Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

necromundaデビューを果たした日

 

ネクロムンダというミニチュアゲームにおいて自分の操るギャングを理解するというのは個人的な領域であって、その理解の形は様々だし、深さも異なる。一回のゲームを通じて、何かを学ぶこと、理解することの面白さの本質に触れるような体験をした。


ネクロムンダとは、ウォーハンマーというミニチュアゲームの中での遊びのうちの一つだ。先日、初めてプレイしたが、自分のギャングにどういう強みがあるのかを全く理解せずにゲームに臨んでいたことをとても面白く感じた。自分のことなのに、何も知らなかったのだ。ただ、自分の使うものを理解するという空間に能動的な学びの余地がある。だからこそ、次も遊びたいと思える。ゲームというか、人間の生活におけるほとんどのことは「繰り返し楽しみたい。そのために学び、理解したい」と思わせてくれるかどうかが楽しめるかどうかのカギな気がする。

 


「オーロックは中距離が強いですね」と私も何度か出会ったことのある常連のお客さん(勝手に心の中で「師匠」と呼んでいる)が話していた。彼の一言をヒントに中距離で射撃をして行くと、少しずつゲームの形になっていく。カードゲームでは、道具と使用者を指して、デッキと乗り手というフレーズがあるが、まさにその通りで、私はそのときはじめて海外サイトのコピペ編成で作ったオーロック家の乗り手になった。


理解や学びに深みを与えるという意味では、実践ほど大事なものはないことにも気がついた。ショットガンなどについているスキル”Rappid Fire”は「Rappid Fireが発動してますね」と対戦相手である店主にいわれ、ダイスを振るたびにRappid Fireが私のオーロック家においていかに重要かを理解するには十分だった。個々のスキルの強さが自分ではわからなくても、相手の反応でわかるのは対人ゲームならではだと思う。なので、Rappid Fireを前面に活かした展開を模索するというのが次の争いのテーマになる。

 


「Rappid Fireを活かそう」と気づいた時点で、ようやく「編成」の意味を分かり始めた。"Rappid Fire"の部分は別の言葉でも何でもいい。例えば、この日対戦したコーダー家は火炎放射や爆発を主としたテンプレート武器を使っていたので「テンプレート武器を活かそう」という考えなわけだ。”活かそう”という言葉も置き換え可能で”楽しもう”とすることもできる。現に、私のギャングたちはテンプレート武器特有の「対象の範囲に収まったギャング全員攻撃を食らう」で燃やされ、爆破され、飛ばされたが、店主は楽しそうだった。


ゲームには必ず付いて回るルールに関しては、ゲームの進行にかかわるルールと、ギャング固有のルールがあることが良くわかる。ギャング固有のルールに関してはチームのルールと、一人一人のギャングのルールがあるように感じた。ギャング固有のルールには研究の余地があって楽しい部分だと感じている。特に、最初のうちは自分のギャングのことだけ目を向けておけばよい気がしている。


ギャングのルールはチームの大まかなコンセプトで、ギャングの編成によってそれが細分化するような気がする。こうして振り返ってみると中距離に強いオーロックでRappid Fireを活かすというのが私のオーロック家「Maglia rosa」の編成であるということがわかる。

 


自分のギャングを活かそうというのは始まりに過ぎない。ギャングの強みを生かそうとすればするほどゲーム進行にかかわるルールへの理解は避けて通れないし、他のギャングのことを知る面白さもあるだろう。
 
ちなみにこの記事を用意した後に再びゲームをプレイしたのだが、サイコロの出目が悪くてどうにもならなかった。それでもサイコロを振ることに集中する自分がいて、カイジの地下編で班長の大槻が開く地下チンチロがいかに原始的に熱狂を生むものなのかがよくわかったりもした。何かあったら持って行くものは、サイコロだな。いや、いつでも持っていても良い気すらする。

 

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