Re:11colors

毎週水曜日更新(2024年6月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

野球観戦における帽子はディズニーランドの耳である。没入感という価値について。

 

友達と横浜スタジアムに野球を見に行った。彼女は横浜スタジアムのマスコットであるバートに関心があるので「キャラグリに行こう」と私を誘う。私は野球をなんだかんだでずるずると25年くらい見ている。どういうわけか人に誘われて数年に一度は球場に足を運ぶ感じがあり、そういう意味では昨年と今年で横浜スタジアムは二年連続で観戦に向かうことになった。

 

 

キャラクターに会いに行くという視点で球場を見ると、ずいぶん前に千葉ロッテマリーンズが成功させた「観客の滞在時間を増やす」という施策が球界全体にすっかり浸透しているような錯覚を覚える。横浜スタジアムをテーマパークとして見た場合に、売れ筋の帽子などの応戦グッズが並んでいるショップが屋外にも出店していて、その様子はさながらディズニーランドのようだった。ボールパーク化は進んでいるのだ。

 

そういう「ディズニー的」なグッズ展開では帽子が面白かった。DeNA横浜ベイスターズの帽子は、ロゴのバリエーションがいくつかあるのだ。いわゆるビジターとホームの二種類だけじゃなく、YDBと頭文字を組み合わせたいかにもオールドスクールな野球ロゴのものがあり、それが気に入ったので購入した。私はベイスターズカラーのブルーを買ったが、実際にはどの帽子もカラーバリエーションが豊富なのも良いところだ。

 

 

ニューエラもそうだが47などのファッションアイテムとしても認知度のあるメーカーが絡んでいるのも、野球帽に良いイメージを与える要素の一つだと思う。この辺はニューエラといえばMLBといった図式がじわりじわりと位相を変え、「日本のプロ野球チームのものもかっこいいよね」という風になるかならないかの綱引きを一生やっている気がする。その第三の手段として、オシャレなものが出回り始めている感もある。そういった意味では今年はニューヨークヤンキースのロゴを手掛けたティファニーにロゴデザインを依頼した読売巨人軍が正にヤンキースの雰囲気をまとった姿で野球をしているのは見ものだと思う。

 

野球グッズにおける帽子と、ディズニーにおける耳は似たような存在で、今はいわゆる「耳」じゃない、いろいろなおしゃれなものをディズニーは用意している。なので、「これなら被ってもいいかな!」というポジティブなノリとパークへの没入感を提供しているが、野球帽も同様である。今まではあまり気にしていなかったが、野球を見に行ったら、その日応援するチームの帽子を何かしら買ってとりあえず被るのが楽しみの一つなのだ。そして、それを球団も価値として提供しているように思える。

 

今週の物販

 

 

 

 

 

去年の

 

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