Re:11colors

毎週水曜日更新(2024年6月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

2023年振返り

今年のテーマは自分で決めていくみたいなことだった。

今年の上半期に仲の良い先輩が異動になり、その際に「決断と行動でしか人生は変えられない」と言ってて、その通りだなと思った。というわけで、以下新しくやったことを少しだけ書いて今年の振り返りにしようと思う。

 

 

まず、演劇を4回も見にいった。これは人生における大きな変化だ。今まで全く興味のなかったものに手を伸ばしたという実感が強い。比べるのもおかしな話かもしれないが、例えば映画鑑賞なんかは俺は数年に一回程度なので、そういう意味では破格の回数である。これは、沈ゆうこという俳優の存在が大きい。彼女とは昨夏、知人に連れて行かれた演劇にて出会った。「西友にて」という演目での彼女がやたら印象に残り、その後Twitterを見つけて、Youtubeで配信をしていることを知った。雑談配信か何かで「♯Qの配信を見てくれ」と話していて、言われるがままに配信を見て先天性インカム人間という正解の無い役をバシッと演じきる姿に「決断と行動で正解らしいものを作る様子」を感じてしまい、そこから私の人生は多少良い方向に向かうようになる。

 

 

というわけで、私にとって沈ゆうこは推しである。今まで推しがいた時期は何度かあったが足繁くその姿を見に行ったのは彼女が初めてである。そういう意味では接し方がよくわからない存在ができてしまったのだが、推しという未知が今は面白い。邪魔にならぬように認識されぬように暮らすのが正しいかと思いながらも、Youtube配信などではコメントをすることでネタを提供し盛り上げたい気持ちもある。当然のように演劇を観に行けば差し入れを用意するし、それで喜んでいる様子も知っているが「それ俺!」という声を上げるのは違う気もして非常に難しい。演劇は話の内容はどれも面白いと思うが、決められたライティングのもと人が立っている姿をじっくりと見られるのがプラモデルやフィギュアの塗装に活かせるので、推しが観れて、お話は面白くて、趣味の勉強にもなるという良い趣味だ。

 

 

次は、ウォーハンマー を始めたことだ。プラモデルとして親しんでいたが、ある日ふと「ネクロムンダって楽しそうだな」と思い、ストアの方に尋ねたらいつもと違う接客スタイルというかとにかく話す話す話すと言った具合でその熱量に確かなものを感じたので英語だろうがルールが難しかろうが始めることにした。ネクロムンダを始めることによって得られたものは、コミュニケーションの面白さと、前向きなコミュニティの二つだと思う。それによってミニチュアを塗る理由が今までと違った形で生まれ、推進力になった。

 

 

特に性に合っているなと思うのは、塗装して対戦するためにストアに持っていくという過程だ。お洒落をして人に会いにいく感覚に非常に近くて、お店に行くのが楽しみになった。ゲームは難解そのものだが、だからこそ仲間の中でコミュニケーションがしっかりと行われる感じが面白い。互いにわからないことがあるから教え合う部分があるというか。

 

 

最後はバーキタカミでのプラモデルの展示会だ。5年くらいハイペースでプラモデルを作っていると当然のように上手くなる。上手くなると理論に目が向いて後からついてきて、表現にコンセプトがしっかりと加わってくる。そういう意味では展示作品の「Relax & Enjoy」はかなり上手くやったと思う。「ある程度時間をかけるとしっかりとしたものが作れるんだろうな」とぼんやりと感じていて、口にすることも何度かあったが形として現れたのはバーキタカミでの展示が初めてではなかろうか。その後、カフェレーサーのバイクを作ったあたりで「ああ、これはできるな」という実感を得た。

 

 

Relax & Enjoyはテーマへの入り方を考えるにも良い作品だった。「酒とタバコ」というテーマに対して「プラモデルで酒とタバコを表現する」という形で、プラモデルというドアから入って行くと表現の幅は狭くなるが、「酒とタバコを表現するための要素の一つとしてプラモデルを使う」と考えると、プラモデルだけではなくパイプを使おうとか酒瓶を使ってみたらどうだろうかという広がりが見えてくるというわけ。

 

これを最近は「ドアを開ける順番」と自分では言っていて、今一番面白いと思っているテーマだ。来年はドアを開ける順番に対して取り組んで行く機会が増えそうな気がするし、これについての記事も自分のまとめとして書いておきたいと思う。

 

というわけで、良いお年を!