Re:11colors

毎週水曜更新(2021年9月現在)。革靴、模型、日常。

銀塗装とスケール

模型を作るときにスピード感ってのがあって、そこをこう「形になる速さ」とか「金型がどうのこうので」とか「パーツ点数の少なさ」なんて言語化するパターンが多いと思うのですけど、そういう事実みたいなものを事前事後の要素から引っ張ってくるのと別に頭の中に流れているリズム感みたいなのも一つあると思うんですよね。

聞いている音楽のテンポとか、家から駅まで歩くときのスピード感と、銭湯まで向かうときのそれとか。スキップとかします最近?

 

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普段私が模型を作るときに感じている、あるいは欲している速さに合致するような予感がしたのが銀塗装。そう、戦闘機は大体銀に塗ると良いという話がある。確かにそうだ、塗ってみるとそんな感じがバリバリする。

 

そんな銀塗装をやってみると、機体の持つラインがよくわかる。

 

つまり、これはある程度デカ目の機体の方がうまくいく……ようなのは知っていたけど、部屋に置く場所がないので1/72サイズのものにした。今回は初のロシア機で無骨なフォルムはGショックのような頼れる相棒的なものではなくて耐水5000m、ただし持ち主は……みたいな感じでアメリカのような華やかさよりは冷たさが際立つまさに「兵器」。そのルックスから銀塗装はありかと思ったが、どうも単純にことが運ばないのが面白いところ。

 

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写真の通りであっという間の大胆な方針転換で、銀塗装というフォルダを開けてみると、イエローゴールド、ピンクゴールド……と金に様々な金があるように銀もそうであると仮説を立てた。そこでカーキグリーンを投入して緑っぽく色を振ることにした。というのも普通の銀だとあまりにも味気なさすぎるからだ。

 

この味気なさを避けるためのテクニックで、パネルラインごとに色を変える手法があるっぽいがこれがまた難しい。というのもかなりパリッとキレよく塗り分ける必要があるように思えたからだ。実際「行けるっしょ!」と思って筆塗りで気前よく塗り分けてみたが、わずかなズレが目立つ。ここが1/72の泣き所。1ミリのズレは72倍になって目の前に現れる。1/48の方が被害は少ない。それに、この繊細さは何より私が求めているスピード感と若干異なるので、パネルラインテクニックは見た目的にも気持ち的にもなし。バッチリマスキングしたらとてもかっこいい精悍さが生まれると思います。

 

加えて冷たさを良しとしたので、ラインのブレを「有機的な温かみ」つまり「まぁこれも筆塗りの味っしょ」とすると整合性が取れないのでなんだかわからん塊が生まれてしまうことになる。

 

厳密な作業をする必要はないが、厳密な思考は薄め液も、乾燥時間も取らないのでいくらでもやった方が良いと思うのは私だけ、ではないはず。

 

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最終的には考え方をひっくり返すことでOKを出した。1/72のキットにバッサバッサと筆跡を残したり叩くように塗ると1/48よりも勢いがよく出ると考えた。特に後者が効果的で板の凹凸が筆塗りでかなり表現された。一回叩くと良い凹凸が生まれる。

 

カーキシルバーみたいな色味になったわけだけど結果的に少し砂っぽくなったというか「銀です!」とはならなくなり、抹茶黒糖ミルクラテみたいな感じで複雑さと奥行きが増したし、微妙に色を振ったり、バシッと筆で叩いたりすることでこの複雑さをテンポよく生み出せるのはこのスケールならでは。

 

 

↓模型はもれなく組み立ててブログにのります。

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ハセガワ 1/72 ミグ27 フロッガー D #C10

ハセガワ 1/72 ミグ27 フロッガー D #C10

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