ネッククーラーはさほど役に立たず、日傘は待機時には常に気を使っていないと隣の人にぶつかり、移動時には閉じることになる。昨今のトレンドとなる暑さ対策は、数時間も同じ場所で待機するためのテクニックではなく、それでも「暑さ対策の筆頭です」という顔をしている。日常生活ではそれで十分なので、当たり前と言えば当たり前だ。
コミケの待機時の暑さ対策として必要なものは、体を冷やすものと日差しを防ぐもの。なので上記の2つは情報へのアクセスしやすさも含めて選ばれやすいんだと思う。ハンディファンとかもそうだろう。ただ、シンプルに体を冷やそうと思ったら、手軽で一番効果があるのは氷だった。実験としてコミケ開催の数日前に水が1リットル入ったペットボトルを凍らせたものを、晴れた日のエアコンの室外機に置いてみた。完全に溶けきるまでは2時間。
デカい氷を持ち込むという作戦はしっかりと効果を発揮してくれて、待っている間に倒れそうになることはなかった。持ち込んだのは1リットルの水と500ミリのスポーツドリンクを凍らせたもの。あとは常温の500ミリのスポーツドリンク。凍らせたスポーツドリンクは1時間で溶けきり、それを飲みながら、1リットルの氷で首元や脇を冷やし、残りの時間を過ごす。それが溶けきる頃には会場に入れ、一通りサークルを回り終えた頃に水分補給に使われる。氷は水となり体に吸収され、ペットボトルはゴミ箱へ。空いたリュックの中には同人誌が代わりに入る。
日差し対策に関しては、日傘は遮光率が高いやつなら使ってもいいと思ったが、帽子の方が優先順位ははるかに高い。日傘だけはあんまり得策ではなさそう。隣の人にぶつかると迷惑だし、移動時には閉じることになるというのは最初に書いたけど、待っている駐車場が海風が吹くので単純にひっくり返る。あと風が原因で揺れて前後左右の人に当たる。サンバリアを持って行ったがこれらの取り回しの悪さから使わなかった。
日傘はあってもいい程度のものだけど帽子は絶対。帽子なしで日傘のみは選択肢としてはあまりよくないという感じがした。二時間も他人に迷惑をかけずに日傘を持つのは難しそうで、私もガンガンぶつけられた。
帽子はつばがデカければデカいほど良さそう。アウトドアブランドのハットをかぶるとかなり快適そうだった。私はNew Hattanの安いハットで出かけたけど次回は買い換えようかな。日差しか首を守れるし、汗も拭けるのでマフラータオルをかけるのもよかった。
服は、エアリズムなどのドライ系のものに身を包んだ方が絶対よい。これはコミケのカタログの暑さ対策のページにもしっかり書いてあって、その通りに身につけると、ベタつかず快適にすごせる。エアリズムのタンクトップといつもよりも2サイズくらいでかいドライTシャツはとにかく快適だった。下半身はできれば冷感タイツなどを履く。それと、最後にもう一度書くが、暑さ対策のページは絶対に読んだ方がいい。
身に付けるものは機能性のウェア。持っていくべきは、デカい氷と、帽子だ。
今日の物販