Re:11colors

だいたい木曜更新です。革靴、模型、日常。

夜戦炊事の冬 1/35

このキットを作るなら冬だ。週末が良い。そして夜だともっと良い。そして次の日の朝、自然光の入る部屋で写真を撮影するとそれだけでなんだか温かい気持ちになる。

 

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このブログにやられてすぐに野戦炊事セットを買った。

sidelovenext.blog64.fc2.com

 

このキットは膨大な量のシチューとコーヒーを作る設備があって、パンやチーズ、牛乳などもあったりする。それが何を指すのか。冬だ。温かいそれらを食べるのだ。

あまりにも平和な世界は戦いの裏返しなのはそうだが、それにしてもすごすぎる。

 

こういう模型を作る時間は結構な幸せだと思うのだけど、それはこれから誰かが喜ぶであろうものを生み出すマシンを作っているからだと思う。車も、飛行機も、戦車も、俺が作った模型の殆どはそうではなくて、反対のものもあったりもする(こうして書いているとピックアップトラックやバンが好きな理由がよく分かる)。

誰かを笑顔にするって素敵だよね。当たり前の話なんだけど、そのために鍋を混ぜるおっさんと、食材を渡そうとするおっさんがいる。もちろん提供先の男たちも笑顔だ。

 

温かいシチューを作る設備を冬に作るのは本当に楽しい時間だった。寒い夜に作るからシチューの温かさを感じられる。

 

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そして、そのあまりにも温かすぎる情景は周囲にものすごい影響をもたらす。

 

二人だけ並べていたらなんだかもったいなくて家にある同スケールのおっさんたちをぞろぞろと並べてしまったが、これが成立してしまうからすごい話。成型色がバラバラなのもそれぞれの所属は違うものの、みんな飯の前ではおとなしく並ばざるを得ないという感じで、めちゃくちゃ牧歌的。

 

自転車とかバイクとかも引き連れてると「遠くから来た」って感じがしてただの木の台の上なのにものすごい遠くからこのシチューを求めてやってきた様子を醸し出している。間でヘルメットをかぶってるおっさんが交通整備していたりとかも、なんかありそうで良い。ただ置いただけなのにものすごいストーリーが生まれてしまった。

 

こういうバラバラな彼らがふと心を通わせてるのってプロ野球中継で一塁でファーストとランナーが話してるのと同じで「ああ、この人達も敵同士だけど話すよね」っていう、そういうの。人と人のやり取り。色塗らないからだよな。これ。

 

普段は色を塗らないことを良しとはするけど、激押し!みたいなことはしない。でも、これに関しては塗らない楽しみがとてもすごい。塗らないほうがそれぞれがバラバラなのに今この瞬間だけはひとつなのがわかる。こういう時間がずっと続けばいいのに。

 

 

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野戦炊事セットはミリタリーミニチュアの人間交差点で、冬の夜に暖かい部屋で作るにはもってこいの模型。模型はもう、どう仕上げるのかではなくて、いつどのタイミングで作るかの時代に突入しました。

 

↓模型はもれなく組み立ててブログにのります。

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