Re:11colors

だいたい木曜更新です。革靴、模型、日常。

Get Downを探せ

私は銭湯で週刊少年漫画を読む。

ジャンプはもう読んでないのでサンデーとマガジン、チャンピオンの3誌。

読む順番は面白い順。今は、マガジンを読んで風呂に入ってチャンピオンを読んで、サンデーを読む。一気に全部読むのかよ、と思った方。そうです。今は、と書いているのは時期によって違うから。例えば少し前はサンデーを先に読んでたりしてた。

 

そして、どれもすべての連載に目を通すかというと違う。

流石に歳をとったせいか、新連載でも好みでないものはバシバシ読み飛ばすようになったので年々読む漫画の数は減っているかと思いきや、増えたり減ったりしている。それが先の読む順番と関係しているということになる。

 

純粋に面白い順に、退屈なものは飛ばして。

という取捨選択は様々なところで見られるが、それを模型に適用すると、こうなる。

 

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私はタミヤのR35の見どころはここだと思っていた。

小さな砲塔とそれに乗り込んだ人。砲塔の大きさもそうだが、フランスの戦車兵は屈指のイケメンで服装も現代ファッションでも通ずるかっこよさ。隠れてしまう靴もそうであるが、どう見てもヘルメットが最高にかっこよい。ヘルメットがかっこよく、スカーフがかっこよく、タンカースジャケットがかっこいい。上から下へかっこよさがよどみなく一気通貫。そのステージに密度のある小さな砲塔。文句のつけようがない。

 

模型は、失敗を防ぐためには説明書の順を追って作った方が良いに決まっている。

では「より良く楽しむためには」というと少し事情が違う。

 

そして、私たちは模型を説明書のとおりに作らないことに実は慣れている。塗装をする場合はちょっと頭を捻って順番をいい具合に調整するのだ。慣れているのに、いざ「組み立てだけ」と考えると、そうではなくなる。

 

GET DOWNというNetflixオリジナル作品のHIPHOPドラマがあったが、その中では曲の一番魅力的なところを「Get Down」と称していた。そこを繰り返したり組み合わせたりしてDJもMCもお客さんも楽しむ。

 

「曲の良いところだけなんて、邪道だ」

 

なんて言うようにプロダクトに真摯に取り組む姿勢を見せる人だって、まさかあるアーティストのアルバムを聞くときは必ず1曲目から聞く。なんてことはないだろう。歌詞をすべて諳んじることができるだろうか。

 

私たちは常に選んでいる。

模型を買うときも選んでいるし、どの色で塗るかも選んでいる。

 

では、「選んでいる」ということをどこまで砕き自覚的に振る舞うのか。

 

順番を選ぶことも、塗らないことを選ぶことも、完成させないことを選ぶことも、立派な選択で、それが成果として突如SNSにポーンと現れる。

 

ずるい?そんなことないね。作る時間以上に考えて感じてるんだから。

手をかけた時間は少ないだろうが、考えた時間は倍の倍の倍、感じた時間はキットを見たその日から箱を開けて組み立て終わるまで。なる鐘だって数は多いし音色も鮮やか。そして何より聴いたことがない音が聞こえて頭がガツンとやられる。

 

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模型は、もっと楽しい。そして、盛り上がる。

道でもないし、深くもない。

完成させたり、手をかけた時間だけが素晴らしく美しく、尊い時代をふっとばし、広く楽しい場に魅力を抽出して凝縮したものを作る時代が始まって、いつまでも続くと良いと私は思う。

 

さぁ、Get Downを探そう。

 

↓模型はもれなく組み立ててブログにのります。

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Easy Breezy

Easy Breezy

  • 発売日: 2020/01/17
  • メディア: MP3 ダウンロード