Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

模型

瞬間stoppable

とてもうまくできたなという模型があって、それはいつどう眺めても美しい。主観の強い世界ではあるが、我が家に飾っている限りは、直でそれを見る人間は限られているので悪いことではない。 前にも載せた、ハセガワの1/72 F6Fヘルキャット。 出来が良くて通…

一度は作っておきたい

ハセガワのA帯、B帯……と続く安い飛行機て少し回転寿司のようだと思う。 いつでも売り場に売っているのとA、B……というライン分け価格で行われているのもなんか皿の色で値段が分かれているとが似ている様な気がするからだ。 なので限定品でもなく、いつも売っ…

蒐集と癒し

ミニカーや模型を買う機会が転職してからグッと増えた。 前の会社では「ワン缶」と称して帰りにコンビニでお酒を買い、一杯やる習慣があって、私はお酒は飲めないながらも数度付き合ったことがあって、それに近い、消費することで快感を得る行為だとも思う。…

心と模型-2-

2月の終わりころに適応障害の診断を行政サービスで受けてもうすぐ3ヶ月。 あの後すぐに病院にかかったり、会社に報告したりした。 re-11colors.hatenablog.com 一つわかったのは先生も様々だなということ。 行政サービスで来ていた先生は俺のことをカウンセ…

銀塗装とスケール

模型を作るときにスピード感ってのがあって、そこをこう「形になる速さ」とか「金型がどうのこうので」とか「パーツ点数の少なさ」なんて言語化するパターンが多いと思うのですけど、そういう事実みたいなものを事前事後の要素から引っ張ってくるのと別に頭…

左手の先にプラモの存在を目撃する PLAMAX minimum factory ディードリット

我が家に美少女プラモデルが来ました。ありがとうございます。 ロードス島戦記のディードリットさん。我が家ではエルフ子と名前がつきましたが、名前がつく程度の存在感という時点で我が家の人形の中では特異な存在。 このプラモデルに流れる根底のビートは…

ボックスアートと筆ムラ

「俺だって説明書通りに作れる」と思いながら、比較的そうしやすい飛行機模型、ハセガワの1/72ヘルキャットを作ることにした。最大の難所はコックピット周りの窓を切り抜くという作業。カッターとニッパーで打ち抜いた。繊細のやろうと思えばできるのだろう…

バラと、バケツ一杯のドラマ 1/35 ハノマークD型 シュッツェンパンツァー

バケツが余ってました。最初は荷台につもうかなと思ったのですが突如、銃を持たせるのが嫌になり、バケツを持たせたのです。 ミリタリー系の模型を作っているときに指す嫌気は、大抵こういうもので突然、戦の様子を作っていることにうんざりするという現象が…

組み立てとデカール

駄菓子屋で模型が売っていた時代があったと聞く。 残念ながら俺はそれを知らないが、もしそれが本当だったら、模型をただ切って貼って、デカールを貼るという遊びは割と普通だと思う。普通というか、普通以上にありふれていたのではないかと思う。 その完成…

ミニチュアとしての模型

こんな時期なので外に出られず、というわけで妻がどうぶつの森をやっているが、手に入る家具がどれもかわいい。映写機は回るし、かき氷も回る。コーヒーミルも回るし、扇風機は首を振りながら回る。石窯は蓋が開いて中は炎が燃え盛っていてピザが置かれてい…

水槽の魚、踊る闘魚

革靴にはまったときから今まで、下駄箱が水槽に見える。 というか実のところ、部屋も水槽に見える。五十嵐大介のリトルフォレストだったかな。部屋中が水に満たされるイメージが描かれたシーンがあって、多分それが頭に強く残っているのだと思う。 我が家は…

見たい姿は見えているか ハセガワ1/48 ドラケン

スケールが大きい航空機はプラを思いっきり薄くできるみたいで、それは翼なんかを触っているとよく分かる。ピターッと薄い板になっていて端に行けば行くほどスーッとキレが増していく。 この厚さのコントラストが生み出すバウンス感はモチーフのシェイプをよ…

ハセガワの飛行機

箱を開けるじゃないですか。 そうするとボックスアートと関係ないデカールが結構なボリュームで入っている。しかも、かっこよかったりするから困る。 A帯B帯……と続くハセガワの飛行機の好きなところはこれ。 特にジェット機はあのハセガワグレーの成形色のま…

板前と出刃包丁、ライターとキーボード

俺とマイクは板前と出刃包丁 3 on Tree (三銃Sh*t) NITRO MICROPHONE UNDERGROUND ハセガワのミラージュF.1Cを作った。 もっといいことが書きたいなと思っていたけど、それよりも書きたいことが生まれたので書くとする。 今、模型は魔法の世界に近いと思う。…

変態技術の反対側にいるテーブルの俺

「変態技術」流行ってますね。変態的な技術。素晴らしいものをその様に評します。 バンダイの模型なんかはそう言われるみたいです。 日本のラッパーって銃とか薬物の話するじゃないですか、一昔前の話ですけど、たぶん今もそう思う人いると思います。日本は…

室内趣味「模型」の今

高校の体育でサッカーやったんですけど、そのときに先生が「C組の○○はサッカー部なのに一番後ろから指示を出してみんなを動かす。他のサッカー部は自分のポジションをやりながらボールを持ちたがるが、あれは大したもんだ」という話をしていたことがあってい…

張り線を楽しみたい

エデュアルドのファルツを作ったときに張り線という作業そのものが楽しかったので、それだけを楽しみながら良いものが作れるのかという話をします。 張り線は、模型の作業の中では「組み立て」の延長線上にあると思います。作業内容は切って貼るだけなのでつ…

Get Downを探せ

私は銭湯で週刊少年漫画を読む。 ジャンプはもう読んでないのでサンデーとマガジン、チャンピオンの3誌。 読む順番は面白い順。今は、マガジンを読んで風呂に入ってチャンピオンを読んで、サンデーを読む。一気に全部読むのかよ、と思った方。そうです。今は…

無塗装も楽しいのか

私は割と無塗装で模型を仕上げることが多い。 塗装して仕上げたものなんて作ったキットの数の十分の一にもすぎないと思う。無塗装は、楽しい。模型を作る過程の「切って貼る」これにめちゃくちゃフォーカスできる。なんなら、最初は無塗装で作りまくって模型…

無塗装ファイター

色を塗らないという選択肢が持つ危険な魅力の1つに「解釈の幅が広まる」という要素があります。漫画なんかがそうで、白黒のものを見ていても髪の色が何色だとか、服の色がどうだとかってやっぱりわからない。漫画がアニメになったときに「声のイメージが違う…

タミヤのフランス軽戦車R35の謎を追え

タミヤのミリタリーミニチュアの新作フランス軽戦車 R35。フランス軍の小さい戦車。 発表されてすぐに新橋の直営店に行く機会があり、目にしたがあまりの小ささに驚いたのと、部屋に飾るにも良いサイズだと思い購入を決めた。新しいキットにワクワクするのは…

フランスの酒

フランス軍の兵士セットて、珍しいなと思い買いました。目にするものは大体ドイツかアメリカかイギリスです。 開けてみたらニュートラルグレーの成型色。 フランス軍、何色かなーと思ったらグレーでした。水色とかだったら良いのに。そして、満員電車で押し…

良い色の飛行機を

色を集めるっつー手段がありまして、この辺はあんまり模型誌では語られないような気もしますが、一つ明確な手段で木を一本ズドンと植えるような楽しさがあります。 簡単に言えば日頃、目にする色に関心を持ちましょうって話なんですが、例えば消防車と郵便の…

赤い飛行機、Color variation

赤い飛行機を見ていいなと思った。 これは、作った人の心が伝わったのだろうなって感じがした。飛行機は他の色に塗るのが難しい。整合性がなかなか取れないと思っているのだけど、そんなことはどうでも良くなった。 今まで「好きな色で塗る」ということに関…

兵士を作ろう

作業に対して得られるリターンみたいなのが、模型にもあって、それがあるからキットの好みやどのジャンルのものを作るのが楽しいみたいなのがあるようです。 私の場合、最近本当に思うのは「飛行機は早く形になる上にデカいから楽しい」というもので、反対に…

Eduardの張り線 wnwのある生活-4-

複葉機を作る上で試されるのは、レンジャーの様な心があるかだ。 通常の組み立て作業と比べると少し頭をひねる場面があり、そこは説明書に「頭をひねりましょう」とは書かれていない。 また、一見工具と呼べないようなものが製作に動員され活躍する点もポイ…

カワサキT-4を1dayモデリングした

カワサキT-4という飛行機を1dayモデリング向けに入手して作り上げた。何をどのように作るのか結構悩んだが形になる速さを考えて飛行機にした。大きさは小さい方が良いと思い探していたら、これがそれに該当したというわけ。 1dayモデリングはTwitter上で開催…

wnwのある生活-3-

模型にはドラマがあって複葉機は思った以上にドラマチックだ。 あの古臭い見た目を単にレトロだとか、渋いとか可愛いとかいうのは簡単だし、私もそう思うがどうやらそれだけではないらしい。これは飛行機模型が持っている「なんで飛ぶのかはさっぱりわからん…

いつもと同じでいつもと違う

巧妙にできたある種のプログラムやセミナーは使うものはそこまで変わらないのに今までのそれとまるっきり違う内容であることがあります。それはまるで料理に近く、同じ食材なのに肉じゃががカレーになったり豚汁になったりすることに極めて似ています。 私は…

心と模型

9月に転職してから狂ったように模型を作っているし、ミニカーを買ったりしている。 自分では仕事の反動だよなと思っていたりして、だから「模型は手順が何もかも優れているし、見どころを見せる構造にもなっていて素晴らしい」と散々思っていた。「それに比…