Re:11colors

毎週水曜更新(2021年9月現在)。革靴、模型、日常。

あちらとこちら。ドイツ歩兵 自転車行軍セット

飛行機模型を作ってばかりいると情景に飢える。

かといって戦車や、車を作るには少し腰が重い。細かな作業の繰り返し、ミスが許されないデカール貼り。辛いものを食べるようにヒリヒリとしたい時もあるけれども、そうでないときももちろんある。そんなことを1/48のコルセアを手に持って考える。

すぐに形になって欲しい、それでいてドラマチックであって欲しい。

そんなときは自転車やバイクと人の組み合わせを作るといい。

すぐに出来上がる割によくできている。なぜかといえばそのもの自体の構造が割と単純だからというのとスケールの影響を受け省略される部分が多いから、だろうか。

ただ、どうしたってすぐに組み上がるので、その辺は飛行機模型と似ているかもしれない。そして、人だ。

 

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乗り物が小さく、身近なもののせいか少しだけ人のポーズや雰囲気が凝っている気がする。跨っていようが、それを手で支えていようがなんとなくいい雰囲気のポーズ。戦車のように号令をかけるでもなく、車のようにハンドルをがっしり握るでもなく、じゃあ反対に乗り物が存在せず人だけの場合と比べると今度は銃などの武器を持たされる前提ではないというのが、優しくてありがたい。また、人のみ、兵士のみとした場合にはどうしても兵士を主役として際立たせるためのポーズや造形をしているのでやや男前にすぎるか、といったところ。

あくまでも自転車やバイクがあることで人とマシンの関係というカフェオレ的なマイルドさが生まれる点が特徴だろう。

 

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先日はタイトルの通りにドイツ歩兵 自転車行軍セットを作った。このキットは昔のもので調べると袋入りのキットだったという。中身は当時の自転車と人のランナーが二枚(というわけで同じ人が二人いる)と、新規に作られた箱絵の通りに自転車にまたがる二人。箱絵の二人をA、Bとし、当時の一人をCとするバリエーションですっかり隠しキャラになってしまっているCだが、これはこれでまたがらずにサドルに手をやり立っている姿が素晴らしい。何が素晴らしいかというと、このポーズ自体が写真に撮られるためにとっているのでは?という点だろう。

 

タミヤのミリタリーミニチュアには様々な人間が登場するがほとんどが瞬間を切り取ったもので、動いている最中を止めたような躍動感があるものが多い。まさに戦場での一コマを切り取ったもので、おそらく当人たちはカメラを気にしてなどはいないだろう。

しかしこのCポーズの男性は、なんだか、明確にカメラを向けられているのではなかろうか。

 

情景といえばついつい、その瞬間を描き出すものをイメージし、私もそれがかっこいいと思っていたが、こういう風に明確にこちらに気づいているような存在もそれはそれでユニークで、部屋に置いておくにしても、こちらとあちらの関係性が他のキットとは少し違う感じがする。

蛇足だけども、これは部屋に置くのに、なかなかオススメなので、普段はミリタリーモデルを作らない人にこそ、この楽しさを味わって欲しいと思っている。

 

↓模型はもれなく組み立ててブログにのります。

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