「冷蔵庫の卵を補充するように」と洋服について例えたブログが有った。
そのブログはもう消えてしまったが、それにしてもうまいことをいうもんだと当時感心した私はその世界観にみるみるハマっていったが、そういう卵のようなものは洋服以外にもあっていい。
勧められたタミヤの1/48シトロエン11cvはそういうものだなと一瞬思ったその次に、その考えを否定することにした。これは卵じゃない。なぜなら日常に無くてもいいものだ。無くてもいいけど有るといいもの。それでいて、エレガント。
それはチョコパイだ。チョコパイは、有るといいもの。バリボリ食べるものでもなく、スーパーマーケットで買え、安いお菓子の中では比較的落ち着いている。上品な様に見せた高価格なチョコレートやアイスとも少し違う。高いものではないが、良いもので、第二の通貨でもある。
こいつの良いところはいくつか有るが、なんと言っても大きさだろう。
出来上がりはマルセイのバターサンドくらいで、程よい。いくつ作っても場所を取らない。小さいので色を塗るのも簡単だ。簡単なクセに曲面をツルンと撫でるように筆を運ぶ場面が有るのが優雅だ。少しだけ、そういう背伸びをした楽しさを味あわせてくれる。きっと出来上がったあとに何度も撫でることだろう。
それでいて、塗らないでも十分なところも良い。十分かどうかは作る人が決めていいことなのでどうするかは任せるが、塗らなくてもその形と、それに対する大きさがベストということだ。また、各パーツの厚みだったりがきっと具合がいいのだと思う。特に、ヌルリとした質感のフロントライト部のクリアパーツはそうだ。
また、ひと手間、金や銀のマッキーで塗ってみるとより「塗らなくても十分なこと」がよく分かる。矛盾する表現ではあるが、多くの面が塗られていないのにキレイで、そして丁度良い。それでいて、塗れば楽しいっていうのだから悩ましい。
部屋に置くと、その良さは容易に際立つ。
「何かいい感じの車が家にあるぞ」という気持ちになる。
そのいい感じのものを手軽に作れたり味わうことができたりする。
「気軽にパパっと作りました」と話すのとは違う、少しだけ優雅な時間。
明日買って、安定供給、低価格の優しさに包まれた、形とサイズの織り成す豊かさに触れてみてはいかがでしょう。
今日の物販
タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.17 シトロエン 11CV スタッフカー プラモデル 32517
- 出版社/メーカー: タミヤ(TAMIYA)
- 発売日: 2005/07/02
- メディア: おもちゃ&ホビー
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