Re:11colors

毎週水曜日更新(2024年6月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

拝啓、スケールアヴィエーション

スケールアヴィエーションという雑誌があって、これは飛行機模型の専門誌だ。模型を作り始めるきっかけの一つとなった雑誌で、何が良いってレイアウトが綺麗なこと。それと、最新号なんかを見ていてようやく気付いたんだけども飛行機って綺麗だ。これは戦車とかカーモデルなんかも負けてないかもしれないけど、飛行機が一番綺麗だと思う。

 

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それは、いろんなことがそうさせるんだけどあまり激しく汚されなかったりだとかあとは、あまり人形が配置されないのが良いのかなとかって思ってる。単純に飛行機の形を見る。そういう時間がなんとなく過ぎていくのがこの雑誌のいいところで、だからこそ「飛行機は綺麗だな」と素直に思えるのだろう。

もちろん、特集される飛行機の歴史や細かな仕様なども、面白いのだけど、美しい飛行機たちを見ているこの時間こそが最も優雅で素晴らしいと感じる。

 

また、「飛行機模型」の専門誌であることも、素晴らしいと感じる理由の一つだと思う。そうであることで飛行機の専門誌よりも一枚、薄青のレンズが挟まっているように飛行機の美しさに集中できる気がするからだ。ついつい戦争のことなどを気にしてしまい、少し暗い気持ちになることも無いと思う(ここについての感想は様々だと思うが、私はこう思う)。こうして見られる飛行機はただただ綺麗だ。各国の叡智が「飛ぶ」という目的のために生かされ、それが形となっていることだけを認識できる。

 

見ていると、掲載されている飛行機が作りたくなることももちろんあるけれども、そうじゃなくて「自分でも作れそうな飛行機」に目がいくこともある。今、部屋にある、未組み立ての模型のほとんどは飛行機だ。それはこの雑誌の影響もあると思ってる。

 

美しい、あるいは興味深い形の構造物として飛行機を見たときに、その模型をいくつかストックしておくことで、私はいつでもその美しさを好きなように楽しむ権利を有しているような気がしてきて、とても豊かな気持ちになる。

 

飛行機よ、美しくあれ。そしてその美しさを良く写し、載せたまえ。私にその格好良さをより良く教えて欲しい。

 

スケールアヴィエーションは今、1番楽しみな雑誌だ。