なんと今日は誕生日だ。
誕生日が人生最悪の日になるというめちゃくちゃなマイナス修正を数年前に食らってしまったので誕生日になるとそのことを思い出す。ここ数日なんてロクに眠れないし。ただ、そうなってしまって以降という形での人生を振り返ることができるようになっている。人間の脳って本当にすごい。
ここ数年はネット上のコミュニティにだいぶ助けられている。これはあの日からずっとそうだし、これからもそうなんだと思う。同じ配信者のゲーム実況を見ながらなんとなく知った中の人達と「草」と言い合うのはなによりの癒しというか、何も考えないで済むかけがえのない時間だしTwitterでバカみたいな話をするのも楽しい。
しかし、36歳にもなると新しいことを取り入れるパワーというのは如実に落ちる。なので意識的にフットワークを軽くしてみたり、新しいことにチャレンジするようになった。そうすると「なんだ、できるじゃん」って思うこともあるし、できないことに関しては「合わないんだな」と割り切れるようになった。
大人になると食べ物の好き嫌いは減るのに、反対に「やりたいこと」と「やりたくないこと」ははっきりとしてくるから不思議だ。それに「だったらやりたいことをやったほうがいいだろう」と雑な判断を大胆に決めていくようになる。
考えが凝り固まってくるのは28歳頃だと聞いたことがあり、そうあってはいけないなと思い柔軟であろうとした。なにせ、「加齢」に「凝り固まってくる」という要素がかけ合わさると、面倒な大人という答えしか導き出されない。なので、私もそうはなるまいと思っていた。
ただ、実際に歳をとると「凝り固まってくる」は「好みが固定されてくる」ということだとよくわかる。投げる球種が定まってくるみたいなよさがある。反対に投げられない球種が出てくるということでもあるのだけど。誰に対しても他人と一味違うような話で笑いを誘ったり、相手の知的好奇心を満たそうとしてしまうし、誰にもかわいがられたいなんて思っていないのに歳上には一生かわいがられる。先日なんて隣の隣の隣の……と言いたいくらい遠く離れた部署のベテランの方に「お前のこと好きだよ。人を見る目があるし」と言われた。もちろん、仕事の話だ。
一生こうやって生きていくんだなという気持ちが最近は強い。勉強して、他人との違いを出して、それを見た誰かに色々な角度から好意をもらう。まぁ、それでいいんじゃないかな。満点幸せの誕生日ってことにはどうしても今後はならないのし、満足するにはファンタジーでいうところの故郷の村を燃やすなどしなければならない辛さもある。
それでもこうして生きていられるのはネット上で仲良くしてくれる皆様のおかげです。本当にありがたい話です。
誕生日なのでほしい物リストを公開します。祝ってくれ、俺を。