Re:11colors

毎週木曜日更新(2023年5月現在)。模型、日常。面白いことあれば他の日も

2020-01-01から1年間の記事一覧

水曜日の靴の話

靴の話はすると面倒なのでしません。っていうと話が進まないのですが、しっかりとした靴の話はnoteでお金をいただく形で書いてあります。 さて、靴の話というのは時計の話と割と似ていて、いわゆる本格革靴と呼ばれるものを買ったのは26歳のとき。冒頭の話の…

月曜夜の腕時計の話

なんか特にすることなくてブログ書きたいなって日、ありますよね。私はかれこれ10年以上ブログを書いているのでもちろんあります。 最近は腕時計が欲しくていろいろ調べていますが、一つ気づいたことがあります。 それは、高級時計を買い始めるのが遅かった…

パーマネントコレクション、バイク

プラモデルを作るときに、永久所蔵品になりそうなものとそうでないものがわかったりする時があって、そこはまぁ、割と簡単に捨ててしまう自分の冷たいプラモ観から来るジャッジだったら自分としてはありがたい限りなんですけど、タミヤの 1/12 Honda CB750F…

バイクのプラモデルはその瞬間にはまた別の場所であった。

今、初めてバイクのプラモデルを作ってます。 初めてのジャンルのプラモデルというのは面白いもので上手く作れるコツなんかはわかりません。あるのは既存のプラモデルの知識だけ。それを組み合わせてコツを編み出します。 バイクのプラモデルは精密で、骨組…

ホワイト企業で暇な俺は燃えない炎を心に宿す

今の会社は多分、ホワイト企業だ。 所定労働時間は7.5時間。残業代も出る。そして、まだしたことないけど月40時間以上の残業は禁止。勤怠管理にアラートが出て上司に報告が行く。俺の月の残業時間は5時間もないと思う。 前の会社は所定労働時間に加えて掃除…

あらゆる時計が欲しくなる

最近は時計が欲しくて、その理由のいくつかは模型にあると思う。 飛行機を作ればパイロットウォッチ、レーシングカーを作ればレーシングウォッチ。しまってある艦船模型に目が行けばダイバーズウォッチ。それぞれを考えると、すべてを統べる存在としてROLEX…

言葉にすることは言葉にしないこと

昨日は1日書けて友達の事業の文章作成をした。 気をつけたのは、言葉が彼の作る素材や作品を蓋をしてしまわないこと。提出したものをベースに少し話し合いをして「『これは無駄のないフォルムからくる洗練さ』でパワフルさはあまり無いのでは?」という意見…

あがりのプラモデル タミヤ 1/20 HONDA RA272

いろいろなジャンルのもので「これを買ったらあとはおしまい」みたいな、あがりのアイテムがあって、例えば時計だとROLEXのサブマリーナ、靴だとエドワードグリーンのドーバーとかがそうだと思う。非常に高い満足感と優れたデザイン、汎用性の高さがポイント…

最適化で失われる対応力について ゆとりの法則

この本の特徴は語の再定義と明文化だと思う。 比較的労働時間中に余裕のあるスタッフはすぐに仕事に対応できるなんて話が序盤のハイライト。つまり、ゆとりが対応力を生み、それが柔軟性につながるという話。 対して全員が忙しく業務に取り組んでいる場合は…

問題と取っ組み合う書籍「ライト、ついていますか」

まずこの本の読むコツを書く。自分に当て嵌めて読むということだ。日々の暮らしや仕事、学生なら授業などの自分の生活と照らし合わせながら読むことをお勧めする。 というのも、この本は翻訳にクセがある。これをどう判断するのかは難しい。1987年刊行の本の…

好きなアスリート達にあった話

私は、あまりの暑さに負けて最も薄手の風通しの良い赤と白の糸で織られたガーゼシャツ、薄手の平織りのカーキのカーゴパンツで外出していた。 出かけていた妻と品川駅で待ち合わせ、山手線で新橋、そして銀座線で銀座を目指す。 途中で、大きなスーツケース…

1/35の男の交差点には戦車がある

昔、ラフォーレ原宿の向かいにGAPがあって、店の前は少しフリースペースというか、階段を上がったところに空間があって、そこはおしゃれな若者達の溜まり場だった。なぜかというと、そこには雑誌のカメラマンがファッションスナップを撮るために待機していた…

未完成な日

まず、今月は試しに日曜の昼頃を定期更新日にしようと思います。 そして、失敗の話ってあんまり聞かないなと思いますが、私の失敗の話がこれから始まります。 海外の模型を二回連続で完成前に廃棄した。どちらも飛行機で、原因はパーツの組み立て方が悪かっ…

時計の良さにどう感動すればいいのか

数年前にテレビでSEIKOとHUBLOTの工場というか、生産現場を取材したものがあってそのときにどっちの生産現場でも互いのものは決して生まれないなと思ったりした。特に印象的だったのはSEIKOの方で確かGSの工場を撮影してて、限られた時計師がそこで時計を作…

Mini Art German Rail Road Staff、注油する男

鉄道に従ずる仕事をしていた男たちの衣服というのはなかなかおしゃれなものが多く、現代でも「レイルロードジャケット」なんて調べればそれらしいものが出てくるし、言わなくてもそれをモチーフにした服というのは時折見かける。 デニム素材でアメカジ的に仕…

プラスチックさまざま

ドイツレベル(中身はICM)の飛行機の模型を作っていたのだけど複座スペースを作るためにパーツを一部カットする必要があって、そこを失敗した。形はよく、なんていうかそういう精密なものを作りたかったのでとても残念に思い、そのままもう一個注文し、明後…

上達のときは

数ヶ月前に同じことをしているはずなのに、それでも今の方が上手くなっていることが、自身の一挙手一投足ににじみ出ている。 ハセガワのミラージュF.1Cを作っているのだけど、これは2機目。値段も安く、手頃なサイズ感で洗練されたルックスというわけで、好…

足の裏は覚えている

今の仕事はスーツで、前の仕事は私服。 どっちが楽だったかっていうと一見、私服なんだけどこうして働いてみるとスーツも楽。最大の違いは「スーツさえ着てれば良い」というような空気。これはサラリーマンが感じる共通認識なのだろうか。なので靴も「革靴を…

nippper 100万PV/月によせて

私のブログは1ヶ月に1万程度読まれれば良い方で、そういう意味だとコミュニティFMみたいな規模だと思う。そんな私がその100倍の規模のnippperという模型メディアに寄稿させて頂いている。 文章は、多くの人に読んでもらえると気分が良い。文章に限らず自分が…

エモーショナルの前に立つ俺

Frontという日本の雑誌があった。これは対外宣伝誌と呼ばれるもので戦時中に発行された雑誌。 日本の軍事力などを世界各国に誇示するために作られたもので様々な国の言葉に翻訳されたりしたもので、検索すると誌面がバシバシ上がってくるのでぜひ見てもらい…

都合の良い見え方の集大成

よく模型の人形の目の話をする。 タミヤのミリタリーミニチュアをはじめとした1/35や1/48のものを土台に話すことが多く、大体の論調としては「目、特に黒目は点、円ではない(上下が欠ける)」という話から、目をよく観察する必要があることと、スケールモデ…

ブレる筆塗り

筆塗りは筆と塗料を使うのでアーティスティックな作業のように思えるが、それと同じくらいメカニカルな作業であるようだ。 今日は時計を見に行った後に模型を作ったのでこういったことに気づけたのだけども、その実、筆塗りは機械式時計の「日差何秒」みたい…

未確認模型物体

どの模型もそうだが、特に飛行機模型は見たことのないものを作っている気がする。雰囲気で飛行機を組み立てていると言っても過言ではない。 ここにあるのは、もしかすると恐竜の化石を見るような感覚であったり、あるいは水族館で見る魚たちが実際に泳いでい…

マシーネン、SFを作り上げた週末

マシーネンとの初遭遇は幼い頃に見た、上野ヤマシロヤのプラモデルコーナーだろう。その後の記憶はまるでないが、あの箱、あの形状。忘れられない。世界観については全く勉強していないがこうしてスケールモデラー的に手を出すのは案外容易。しかも今はガチ…

レンズの中の多様性

「模型を写真に撮る」という行為はこのSNS全盛の2020年においてまったくもって普通の行為になった。Twitter、Instagram、facebookと既に用意された川に笹舟を流すように、そしてそれを眺めるように当然のように写真を見ることができる。 その中には、作業場…

拝啓、スケールアヴィエーション

スケールアヴィエーションという雑誌があって、これは飛行機模型の専門誌だ。模型を作り始めるきっかけの一つとなった雑誌で、何が良いってレイアウトが綺麗なこと。それと、最新号なんかを見ていてようやく気付いたんだけども飛行機って綺麗だ。これは戦車…

お湯の中、そして海

昨年末に岩手の方へ行き、藤三旅館という宿に泊まった。夏にも泊まっていて、とても好印象だったので再び向かったわけだが、そのときにしていく時計がG-SHOCKだったのがなんだか嫌で、というか気になったのを覚えている。反面、妻はシチズンのダイバーズウォ…

字書きから見たnippperについて

nippperという模型のWEBメディアが誕生し、そこに私も書いている。 なので、今日は私から見たnippperという話をしたい。 nippper.com 絵を描く人を絵描き、文章を書く人を字書きとネットで読んだりするのだけど、そういう意味だと私は第一義的には「字書き」…

あちらとこちら。ドイツ歩兵 自転車行軍セット

飛行機模型を作ってばかりいると情景に飢える。 かといって戦車や、車を作るには少し腰が重い。細かな作業の繰り返し、ミスが許されないデカール貼り。辛いものを食べるようにヒリヒリとしたい時もあるけれども、そうでないときももちろんある。そんなことを…

木製キューブが生む、構造の世界へ

積み木の持つ無限の可能性に触れた。 まず、積み木は作るのが簡単だ。角材をホームセンターや100円ショップで買う。 ついでに刷毛とニスを買う。紙やすりを持っていないならそれも買う。均して、塗って、乾かす。それだけ。 それを適当に置いてみる。どうや…