の蓮に似たようなものを覚えたからだろう。

 

 

その幻想を切り取るように精一杯カメラを向ける。

 

この春に手に入れたSONYのDSC-RX100M4は「露出をアンダー気味にすると雰囲気のある写真が撮れる」という話を読んだことがある。それがどういうことなのかは私はわからなかった。わからないのに、その評判がかっこよくて購入したのだ。

 

カメラの評判をただただ信じて、アンダー気味の写真をたくさん撮った。その後、帰宅してから写真の色味をなんとなく調整していると、ぼうっと明るさが持ち上がってくるような感じで花は鮮やかさを帯び、葉はしっかりと暗さをキープしている様子に驚いた。

 

 

写真を撮っている途中で思ったことがある。

 

それは「花びらが、花びらになる前の何かだった頃は一色のかたまりだったのではないか?」ということだ。蓮の花びらのようなアーモンド型になる際に、中央の膨らんだ部分は薄く伸ばされるので、色が薄くなる。それに対し、先端と根元はさほど伸びないので濃いままというような感じ。まるで、餃子やワンタンのよう、といえば分かるだろうか。

 

そのように、花びらを見ていると「先端と根本が濃くて、中央は淡い」という濃淡の話だけではないことがわかる。淡い部分は花びらが薄くなっているので、光が透ける。まさに透明度が高いといった具合だ。

 

 

先日「自分が塗ったミニチュアの写真を白黒に加工することで全体の明暗のメリハリが分かる」ということに気づいた。

 

これは、絵を描くときにも使われるテクニックなのにすっかり自分の中で失念していた。とはいうものの一度インストールすれば、カメラアプリのフィルタ加工のように脳内で変換することができるようになった。そうすることで、自分が目指す仕上がりと、現状のギャップを確認することができる。

 

花びらの成り立ちについて考えたり、自分の塗装における明暗のコントロールのクセや、傾向について考える術を身につけることで、今までと違う、低音が響くような仕上がりになった。

 

花びらなどは今までは描けなかったものが描けている気がする。模型やミニチュアは、作ることで現実に存在する何かへアクセスすることができるというのが、よくわかった。

 

買ったところ(該当のLost Kingdomは7月中で取り扱い終了とのこと)

savagelandmini.com

 

今週の物販