模型
9月に転職してから狂ったように模型を作っているし、ミニカーを買ったりしている。 自分では仕事の反動だよなと思っていたりして、だから「模型は手順が何もかも優れているし、見どころを見せる構造にもなっていて素晴らしい」と散々思っていた。「それに比…
模型は、続けているとある日突然上手くなると思っていて、それが市松模様のスピットファイアを作ったとき。今までは、どうなるかわからないところは失敗することがほとんどだったが、今回は反対でうまくいった。曲面の市松をどう塗るものかと思ったがすんな…
突然ですが、プラモデルは食べ物です。口が食べるのではなくて、脳が食べます。 そのせいか、組み味という言葉があります。味には食べ物と同様にいろいろな種類があってメーカーやジャンル、スケールごとに異なります。 その点ではハセガワの近年のカーモデ…
Wingnut Wingsが部屋にある。 箱を開ける。やっぱりWingnut Wingsが部屋にあるようだ。ソッピースキャメルという名前の複葉機らしいがそれよりもWingnut Wingsが部屋にあるという認識の方が強い。噂の通りに説明書はフルカラー。少しトリッキーな箇所や英語…
NHKのアニメ、映像研には手を出すな!が面白い。 面白すぎて原作も全て買った(今日には新刊が発売される)。 面白さの理由は色々あるが作者の大童澄瞳氏の設定の中で設定が好きな浅草みどりが描く絵が面白いように思う。これはこうなって、こう動く。あれは…
好きな形のものを一通り作って、それで「じゃ、次どれを作ろうか」と思って目に入るのはこういう不思議な形の模型。 kfz.223(フンクワーゲン)は、偵察車両の一つ。この手のものはどうしてこんなに不思議な形をしているのかがずっと気になっているのと、そ…
タミヤの1/72(中身はイタレリ)のグリペンの模型を作った。 スウェーデン機は軍服がそうであるように独特なものが多く見受けられ、グリペンはその中の一つ。グリフォンを意味するその単語のとおりに片側二枚の翼がキレのある造形を生み出している。 大きさ…
「こんなデッカいトラックを人が動かしているのか」 帰り道の狭い癖にトラックがバンバン走る道路で急にそんなことを思った。その後部屋にあるLRDGコマンドカーのことを考えたらやはり似たような気持ちになった。 昔はデザートシボレーと呼ばれていたキット…
航空機模型の良いところは、本物を見に行かないとなかなかお目にかかれないところで、見に行ったら行ったできっと感動はひとしおだろうし、見ないなら見ないなりに想像を働かせたり、何がわからないかわからないままに作れるところだと思います。 急に富豪に…
気になっている模型って作るしかない。 それで、好きになったりやっぱり違うなって思ったりするのが楽しい。 模型はそういう手軽なつながりを持てる趣味だ。 「気になっても買えない」ってのはよっぽどのことがないと、無い。 その中でもタミヤのミリタリー…
SASジープを作った。 このキットは名作に間違いないのだけども名作たる所以を書いてる記事をあまり見ないので少しさみしい。 文学かと思わず言ってしまいそうな解説にはそもそもの車の役割から細かな道具がどういう役割を果たしているかをわかりやすく、そし…
このキットを作るなら冬だ。週末が良い。そして夜だともっと良い。そして次の日の朝、自然光の入る部屋で写真を撮影するとそれだけでなんだか温かい気持ちになる。 このブログにやられてすぐに野戦炊事セットを買った。 sidelovenext.blog64.fc2.com このキ…
飛行機って結構楽しいジャンルの模型で特にジェット機なんかは非常にカッコいいものを作っているなという感覚を確かに得られるので好きなんですけども、グレーとか銀とかで兵器的な面をしたものが多くて、少し冷たい。 じゃあ、車のラリーカーのロジックを利…
1/35のティリーはシャーシと、ボディとタイヤがそれぞれ区分けがしっかりなされてるという話を聞いたが、実際に組んでみるとそうでした。 これは塗装するのに優しい作り方で、各セクションごとに組んでから進められるので素晴らしい。タミヤは(他のメーカー…
「なんか転換期来てるのでは」と思うようなことがあった。ドイツ軍の野戦炊事セットの話。マジでこの記事には頭をガツンとやられて、オンリーワン戦略に近いものを取り続ける自分としては少し悔しかった(そしてニコニコしながら野戦炊事セットを買った)。 …
こんな小さなバイクですら「バイク作ってるな」と思う。 今年の夏ころに自転車を作ったが、その違いは明確だ。エンジンがあるかないか。 この差は作っているときのエモーショナルな部分に随分と作用するようだ。 作っているときはもう10年以上前にBSで見たモ…
キャノピーを塗るのが好きだ。 本当はダメなこと。する意味なんて何もない。ただ、そのいたずらは容易い上に、仕上がりは魅力的だ。子供の頃、いろんな色のクリアカラーのBB弾を拾って集めたから?理由なんていくらでもあげて、記憶を刺激して納得させてやれ…
模型には「コントロールできる」という側面があって、これはストレスの原因である「コントロールできない」の逆のことだ。 私は今、模型をずっと作っているが前向きにこれを作りたい!と思うときもあれば、何か上手くいかないことがあったときに模型を作るこ…
これはなんて言えばいいですかね。 このサイズ感で組み立てられるという観点からのジムニーの形の良さや、そのものが持ってる属性を深く感じざるを得ないというか。 ジムニーは思ったより小さかったり大きかったりする車だなといつも思います。それは秘めて…
模型の本当に面白いところは、多分、箱を開けて完成するまでの間に起きる「何か」だろうなって思うことがある。 作るぞーと意気込んで、パーツを切って貼って色を塗ったり塗らなかったりして出来上がる間に起きる、何か。気持ちの動きとか、形に対して感覚が…
なんとなく1/48のティリーというトラックを作ってみたのだけど、それは私が思っているよりも楽しい出来事が詰まっていた。 まず、この手のピックアップトラックというのが単純に食わず嫌いだったが、いざ作ってみると面白い。大体の模型はそれだけで完結する…
F1ドライバーの方が台風の日に模型を作っていた。 私はF1を見ないので、誰だかは分からなかったが、ただ彼がF1を作るということはとても眩しかった。今こうして、文章を書いてて思ったが、タミヤのマツダロードスターNDの模型を実写のデザイナーの方が持って…
色を塗ることを覚えると間違いなくプラモの世界は広がる。広がるというか、プラモという身体から手がにゅっと伸びて、プラモじゃないものを掴みだすようになる。 かたや、色を塗ることにこだわりすぎるとその世界はじんわりと閉じていく(と思う)。あれをこ…
「冷蔵庫の卵を補充するように」と洋服について例えたブログが有った。 そのブログはもう消えてしまったが、それにしてもうまいことをいうもんだと当時感心した私はその世界観にみるみるハマっていったが、そういう卵のようなものは洋服以外にもあっていい。…
突然だが、誕生日にネクタイをもらった。 一番好きな緑色のイタリアのネクタイ。何をお返ししたら良いのかがわからなく、だからこそ送り主の心遣いの深さに頭が下がる。できることはこうして浮かび上がってきた心の内側をどう表現するかで、それに敏感になる…
切って貼りたい日ってのがあってそれがどんな日かはわからないけど、そういう日がある。 どうにも何かを作りたいという日。 というとカッコいいが、興味のままに金を使いたいだけなのかもしれないし、支配的に模型を作りたいだけかもしれない。「なんでも良…
接着剤さえ使えれば。色さえ塗れれば。 本当にたったそれだけ。それだけの壁。厚く、高く、脆い。触れば崩れる。 私はこの車を3個作ったが、本当にそう思う。 貼れればこんなに良いものができる。小さく、雰囲気がある。 部屋に転がしておく上で、この2つは…
久しぶりにタミヤのミリタリーミニチュアを箱から出して飾ったが、よく出来た車や飛行機と肩を並べるほどの良さがあることに改めて驚いた。 私は人形を塗るスキルが全くないのと、部屋に置くならピカピカなものというワガママのせいで、ミリタリーミニチュア…
痕跡という言葉を、どれだけ意識したことがあるだろうか。 ジーンズの色落ちは「味」と言われるが、あれは正確に言えばその人がそれをどのように扱ったのかの痕跡だ。そう思うとビンテージライクにするために洗わないなんてのが途端にバカバカしくなる。 帰…
俺たちはいつプラモを作るのが上手くなるのだろうか。「できた」と思っても自分より上手いやつを見れば「できてないな」と思うのだろうか。 これは日常に想いを巡らすとわかるのだけど、アイロンがけやボタンつけ、料理などは大体気づいたら上手くなってる。…